新聞やテレビ、雑誌は盛んに不景気を吹聴する情報を流します。
しかし、今の日本は本当に不景気のどん底状態にあるのでしょうか?
真実は逆で、売れてるところではちゃんと商品が売れており、これを示す良い数値も出ているのが現実です。メディアの不景気催眠術にはめられぬよう、主体性を持ちビジネスに邁進したいですね。
既存メディアが盛んに煽る「日本の不景気」
今回は、「不景気催眠術にハマるな」というテーマにてお送りしたいと思います。
アベノミクスで新3本の矢が放たれ経済規模の拡大を国が目指す一方、世の中に蔓延しているのは、新聞やテレビ、雑誌がばらまくのは、ほぼ全面的に不景気感を漂わせた情報です。
〜〜の数値が悪化している、〜〜が売れなくなっている、だから日本はダメなんだ!という論調の情報が世の中に蔓延しています。
このような情報を提供されると、「あっ、日本ってやっぱり景気が悪いんだ。」「バブルの頃に比べたら勢いないよな〜。」って、大衆が感じ取るのは当たり前の話です。
悪い数値ばかり見るな!良い数値はこんなにある!
しかし、別の観点から見ると、「本当に不景気なのか?」という情報もありまして、あまりこちらは大きく取り上げられません。
たとえば、新幹線の乗車率は過去最高水準で、ダメだと言われていた北海道新幹線は予想を上回る乗車率を見せています。
また、バブルの頃と言えば日本人は海外旅行三昧だった、という印象ですよね。
ところが、1990年の海外渡航者数が約1,100万人だったのに対して、2016年には1.5倍の1,700万人が海外へ行ってるんです。
更に、海外からの輸入自動車、いわゆる高級車ブランドは、2016年に14ブランドで過去最高の売上を叩き出しました。
要は、不景気って言われているんですけれど、実際は不景気どころか、ここ最近、ありえないくらいモノがバカバカ売れている業界が山ほど存在しているということです。
つまり、世の中で吹聴されている不景気に関する論争は、ビジネスとは全く関係ない、かけ離れたところで行われていると言えるでしょう。
世の中売れてるところではちゃんと売れている
日銀の短観など見てみると、たしかに不景気っぽい数値が出ていますよ。
でも、高級ディーラーの販売代理店に行ってみてください。たくさんのお金持ちが即金で高級車を購入しています。
銀座のブランドショップに行ってみてください。若い男女が買い物袋を両手に抱えてお店から次々と出てきますよ。
売れているところで、ちゃんとモノは売れています。
自分の周りのめぼしい人が、不景気だと言っている、不景気だからモノが売れないんだ、なんて言ってるなら、その人の言うことは右から左へ聞き流してください。
あまりにも、不景気、不景気を連呼するなら、付き合わなくても大丈夫です。不景気という、嫌な“気”が伝染りますから。
不景気だから〜、なんて発想をしているうちは、状況を変えるための思考が停止しているわけで、そんな人は絶対に商売繁盛しません。
経営者が大衆のように不景気催眠術にハマったらお終い
ちなみに、メディアが、「不景気、不景気」って騒ぎ立ててますけれども、あれも全部無視してください。
不景気って言えば、新聞、雑誌は売れるって業界の人達はわかってますし、テレビだって不景気アピールして政府を批判すれば視聴率が上がるってわかってるんですから。
大衆は、彼らのマーケティングに引っかかって、「不景気だわ〜」って、自分の行き場がない怒りや妬みをおさめるため、もっと言えば、どうしようもない自分を慰めるために、これらを購入して、内容を本気で信じるかもしれません。
しかし、この記事を見ているあなたは経営者ですから、不景気催眠術に決してハマってはいけません。
むしろ、「周りは不景気だって騒いでいるんだけれど、自分の周りはなんだか景気の良い話しか無いんだよね。」というのが正常な状態の経営者と心得てください。
あなたのビジネスの周りを取り囲む空気を、好景気にするのが経営者の仕事です。
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