「Webサイトを売りたいけれど、どうやって売れば良いか分からない」
このような悩みを抱えている方も、少なくないかと思います。そんな方に利用してほしいのが「サイト売買サービス」です。サイト売買サービスを使えば、個人の方でも簡単にWebサイトを売却できます。
今回は、サイト売買サービスについての概要やおすすめのサービスを紹介していきます。
サイト売買サービスとは?
サイト売買サービスとは、個人や企業のWebサイトをスムーズに売却・購入することのできるサービスです。
近年、スマホの普及によってWebサイトで集客することが主流になりつつあります。その影響もあり、個人でもサイト運営をする方が増えてきました。企業側からすると、Webサイトを一から構築するのは時間・コストともにかかるため、既存のWebサイトを買い取って運用したいというニーズもあります。
したがって、個人が直接Webサイトを売却するのも不可能ではありません。ただし、買い手を探したり、書類を準備したりと非常に手間がかかります。また、条件交渉の際に企業側から不利な条件を提示されて買いたたかれてしまうこともあるでしょう。
サイト売買サービスを利用すれば、面倒な作業や手続きを行わなくて済みます。また、不当に安い価格を提示してくる企業をはじめから排除できます。忙しいフリーランスや会社員の方でも無理なくWebサイト売却を進められるでしょう。
サイト売買は「無料ブログ」は対象外
サイト売買を行う際に注意してもらいたいのが、無料ブログは売却の対象外という点です。無料ブログの場合、所有権はブログ運営会社になります。自分がWebサイトを保有している訳ではないため、売却できないのです。
無料ブログでいくらPVを集められていても、自身の保有物でない以上どうすることもできません。売却を前提してサイト作成を行う場合は、ワードプレスなどを利用して独自のサイトを構築するようにしましょう。
サイト売買サービスを利用するメリット
サイト売買サービスを利用するメリットとして、下記の点が挙げられます。
- サイトの売買を効率的に行える
- サイト運営の視野を広げられる
- 仲介交渉も代行してもらえる
サイトの売買を効率的に行える
サイト売買サービスを利用すれば、サイト売買を効率的に行うことができます。サイト売買サービスによって、仲介サービスかマッチングサービスかは異なりますが、いずれにせよ自分で直接企業に営業をかける必要がないので、効率よく売買相手を探せます。地理的な制約もなく、日本全国から売買相手を見つけることが可能です。
サイト運営の視野を広げられる
サイト売買サービスを利用することで、不要なサイトを売却したり、利用したいサイトを購入できる等、サイト運営の視野を広げることができます。要らないサイトを売却して、新たなサイトを購入すれば、自信で新たにサイト構築する必要もありません。集客力の高いサイトであれば、購入してからすぐに収益を得ることも可能です。
仲介交渉も代行してもらえる
サイト売買サービスの中には、価格交渉を代行してくれるところもあります。個人がサイト売買を行う場合、買い手企業から「買いたたき」に遭ってしまうケースも少なくなく、交渉によって売却価格が大きく変わってきます。交渉に慣れている方であれば問題ありませんが、サイト売買の価格交渉に不慣れな場合は、仲介業者に交渉を任せた方が安心です。
サイト売買サービスの選び方
サイト売買サービスを利用する際は、下記のポイントをおさえるようにしましょう。
- 受けられるサポートの範囲
- サイト売買の実績
- 企業情報の公開
受けられるサポートの範囲
サイト売買サービスによって、受けられるサポートの範囲が異なってきます。例えば、売買先との交渉を仲介したり、契約書の作成まで代行してくれるサービスもあれば、あくまでもマッチングのプラットフォームのみ提供しているところもあります。
サポートが充実している場合は、仲介手数料が発生することが大半です。マッチングサービスのみだと、無料で利用できるサービスもあります。自分がどこまでサポートを求めるかで、利用すべきサイト売買サービスが変わってきますね。
サイト売買の実績
サイト売買サービスの質は、売買実績に如実に現れます。実績が豊富なサービスであれば、それだけユーザーに信頼されている証です。
実績はサイト売買サービスのホームページに記載されていることが多いです。実績がホームページに掲載されていない場合は、直接問い合わせて確認するようにしましょう。
実績を公表してくれない場合は、良いサービスを提供している可能性が低いので、利用は控えた方が無難です。Webサイト売買は特別な許可がなくても運営できる業態ですので、中には悪徳業者も存在します。実績が豊富な売買サービスを利用して、安全なサイト売買を行いましょう。
企業情報の公開
Webサイト売買サービスを運営している企業が、企業情報を公開しているかどうかも要チェックです。これも悪徳業者に引っかからないための対策になります。一般的な企業であれば、自社のホームページに企業情報を掲載しています。企業情報を掲載していないということは、情報を公開するのに何かしら不都合があるためと考えましょう。
おすすめのサイト売買サービス5選
次におすすめのサイト売買サービスを紹介していきます。世間には数多くのサイト売買サービスがありますが、中でもおすすめしたいのが下記5つのサービスになります。
- サイトキャッチャー
- サイトレード
- サイノツノ
- SiteStock
- プレミアムM&A
1. サイトキャッチャー
サイトキャッチャーは、株式会社Faber Companyによって運営されているサイト売買サービスです。
サイトキャッチャーでは買い手と売り手が直接交渉できる「直接交渉プラン」、担当者が交渉を仲介してくれる「サイト売買仲介プラン」の2つのプランが提供されています。はじめてサイト売買を行う場合は。「サイト売買仲介プラン」の利用がおすすめです。契約書に関しては専属の行政書士が無料で作成してくれます。
扱われる案件の価格相場は数十万円~数百万円となります。どちらかというと個人のサイトや中小規模の企業サイトが多く売買される様です。
手数料は下記の通り設定されています。
<直接交渉プラン>
成約時手数料 | 成約時金額の3%(最低紹介手数料:50,000円) |
月額 | 無料 |
情報開示手数料 | 無料 |
<サイト売買仲介プラン>
基本料金 | 10万円 |
売買金額0~2000万円の部分 | 10% |
売買金額2000万円超~4000万円の部分 | 9% |
売買金額4000万円超~6000万円の部分 | 8% |
売買金額6000万円超~8000万円の部分 | 7% |
売買金額8000万円超~1億円の部分 | 6% |
売買金額1億円超の部分 | 5% |
2. サイトレード
サイトレードは日本ではじめてリリースされたサイト売買サービスになります。メディアで取り上げられたこともあり、知名度は比較的高いです。古くからあるサイト売買サービスということで、ユーザーからの信頼も厚いです。
扱われる案件は数儒万円~数百万円ほどの小規模案件が中心になります。個人でサイト売買を行いたい場合におすすめのサービスです。反対に企業向けの大型案件はあまり扱われていないので注意しましょう。
サイトレード料金体系は「完全成功報酬制」となっています。初期相談、売却案件の掲載、着手金はすべて無料です。成功報酬の金額は下記の通り設定されています。
売却金額 | 手数料率 |
5000万円以下 | 10% |
5000万円超~1億円以下 | 6%~9% |
1億円超 | 個別相談 |
*最低成功報酬額は「300,000円」となっています。
3. Webサイト売買サイノツノ
サイノツノは、5万円~5,000万円までのWebサイト買取に対応した売買サービスになります。個人サイトなどの小規模案件はもちろんのこと、最大5,000万円までの大規模案件も扱っています。サイトの査定を最短3営業日で完了させてくれるスピード感も魅力的です。
売却したいWebサイトの収益が大きい場合は、買取価格に幅のあるサイノツノの利用をおすすめします。
*手数料に関しては、公式ホームページに記載がないため、問い合わせの際に確認する必要があります。
4. SiteStock
SiteStockは、「完全成果報酬」が採用されているサイト売買サービスです。他のサイト売買サービスで発生する「着手金」などの手数料が無料な点が特徴です。また、保有サイトを「オークション形式」で売却することも可能です。自分のサイトの価値を多くの人たちに決めてもらい、より客観的な評価を受けることができます。
国内のサイト売買サービスでオークション形式を採用しているところは、それほど多くありません。案件数も比較的多い売買サービスを選ぶのであれば、SiteStockは有力な候補でしょう。
SiteStockの手数料は下記の通り設定されています。
<仲介交渉>
案件登録料 | 無料 |
月額利用料金 | 無料 |
交渉時の中間費用 | 無料 |
契約書作成料 | 無料 |
成約時手数料 | 成約額の10% |
仲介基本料金 | 110,000円 |
<直接交渉>
案件登録料 | 無料 |
月額利用料金 | 無料 |
交渉時の中間費用 | 無料 |
契約書作成料 | 無料 |
成約時手数料 | 成約額の3% |
直接交渉基本料 | 無料 |
*直接交渉の最低手数料は「550,000円」となります。
5. プレミアM&A
プレミアM&Aは登録制のサイト売買サービスです。会員登録を行わないと案件の閲覧・売却・購入ができない仕組みですので、安全性は他のサイト売買サービスよりも高いです。また、自身のサイト価値を無料で査定してくれるサービスも提供しています。
ただし、実績や売買相場の情報が不足しているため、利用の際はその点、留意しなければいけません。
*プレミアM&Aの利用料金はホームページに記載されていないため、問い合わせの際に確認する必要があります。
サイト売買の相場
サイト売買する際に気になってくるのが「実際どれくらいでWebサイトが売れるのか」という点です。Webサイトの価値は、サイトの収益によって変わってきます。アフィリエイトやGoogleアドセンスでどれくらい稼げているのかが重要です。
購入相手の条件などによっても変わってきますが、サイトの売却価格はサイト収益の1年~2年分の金額になるケースが多いですね。買取先のニーズによっては、数百万円~数千万円の金額で売却が成立することもあります。
実際のサイト売買がどれくらいの価格で成立しているか、いくつか実例を見ていきましょう。
実例1:政治・経済記事中心のアフィリエイトサイト
月間収益:約40万円~90万円
収益獲得手段:アフィリエイト広告
月間PV数:約55万~160万PV
売却価格:950万円
売却価格は950万円とやや高めですが、経済系の複数のキーワードで上位表示1~3位を獲得しているものがある等、付加価値が高いサイトとして評価されました。既存の記事数が900記事以上に及んでいる点も、買取の決め手になっています。
実例2:ドラマに特化したアフィリエイトサイト
月間収益:約6万円~18万円
収益獲得手段:Googleアドセンス、アフィリエイト広告
月間PV数:約17万~33万PV
売却価格:190万円
ドラマに特化したサイトであるにも関わらず、収益・PVともに右肩上がりの状態であったため、200万円に近い価格で売却が成立しました。サイトの成長性も、サイト売買で評価される点であることを示しています。
実例3:言語系雑学に関する解説サイト
月間収益:約3万円~5万円
収益獲得手段:Googleアドセンス
月間PV数:約30万PV
売却価格:100万円
言語に関する雑学をまとめた解説サイトで、月間収益3万円~5万円ほどにも関わらず、100万円で売却することに成功しています。サイトの月間収益が時期によって変動せず、安定して売上を出せている点が評価され、上記価格での売却が決まりました。月間収益以外の点を評価軸にする買い手もいるので、収益を気にしてサイト売買を利用しないのはもったいないです。まずはサイト売買サービスに登録して、サイトの需要を確認してみましょう。
サイト売買サービスを使ってお得にサイト売却を始めよう
サイト売買サービスを利用することで、個人でも簡単にサイト売却を行うことができます。Webサイトの価値はネットの普及に伴って高くなってきています。収益性が高いサイトであれば数百万円以上で売却することも可能です。
サイト売買サービスには仲介交渉を請け負ってくれるもの、交渉の場を提供してくれるものなど様々な種類があります。本記事で紹介したサイト売買サービスを中心に、どのサービスが自分に合っているか検討してみてください。