6回知人を辿ると望む誰かと会えるように、5回質問すれば大切な人の気持ちもわかる。

時事

 「6次の隔たり」仮説に支えられたソーシャルネットワークが発展し、私達は世界中のどこかにいる誰かと今スグ知り合いになることが可能になりました。一方で、目まぐるしい現在、目の前にいる大切な人の求めているものを適切に把握するのは、ますます困難になっています。でも、相手の本音は知ろうと思えば知れるのです。方法は簡単、真摯な形で相手に5回、「なぜ?」と問いかけるだけです。

スポンサーリンク

6回知人を当たれば望む誰かと私達は出会える

 ソーシャルネットワークの隆盛を根幹で支える、「6次の隔たり」という仮説があります。

 もし、あなたに会いたい人がいるとしましょう。たとえば、それがトランプ大統領だったとします。

 ただ、現実的に考えてみると、日本なら総理大臣でもない限り、日本でトランプ大統領に会いたいと思って会える人は、そうそういません。

 ところが、あなたに44人の知り合いがいて、「トランプ大統領に会いたいんだけれど、知ってそうな人はいないか?」と尋ねて、紹介してもらったとします。

 これを6回、同じように知り合いが44人いて、知り合いが重複しないという条件で紹介を繰り返してもらうと、あなたは必ずトランプ大統領に会える、と考えるのが「6次の隔たり」の仮説です。

 6次の隔たりを式で表すと、
 
 44✕44✕44✕44✕44✕44✕≒72.56億

 となり、地球人口に相応する数になりますから、必ずトランプ大統領に会えるというわけです。

 もちろん、数式通り単純に物事が上手く行くとは限りませんが、SNSの創業者達は、この仮説を実現させてオンライン上で全ての人をつなげる世界を夢見て、日本で言えばミクシィ、グリー、世界で言えばフェイスブックやツイッターを作ってきました。

スポンサーリンク

目の前にいるのに何を考えているかわからぬ大切な人達

 こうして今や、世界中のどこかにいる誰かと知り合いになり、コミュニケーションを始めるのはとても簡単になった気がします。

 でも、いざ自分の半径50センチ、つまり、手の届く範囲にいる人とのコミュニケーションに話を戻すとどうでしょうか?

 あなたは自分の伴侶、子どもたち、同僚、部下が今何を求めているのか、何をやりたいのか、コミュニケーションによって適切に把握できていますか?

 多分、ほとんどの人の答えは「NO」のはずです。

 「なぜ怒っているのか?」「なぜ押し黙っているのか?」もわからず、「どうしたいのか?」なんて見当もつかないことがしばしばでは?

 もし、このような悩みをあなたが抱えていらっしゃるのなら、半径50センチにいる大切な人の姿勢やふるまいの根底にある理由を探り出す簡単な方法をお伝えしましょう。

 相手がどんな問題を抱えているか探り出そうとする時に、まず、「なぜ?」と問いかけ、これに対して相手が回答してきたら、次も「なぜ?」と問いかけ、これを5回繰り返すのです。

 たったこれだけです。

スポンサーリンク

言葉に隠れた相手の本質に振れたいと思うなら、5回「なぜ?」を繰り返せ

 実は、この「なぜ?」を5回繰り返すテクニックは、アメリカのデザインコンサルティング会社「IDEO(アイディオ)」による「5つのなぜ」というものです。

 IDEOといえば、ビジネスの世界にデザインの発想を取り入れ、アップルをはじめとする世界的企業のデザインに深く携わり、彼らのヒット商品をデザインから支えてきた会社です。

 IDEOに求められるものは、最新のテクノロジーやサービスを、人々が求める深層心理を把握した上で、デザインとしてアウトプットすること。

 そのため、IDEOのメンバーには消費者心理を深く組み上げることが求められています。

 表面上で1度面と向かっただけではわからぬ他者の意図や本音を把握するため、このテクニックを彼らは子どもたちの「なぜ?」を繰り返す場面から編み上げました。

 考えてみてください。この世界は非常に騒がしく、目まぐるしく動いており、私達自身も常に自問自答しなければ、自分が何を考えているのか、何を欲しているのか見失う時があるはずです。

 いわんや他者の言葉や態度に隠れた本質的な欲求や本音に深く触れたいなら、真摯な態度による質問無くして、それは成しえません。

 ぜひ、今日から5回の「なぜ?」を穏やかな形で大切な人に投げかけてみませんか?

 その人が望むものが、ぼんやりとでも見えてくるはずです。

参考

人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する! (講談社+α文庫)
ダニエル・ピンク
講談社
売り上げランキング: 9,218

Photo via Visualhunt

時事
シェアする
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
編集部

起業、経営を応援するWEBマガジン編集部です。

編集部をフォローする