成功者の多くが「自分は運が良かっただけだ」と述懐する場面を、私達はテレビや雑誌、そして新聞でよく目にします。しかし、成功者を目の前にした時に、浮かび上がる共通の真実があります。それは、成功者が「運が良い人」だったのではなく、「運を生かす人」だということです。どうすれば私達は運を生かすことが出来るのでしょうか?
成功者はいずれも成功の過程で運を掴んでいる
私は以前、化学技術の研究者でした。
アメリカのカーネギーメロン大学で、最先端の研究に携わる日々の中、世界的に素晴らしい結果を出し、注目されている研究者をたくさん見てきた結果、氣づいたことがあります。
それは、どうも、凄く努力している人が、必ずしも成功しているとは限らないという事実でした。
たまたま実験に失敗したことが、実はすごい発見だったり、資金難に苦しんでいたら、たまたま知り合った人がスポンサーになってくれたり。
やはり、運というものはあるのだなと実感したものです。
私たちはどのようにしたら、彼らのように運を掴むことが出来るのでしょうか?
成功者は運が「良い人」ではなく運を「生かす人」
私が見てきた成功者に共通して言えることが、一つあります。
それは、人並み以上に努力している人が成功するとは限らないが、成功している人は、必ず人並み以上に努力しているということです。
一流の研究者の知識量、実験量、洞察力の深さは、本当にすごいです。
そうではない研究者は、たまたま実験が成功して注目を浴びたとしても、その後が続きません。
ここで一つ学べる点は、自分の運勢を氣にするより、まず努力して成長することが何より肝心だということです。
とはいえ、もし、あなたが「自分は十分努力しているのだけれど、なんだかついていないことが多い」とお悩みでしたら、良い運を引き寄せる方法というものをお教えしましょう。
人は誰しも「良い運」に恵まれたいと思うものですが、私が東洋運命学を研究し、多くの方を見てきて、確信していることがあります。
それは、世の中には、運のいい人と、運の悪い人がいるのではなく、運を生かせる人と、運を生かせない人がいるのだということです。
運を生かせる人は、自分の力を十分に発揮することができ、結果を出して行くことができます。
せっかくの運を生かすことができず、不運ととらえてしまうと、なかなか結果が出ずにもがいていくことになります。
様々な人の運をみていくと、どうやら、人生を楽しんで感謝している人は、運を生かすことが上手なようです。
貴方は運を生かしていますか?3つの質問から考えてみよう
さて、運は、誰にでも回ってきます。それを生かすべく、次にあげる3つのポイントを、自問自答してみることをお勧めします。
1)チャンス(幸運)は、問題や課題、ピンチの顔をしてやってくると信じているか?
嫌なこと、面倒なことを避けて、責任のがれをしていると、せっかくのチャンスを逃していることになります。
良い運を生かせる人は、目の前の課題や困難に勇気をもって立ち向かい、克服することで、後から「ああ、あれは幸運だった」と気づくことが多いようです。
貴方は、今直面する課題や困難にどう向き合っていますか?
2)他者運を自己運にしているだろうか?
運は誰にでもやってくるものです。しかし、そのままだと、他者運(他人の運)になっていき、実際に自分を輝かせることはできません。
運を生かせない人は、自分に起こった出来事を誰か他人のせいにしてしまい、運を自分ごとにしないため、運は他者運のままで終わってしまい、自己の運勢が動かないままに終わってしまうようです。
3)自分は運がいいと信じているか?
運を生かせる人は、どんな出来事も「チャンス」ととらえ、自分はついていると考える傾向があります。
運がいいと信じ、行動に移して行く間、次第に、そして無意識なうちに、自分は良い方向に向かっていると認識するようになります。
自分のことを「運がいい」と思っていない人は、過去を哀れみ、自分の人生を進める度に、自分が悪い方向へ向かっているとしか認識できません。
目の前の出来事を、どんな問題であろうと、チャンスと捉え、自分ごととして自分には何ができるかを考え、前向きに行動して行くことで運は開けていきます。
どんなに時代が変わっても、成功の法則は普遍的なものです。