一所懸命に接客するなら購買率を更に高めたい
こんにちは。ジェネシスコミュニケーションの松尾です。
今回は、小売店の店頭など、販売の現場に役立つヒントをお知らせします。
初めてお店に立ち寄ったお客様をお迎えし、いろいろとご要望をお聞きしながら商品を勧め、お買い上げいただく。うれしそうに帰っていくお客様の後ろ姿を見るのは、販売員の方にとってなんとも嬉しいことでしょう。
もちろん、販売は簡単なものではなく、一所懸命に接客したのに「またにしとくよ」なんて言われて、てぶらで帰っていかれるお客様も多いわけです。
販売担当者としては、なんとか買ってくれるお客様を増やそうとあの手この手、いろいろと工夫されていることかと思います。
「タッチング」は接客における購買率を高める
そこで、ひとつアドバイス。タイミングとかちょっと難しいのですが、接客の途中でさりげなく、お客様の手や腕に軽く触れるのです。
衣料品店のように試着してもらうために商品をお客様に渡す瞬間はチャンスです。商品を渡しつつさりげなくお客様の手に触れるのです。
「タッチング」と私は読んでいますが、この肉体的な接触(ちょっといやらしい表現)ですが、おそらく原始的な喜びを生み出すのでしょう。
相手に対する好感度が無意識に上がるようです。結果的に、購入してもらう可能性が高まります。
この「タッチング」については、世界的に様々な調査が行われ、確かに効果があることが実証されています。
フランスのナンパ実験ではタッチングありと無しで成功率が倍の差に!
最近読んだ本で興味深い実験結果が紹介されていました。フランスの街頭で行われた「ナンパ実験」です。
若くてハンサムなフランス人男性3人が、通りかかった女性に片っ端から声をかけました。その数、実に240人。
「やあ、僕はアントワーヌ。君は本当にきれいだね。良かったら電話番号を教えてくれないか。あとで電話するから、一緒に飲もうよ」
断られたら「残念だな、じゃあね」と言って離れます。
この実験では、声をかけた女性の半数には、前腕部を軽く触れるという仕掛けをしていました。
結果として、3人のハンサムフランス人は、30人から電話番号を聞き出すことに成功したのですが、タッチした女性とタッチしなかった女性を比較すると、タッチした場合の成功率は20%、一方、タッチしなかったら10%にとどまり、明らかにタッチしたほうが成功率が高いということがわかったのです。
とういうわけでぜひ、「タッチング」のテクニックを販売の現場で活かしてもらいたいところです。
もちろん、意中の男性、あるいは女性を落とすために、デートの最中に活用してみることもぜひおすすめします(笑)
Photo via Visual hunt