個人事業者は貧乏〜240万円あればエリート?
実はみなさんの周りでも、意外と個人事業主って稼げてないよね、っていうケースを良く見ると思うんですよ。
というのも、個人事業主は普通のサラリーマンの方に比べたら現金収入は…つまり、残るお金は意外と少ないんです。
今、自営業とかフリーランスという人は、日本では「大体1千万人くらいに増えた」みたいに言われるんですけれど、チョットね〜それちょっと煽り過ぎじゃないかって思うんです。
たとえば、今日は月収20万円って出してみましたけれど、この”月収20万円”って、いわゆる自称自営業・自称フリーランスの人なんて絶対いきませんよ。
というのも、月収20万円で年収240万円の人たちっていったら、自営業とかフリーランスの人の1割くらいですよ。
みなさん驚かれると思います。「え?チョット待って。たかが年収240万円もいかないの?」って。
いや、そうなんですよ。全体で考えると、その自称自営業・自称フリーランスの人が多すぎてね〜、実際はもっと少ないんですよ。本当に。
上限として、個人事業者系で行けるのは年収2千万円そこそこです。
マックス3千万円稼いでいる人を見かけましたが、天才的でしたし、当然ですが法人化しました。
普通は年収2千万円稼いだらヘトヘトで死んでしまいます(笑)。ですからここがアッパーなんですよ、大体が。
それくらい逆に言うと240万円でも狭き門というか、本気でちゃんとやらなかったら、年収240万円もいかないっていう現実があります。
個人でやれる商売は店か請負作業がせいぜい
請負作業の場合でも個人の場合は、建設・工事の請負で現場へ行くっていうのがありますね。
あとはうちのお客さまの個人事業主だったら、弁護士さんそれから設計士さん…あとはお医者さん。
お医者さんは基本的に”待ち(店舗)”に近くて、弁護士さんや設計士さんは”請負”の方に近いですね。
基本的にこの”待ち(店舗)”の方はずっと店を開けとかなきゃだめですね。
ですから、お医者さんなんかも「完全週休2日制」なんて取れないんですよ。
ところが”請負”の方は「完全週休2日制」が結構取りやすくてですね、どっちが給料が高いかというと平均給料は絶対”請負”の方が高い。
請負の方が給料が高くなるという傾向があります。
やっぱりね、店はやり方を間違えると本当に最悪ですから、店でうまくいかせようと思ったら、まずは「ひとりでできる店」にする。
ひとりでできる店で、本当のこじんまりした店でやった方が実は潰れにくいです。
商売で楽したいならストック収入が必要になる
体壊しちゃうんで、ちょっとね。。もっと楽そうな商売が良いですね。
というのも結局、商売の基本というのは、ストック収入という毎月の月額固定みたいな感じのものを作っていかないといけないんです。
これさえ作ってしまえば、基本的には潰れないですよ。
その上に”一発系”のフロー収入があってくれれば、なお良し!って感じでね。
まず、ストック収入の部分でどう黒字化するかっていうふうに考えていくんですね。
そうするとストック収入っていうのは、逆に払う方から考えると…例えば「スマホ代」にしましょう。
スマホ代は大体毎月8千円くらいなんだけれど、たまたま今月は使うことが多くて50%多く使っちゃって、請求が4千円高くて1万2千円だった。
「随分使ったな〜(泣)」って感じでね。
これ受け取る側からすると、ストック収入8千円に、その多く使ってくれた4千円が上乗せされて1万2千円の収入になる。
ストックが8千円・フローが4千円、ということになるわけですね。
商売する側は受け取るふうで考えますから、月額の固定費…自分たちが払っている家賃とか水道光熱費、人を雇っている場合は人件費もですね、これをストック収入で補ってしまおうっていうように普通は考えます。
個人事業レベルではストック収入が作りにくい
ところが、これを個人事業レベルで、ストック収入をどう多くしていくかというと、結局はね、お客さまの数なんですよ。大体が。
「数は力」って感じで、とにかく数を増やしていく。ガンガンね!
そうするとポートフォリオ理論みたいなものができて、要するに「安定化」するんですね。
それが常々固定客になっていき、その結果、ストック収入になっていくっていうことで、顧客の数をどんどん増やしていかなくてはいけないっていうことを、そもそも知らないんです。個人事業者の方の多くは。
ところが法人はね、経営学として「数は力なり」だから、まずは取引先をガァーッと取らなきゃいけない。
そうしないと潰れやすいんですよ。下請けは。
統計的にも下請けっていうのは圧倒的に潰れやすいから、自分たちが自らの力で本当に生き残っていくには、顧客を分散しなくてはいけない。
顧客の分散っていうことは、とにかく数をガァーッと取らなくてはいけないってなるんですね。
じゃあ数を取るために、待ち型の商売だったらどうするかっていうと、必ずね、必ず空いている時間は安売りして、何かしら売上げを上げようとします。
これは、客数を増やそうとしているのではないんです。ただ単に売上げを上げたいから安売りをして、空いている時間でなんとかお金を稼げないかっていう考え方ですね。
結果、「安売り・長時間営業・人海戦術」に…
いいですか?これが10人中9人が考えるやり方です。
そして個人事業では3バカ戦術っていうのがあります。
「安売り・長時間営業・人海戦術」というやつです。
安売りして、長時間営業をして、そしてピーク時に合わせて人海戦術をとります。
忙しい!忙しい!とにかくピーク時は忙しいっ!だから従業員にもいっぱい来てもらう!って。
ところがね、そのピークが1日何回もやってくれば良いんですけれど、ピーク時用に雇った人もね、ピークの1時間後にはもう要らなくなっちゃうわけです。
それなのに「忙しい忙しい!手が足りない!手が足りない!」って感じでね。
安売り・長時間営業・人海戦術がなぜ悪いかっていうと、これは商売をやっていない人にはまず分かりません。
やってないから、みんな分からなくて安売り・長時間営業・人海戦術やっちゃうんです。
人海戦術をやらない人達っていうのは、まず機械化するし、ピーク時の売上げをあえて切っちゃうんです。
要するに売上げを落としてしまうんです。そういうふうなことをやるんです。
ところが、「そんな!入ってくる売上げを切るなんて?!とんでもないことだ!!」って言うんです。
これが普通の経営なんです。
皆、ちゃんと経営してないからチャンスがある
ですからハッキリ言って、個人事業の”経営”っていうのは、もう…もう〜ホントにね、頭の良さが1ミクロンも感じられないってことがあるわけですよ。本当に。
そのくらいナンも勉強していないです!なにひとつ勉強してなくて、「戦略」も「戦術」もナンもないから、「頑張る!」と「頑張る!!」しかないんですよ(笑)。
これについて私自身は、凄いチャンスだと思っているんですね。
みんなよく分からずにテキトーにやって、バタバタバッタバタと潰れているわけです。
ちゃんと”経営”を入れて本当の意味で、どうやればお客さまが喜ぶのか、どうやればお客さまが喜んでお金を払い続けてくれるのかっていうことを考えれば、まだまだ十分にやっていけるし、年収240万円が全体の1割しか無いなんて、そんなおかしなこと無いですよ。
ですから全体の5割くらい、多分半分くらいは、ちゃんとやっている人間からすれば半分くらいは年収240万円くらいいきますし、もっと高いところまでいけると思いますよ。