動かないくせに行動を促す人にケチをつける社員と顧客
今日は、「行動しない人を行動させる方法」というテーマでお届けしたいと思います。
たとえば、私のような経営コンサルタントだとか、ダイエットのトレーナーさんだとかもそうですけれど、成果を出すにはお客様に動いてもらう必要があります。
ライザップだったら、お客様に高いお金を支払ってもらって、決まった運動してもらい、食事を言う通りに摂取してもらわないと成果が出ません。
なので、どうやったら行動してもらえるか必死に考えるわけです。
私の仕事の場合も同じで、「〜やったら上手く行きますよ。」と言っても、やってもらえなかったら成果は絶対に出ません。
言っても相手が動かなければ、挙句の果てはクソ扱い。詐欺師扱いされるわけです。
従業員も同じですね。こちらがお金まで払って動いてもらうわけですが、なかなか行動しない従業員が多い。
というか大半の従業員は普通動かない。
そのくせ彼らが言うことは、「うちの社長は何もわかってない、無能な社長だ。」です(笑)。
もう、動いてもらえないからストレスだらけです。相手も成果が出ないから不満だらけ。これじゃどこにも勝者がいない、不幸な構図が出来上がってしまいます。
行動してもらいたいなら、行動できる環境を作ってあげる
行動させる方法の代表的な例で言うと、
- 強く言う。命令する。
- 宣言しコミットメントさせる
というものがありますよね。
「強く言う。命令する。」は、軍隊はそうですよね。トップダウン型の組織もそうします。
「宣言しコミットメントさせる。」これはコーチングの手法としてよく提唱されます。
ただ、前者は部下が自分で考えなければ成長せず、本質的な解決策とならない場合があり、後者もコミットメントさせた時は良いけれど継続しにくいところがあります。
そこでご紹介したいのが、「行動できる環境を作る、整えてあげるアドバイスを与える」ことです。
というのも、行動しない人には、そこにやれない理由が必ず存在します。
従業員に「〜をやってくれ」というのにやらない時は、たとえば10個くらい仕事を抱えていたりします。
ならば、一旦重要度の低い仕事を思い切って負担を削り、仕事を5個にしてあげる。そのうちの1個に新しいタスクを加えます。
7割の人は環境を整えれば動く。1割の動かない人は排除する。
人には2:7:1の法則というものがあります。
- 2:1を言ったら10自らやる人⇒20%
- 7:環境を整えてあげたら動く人⇒70%
- 1:言っても動かない人⇒10%
2の人は社員であってもお客様であっても最高です。こういう人はどんどん吸収して伸びていきます。
大半の人は7の人。自分からは自発的に動かず、環境を整えてあげれば動く人です。
でも、2の人と7の人を足したら90%の人は、環境さえ整えてあげれば必ず動いてくれるようになります。
ただし、1つ注意点があります。1の人は実際に存在します。言っても動かない人です。これは最悪。本当に何の努力もしません。
この1の人は排除せざるを得ません。それが顧客であっても社員であっても。
排除する仕組みがあなたの会社に整っていればよいのですが、大抵は最初からそんなことできません。
ですから一度、色んな人と関わってみて、1の人と付き合うことを経験しないと、それがどんな人かはわからないし、どう排除するかも考え付きません。
私も経営コンサルタントとしてアドバイスしても、お金払ってんだからお前がやれよ、くらいのバリバリの依存心で、自分から何も動いてくれない人を過去にクライアントとして抱えたことがあります。
だから、今は本気で一緒にやる会社さんとしか付き合わないと明示しているし、1の人に該当する会社はメール見ただけ、ちょっと喋っただけでわかるようになりました。
そうすると、あとは2の人と7の人とだけ付き合えば良いことになります。
大抵の人は環境さえ整えてあげれば必ず動いてくれるようになります。ぜひ、相手の環境を意識してみてください。