M&Aを検討しているのにアドバイザーがいないなら、まずは銀行に相談してみるのはいかがでしょうか?
彼らは、取引先の中から貴方のマッチング先を探してくれますし、融資の交渉にも乗ってくれ、更にはファイナンスのアドバイスも行ってくれるからです。
銀行にM&Aアドバイザーとして付いてもらうメリットと注意点をご紹介いたします。
M&Aしたいなら、まず相談すべきはどこ?
M&Aは、古くから新規事業への参入、事業拡大の手段として、多くの企業に活用されてきました。
最近では、起業時や事業承継に際しても、M&Aを活用する企業が増えています。
このように、様々な用途でM&Aを行う企業が増えているため、実務上でも、「M&Aアドバイザーとして、まず最初に相談すべきところはどこか?」、と問われることがよくあります。
私は、このような際「銀行に行ってください。彼らとまず相談すべきです。」とお答えすることにしています。
そのワケを以下、ご紹介しましょう。
銀行がM&Aのアドバイザーとして最強なワケは?
M&Aのアドバイザーとして、銀行が最強である理由はとてもシンプルです。
彼らは、M&Aアドバイザーであり、ファイナンシャルアドバイザーとしても、御社をフォローしてくれるでしょう。
しかも融資先の中からマッチング相手を探してくれる場合、誰よりも相手先の財務状況を把握し、経営者の属性もよく知っています。
これが、M&Aのアドバイザーとして銀行が最強、と私が考える理由です。
銀行がM&Aのアドバイザーとして弱いケースと対処法
一方で、銀行をM&Aのアドバイザーとする時には、気をつけるべきこともあります。
当然、融資先でなければ、財務の状況もわからなければ、これまで付き合いのない銀行がやってきて、M&Aやりませんか、と営業をゼロからかけていくのも難しくなります。
したがって、M&Aの相手先を見つける場合には、まず銀行に相談し、それがダメな場合にM&Aアドバイザリー業務を行う業者へコンタクトをとり、ご自身に合う業者を探すのが一番でしょう。
銀行から紹介されるM&A業者は自分の眼で見極めが必要
なお、銀行からアドバイザー(業者)を紹介される場合には、相手をよく見て、信頼できる業者なのか、担当者なのかはしっかり見極めをしてください。
銀行はM&Aアドバイザリー業務を行う業者と提携しており、紹介した業者が売買を成立させると、紹介手数料がキックバックされることになっているケースが多いのです。
従って、仕組み上で紹介された相手が、皆様にとって本当にマッチした業者ではない可能性もあります。
こちらはご自身の眼でしっかり見極めてください。私が最重視するのはスピードです。