中小企業の経営者は「あえてKY」な社長になれ
今回は、「成功する社長はKY」というテーマでお届けしたいと思います。
すっかり言葉として定着した感のある「KY」は、場の空気を読まないこと、周りに併せない、という感じで、どちらかと言えば否定的な言葉として捉えられています。
KYな部下、KYな上司、KYな社長…こうやって挙げ連ねると、イケてないイメージになりますよね。
でも私は、中小企業の社長に絶対必要な特徴として、「あえてKYな社長になれ」と提唱したいんです。
周りの流れに乗るのは他人の土俵で勝負するのと同じこと
なぜ社長があえてKYでなければならないかと言うと、結局はみんなと同じ意見、同じことをやっていれば差にもならないし、勝てないと思うんですね。
経営でいちばん重要なのは、自分が勝てる土俵を見つけて、そこで戦うことです。
自分が勝てる土俵さえ作っておけば、競合が攻めて来ようと、大手企業が来ようと、絶対に勝てるわけです。
相手の「流れ」に任せて相手の土俵で戦ったら、経営資源の乏しい小さな会社は瞬殺されます。
これは個人でも同じことが言えます。
空気を読んで周りに合わせる人は絶対に成功しません。
ひたすらストレスを感じて、上司に言われるがままに動かざるを得ず、組織にすり減らされて人生が終わっていきます。
特に中小企業の経営者は、みんなが左に行っている間に、自分は思いっきり右に張って、勝負して勝ち残らなければなりません。
周りに合わせたり、流行に乗るのではなく、周りの状況や流行を把握したうえで、あえて「じゃあ、自分はこう行く。」って主体的に決めないとブルーオーシャンは見つかりません。
「うちの社長、ちょっとズレてる」くらい言わせておけ
ここで強調したいのが、単純な「空気が読めない」と「あえてKY(空気を読まない)」の違いです。
空気が読めないのは致命的です。自分を取り囲む状況を把握できていないので、自分の土俵がどこにあるかも理解できないからです。
でも、「あえてKY(空気を読まない)」のは非常に大事な能力です。
というのも、結局のところ、経営というのは決断の連続です。
難局を乗り切り、圧倒的な成長を果たし、自分の決断を組織全体へ浸透させるには「空気読めているけれど、あえて読まずに現状を打破する」という能力が必要です。
「うちの社長、ちょっと感覚がズレてるっていうか、いきなり変なこと言い出すんだよねぇ。」と言われるくらいがちょうど良いです。
人と違うことを恐れず、ビジネスを前に進めてください。