社長の仕事は人を動かすこと。自ら考え動ける社員を作れ。
今日は、「凡人に非凡な仕事を」っていうテーマでお話しします。
”最強のパフォーマンス”っていうのを”凡人の集団”で上げてやろうじゃないか!っていう話です。
私が1番最初に感動した講義というのがありまして…ちょうど20歳の時でした。
20歳の時に、その凄い授業を目にして「こんな授業ができる人がやっぱりいるんだ…!さすが一流校は違う!」って思って、その時は素晴らしい授業に感動したんです。
ところが実際に自分が教壇に立ち、そして授業をするようになったら、まぁ所詮が「上手な授業」をするのは二流止まりでって話を先輩からされました。
本当の一流講師っていうのは、目の前の受講生を動かす、自分からすすんで勉強するように、そして、もちろん家に帰ってからもキチッと復習をしたり宿題を仕上げるであったり。
自分で動くような、そういうことをやらないと一流講師ではないんだ、っていう事を言われたわけです。
これは会社の経営にもソックリでしてね、社長の仕事が講師の仕事とソックリなのは、結局「人を動かす」っていうこと。
従業員さんが自ら考え自ら動いてくれるのが1番良いわけです。
少し上の目標設定と「非凡な空間作り」をしよう
その時に講師でも会社でも同じなんですけれども、まずは明確な数値目標を皆で考えて、その数値目標に向かって、じゃあこの数値を達成するためには、今日何をするべきかとかね、そういうことをずっと考えながらやっていくことになります。
数値目標について、私は自分の子どもにも「必ず数値目標を設けてやりなさい」と言ってありますが、自分自身にも簡単な数値目標を必ず課しております。
最近ですとYouTubeの再生回数がかなり伸びてきてまして、ほんのちょっと前に月45万回再生いっていると発表したんですが、今は54万再生くらいまでいってます。
その時に数値目標を掲げるとしたら、チョット上だと、なんか達成できそうじゃないですか?
ですから、チョット無理かなっていう数値目標、私の場合は「1日2万5千回、月で75万回再生」を目指してみようと思っております。
そういう感じで、ちょっと無理かなぁ??っていう感じの数値目標を設けた方が良いと思います。
あとは、これは学校でも同じような事をやるんですが、その空間自体を「非凡な空間」にしてしまう。
例えば部活で強いチームっていうのは、中にいると自分たちがめちゃくちゃ強いって思わなくなっちゃうんですね。
慣れちゃうんです。
これは会社でも同じで、中にいるとそれが当たり前になっちゃう。よそとの比較がないのでね。
ところが実際に数値を並べた時に、特に従業員1人当たりの付加価値とかね、そういうのって気づかないうちによその倍くらいになっていることってあるんですよ。
ですから、そういう非凡な空間を社長が作ってあげる。
中にいるとよく分からないんだけれど、勿論中にいる人間は何しているかっていうと、自立型人間、要するに自分で”決めること”ができる。
そして自分で考えて自分で動ける。
そういう空間にいると、知らないうちにパフォーマンスが上がってしまうっていうのがあります。
これ、学校でもそうですよね。
中にいると分からないですよ、自分たちが凄くなっているっていうことが。
ところがとんでもない力がついちゃってたりする。
特に自学自習ですね。自分からどんどん学べるっていうスキルが身に付いたら、自分が知らないうちにどんどん賢くなって行くっていう傾向があります。
実際に強い会社とか強いチームがやっていることっていうのは簡単で、社長を中心とした幹部が従業員のやる気が出るような空間をつくるわけです。
そういう社風にしてしまう。「風通しの良い会社」を作って、それに行動を自由にさせる。
行動が多ければ、たくさん失敗するんですよ。ですから失敗も咎めない。
新しいことに挑戦して失敗したら、別にそれはいいじゃんって感じでね。実はこういう単純な空間をつくっているに過ぎないんです。
良い社風が育てば自然と結果は着いてくる
あと、能力がだんだん問われてくるのは、「問題解決」能力です。
やっぱり問題って仕事をしていると常に起こってくるし、正解が無いんですよね。
その時に皆でチーム一丸となって、問題が起こったらさっさと解決しちゃおうぜって。
そしてもう少しリーダーのレベルが上になってくると、”先読み”で問題自体が起こりにくくなるような計画を立てていく。
良いチーム、強いチーム、パフォーマンスが凄まじいチームっていうのは、結構、個人主義な部分もあります。
勿論チーム全体としてパフォーマンスは上がるんですけれど、基本的には自分自身の自己実現「自分はこうなりたいんだ」っていう、なりたい自分をまず明確にイメージする。
これは我々が月1回の社長コーチングでもやっているんですが、要するに作戦を立てるときに、その作戦もイメージなんですよ。
この作戦でいけばどういう形でお客様が喜んで、そして買ってくれるとか、この作戦でいけば従業員はどういう形で喜んで働いてくれるかとか、そういうイメージが明確にある!
そのチーム全体でそれぞれの人間がそのイメージをしっかりと持っていれば、実務って何かって言うと、実現したい自分のイメージのためになっていくだけに過ぎないので、きちんとイメージできていれば、凄まじいパフォーマンスのチームができます。
私は常々「業績は社風で決まる」っていう持論を掲げています。
社風の風通しの良さっていうのは結局のところ、なんやかんや言っても、最終的には自分が決めて自分で動くことができる。
そして自分で動いて失敗しても、それは本当にお客様のために良かれと思ってやったことなら責任は問われないとか、そういう良い社風のもとで働いていれば、自然とパフォーマンスが上がって、自然と給料も上がってしまうっていう話なんです。