同じ現象を見ても人それぞれ見方は全く違う
物事は常に表裏一体、陰陽の関係によって存在しています。ただし、同じ現象を見ても人それぞれ見方は変わるものです。
製品開発の段階、商品PRの段階、商品販売の段階、アフターケアの段階、それぞれの段階で私達はチームに対して、顧客に対して説明を求められるが、その伝え方1つで物事の進展も大きく変わりますよね。
そして、多くの場合、ネガティブに見えることでも、できるだけポジティブに、建設的な言葉で伝えたほうが、相手を動かしたり、納得させるにはプラスとなることが多いのではないでしょうか。
ネガティブな表現をポジティブな表現に言い換えてみよう:事例10選
一見ネガティブに見える事象を、ポジティブなの表現に言い換えると印象がガラリと変わります。以下、見てみましょう。
ネガティブな表現 | ポジティブな表現1 | ポジティブな表現2 |
実績が無い | 新進気鋭でこれから | これまでに無い |
古くさい | 渋い、いぶし銀 | トラディショナル |
堅くるしい | 堅実で安定感がある | 取りこぼしが少ない |
退屈な | 普遍性が高い | 地味だがしっかりしている |
値段が高い | 値段相応の価値がある | どこでも通用する |
積極性がない | うちに秘めたものを持っている | 周りを見て行動する |
愛想が悪い | 人に媚びない | 人に流されない |
理屈っぽい | 論理的である | 筋道立てて考えられる |
八方美人 | 誰に対しても同じく優しい人 | フレンドリーな人 |
美味しくない | 好きな人は好きな味 | 個性のある風味 |
いかがでしょう??やや強引な部分もあると思いますが(笑)、仕事の場面では特に人間関係を円滑に保つうえで、伝え方をポジティブな表現にしたほうが、物事を前進させることができます。
人を前に動かす場面ではネガティブな表現をポジティブな表現に転換する必要がある
たとえば、自信が無くて頼りない部下がいた時に、
◯◯君は本当に自信なさげに見えて、周りからも頼りないって思われてるよ。これからどうするの、◯◯君?
と言われるか、
◯◯君は優しいからなぁ。結構、周りのこととか考えて動きにくいかもね。動けるために、僕が手伝えることはあるかい?
と言われるのでは、どちらが物事を前進させる可能性が高まるでしょうか?
もちろん、最後は本人次第なのですが、後者のネガティブな表現をポジティブな表現に言い換えた会話のほうが、相手を動かす可能性が高まるのではないでしょうか。
たしかに、現実を冷静に受け止めねばならない場面では、ネガティブな表現を使うことが効果的な場合もありますが、人を前に動かすうえでは、自分の頭の中に、ネガティブな表現をポジティブな表現に置き換える辞書を持っておいたほうが良いのかもしれません。