「一ヶ月単位の経営革新」と聞くと、「一ヶ月やそこらで何が変わるのか?」「そんな短期間で出来るものか!」と考えがちになるかもしれません。実際にこれを、経営者の方と一緒に実践しているキミアキ先生は、とても単純で簡単だと言い切ります。ならばということで「一ヶ月単位の経営革新」の中身を教えてもらいました。
一ヶ月単位の経営革新で与えられる宿題は1つ
私はコンサルタントという名のコーチをやっておりまして、いつも経営者の方と一緒に「一ヶ月単位の経営革新」というものに取り組んでおります。
そこで本日は「一ヶ月単位の経営革新」を一体どのようにやっているのかを、ご紹介したいと思います。
やり方は非常に単純でして、「30日(一ヶ月)で出来ることを1つだけ考えて、宿題として与えて、クリアしていく」というものです。
欲張って、2つも3つも宿題を与えると、どれもこれもダメになってしまいますので、1つだけというのが原則です。
一ヶ月単位の経営革新が踏む具体的なステップ
では、経営者にどんな宿題を与えるのか?という部分について触れていきましょう。
最初は「広告・採用・教育」の宿題から
最初のうちは、基本的に中小企業の経営者さんが弱い「広告・採用・教育」の3分野から宿題を出すことにしています。
大体の経営者さんが、どれも弱い状態が現実だったりします。
この中でも一番難しい「採用」の宿題をクリアできるようになったら、大体の経営者さんは基礎部分で「アガリ」となります。
優秀な良い人材を採用できると、経営者も眼の色が変わって、本気モードに入っていきます。
売れ始めたら新規顧客を生み出す仕組み作りの宿題へ
宿題を与えていて、改善がはっきりとわかってくるのが、売らないのに売れてくる瞬間でして、自ずと見込み客も増えてきます。
そこで、この時点になると、新規顧客を見出し続ける仕組みを作っていく宿題を与え始めます。
宿題の内容は、同じような商売で既に売れているモノがあったら、それを真似してもらう宿題を出します。
既に売れているモノは、商売がうまい人が作った仕組みなので、とことん真似すれば、自分たちの売上も直ぐに上がっていきます。
法人対法人の場合ならば、それに加えて、「より商売が上手な人・良い顧客」と付き合う商品サービスを作ることで、利益率が短期間で驚くほど変わっていきます。
考えながら月一改善を繰り返すだけで差が開く
こういったことを30日のスパンで、経営者の方と繰り返し行っていきますが、実務の中では意外とこれができるものです。
繰り返しの中で「考えて動く」ことを覚えていくからです。
経営革新というと、非常に難しいことだと我々は考えがちですが、月に一つのことすら改善できていない企業が、十中八九です。
この「月一改善」を続けていくだけで、他社との差は圧倒的に開いていきます。
ぜひこの点を踏まえて、皆さんも30日スパンの月一改善という経営革新を行ってみては如何でしょうか?