「あともう少しの惜しい人」「才能はあるのに上手くいってない人」と評される人は世の中に沢山います。一方で、なんだかんだ結果を出す人は、どんなときでも一定の結果を出し続けています。島倉さんは、なかなか結果を出せない人の話を聴いていると、だいたい同じ思考の傾向を持っていると言います。いつまで経っても結果を出せない人が陥っている典型的な3つの思考を提示してもらいました。
結果を出せない人の思考1:バランスを取りたがる
今日は、「結果を出せない人の思考」というテーマでお送りいたします。
なかなか結果を出せない人の話を聴いていると、だいたい同じことを言ってる傾向があります。
まずは、1つ目。これから行きましょう。
「バランスを取る」
これは起業前の人を中心に頻繁に耳にします。でも、圧倒的な結果を出そうと思ったら、バランスを取ってやるなんてプロでも無理ですよ。
人間の時間やお金には注ぎ込める限界があるわけです。
だから、本当に成功しようと思ったら、AもBもCも100%全力でバランス良くやるなんて無理です。
他人から見たら、何かを捨てたような人、バランスが悪い状態で何かに没頭した人、集中してやる人でないと、圧倒的な結果を出すことなんて出来ません。
バランスを取ろうなんて取り繕わず、リスクオンのバランスが悪い状態を選ばない限り、圧倒的な成果なんて出せやしません。
結果を出せない人の思考2:優先順位をつけたがる
これは起業後の社長さんの口からよく聞きます。「優先順位をつけてやらないと」って考える人は、なかなか結果を出せません。
最初に「バランスを取るな」「捨てろ」と言ったのに、「優先順位をつけるな」って矛盾していない?と言う方もいらっしゃるかもしれません。
ここで言う「優先順位」とは、大枠(たとえば事業)を取捨選択した後にやることが細かく1、2、3、4…って出来た後の話です。
大企業出身の人なんかで特に多いんですが、細かいタスクに優先順位をつけてやろうとするんです。
たとえば、「インターネットで集客して成果出す」という目的があった時、その手法として、ホームページ、ブログ、動画、SNS…といった具合に細かくタスクが生まれるはずなんです。
中でもホームページでの情報発信が優先順位の高いタスクだったとします。
すると、「優先順位をつけてやる」という人は、ホームページの完成までに半年かかるって言われたら、そこからもう次に動けないんですよ!
機会損失も甚だしいですが、それすらわかっていない。
正解は「全て同時並行で進める」ことです。
「どの領域に挑むか」という戦略面は絞り込みが必要ですが、大きな戦略が決まった後の戦術は、「如何にやりこなして、少しでも早く成果を出すか」が大事です。
結果を出せない人の思考3:流れに沿ってやりたがる
これは、かなりの方が思考としてお持ちなんですが、「流れに沿ってやる」という方は多いです。
要は、「順張り思考」ですね。
トレードしている方はよくわかると思うんですけれど、「皆が買っているから自分も買う」「皆が売っているから自分も売る」という、大衆に迎合する投資スタンスを「順張り」と言います。
一方で、「逆張り」というトレードスタンスもあります。これは、「皆が買っているから自分は売る」「皆が売っているから自分は買う」という、大衆の逆で判断する投資スタイルです。
では、これまでの歴史を紐解いていった時に、どちらが最後に勝つかというと、「逆張り思考」の人です。
考えてみてください。起業における勝ち組と負け組は、起業10年で生き残る人が1割に対して、起業10年で消え去る人は9割です。
勝てる人が1割に対して、9割の人は負ける。しかも、だいたいが同じような「みんながこれやってる」という方向で順張りして負けます。
1割の人は大抵、最初のうちは「何やってんだ、あいつ」みたいなことを言われがちです。なにせ逆張りですから。
でも、ビジネスの種は他の人がダメだと思ったところに常にあります。
「今は不景気でみんなも調子良くないから、うちの会社も駄目だわ。」なんて言ってる人は典型的な順張り思考ですから、今すぐに思考回路をスイッチしないと、いつまで経っても結果を出すことなんて出来ません。
「不景気で困っている人が多いから、そういう人の役に立てる仕事をすれば、こりゃ儲かるな!」って、常に流れに逆らう、逆張りのスタイルで挑んでみませんか。
結果を出す人は、いつだってそう考えているものです。