ご当地グルメ 負のスタートからイノベーション

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 いぶりがっこ、信州そば、さぬきうどん、といえば日本を代表するご当地グルメであるが、そのルーツが地域特有の資源不足を補うために作られた事を知る人は少ない。日本特有の「足るを知る。」精神から生まれたご当地グルメ誕生ストーリーは人・モノ・金という資源が限られた経営者たちに教訓を与える。

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ご当地グルメの起源 知られぬ負の要因

 秋田の漬物いぶりがっこ、長野の信州そば、香川のさぬきうどんといえば日本を代表するご当地グルメであり、地方を問わず全国で消費されている。
  
 しかし、これらご当地グルメが発祥地の資源不足を補うために生まれたことは、あまり知られていない。

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資源不足・負の環境 始まりはマイナスから

 1)いぶりがっこ
 秋田県の山間部は降雪の時期が早く、秋に採れた大根などの野菜を外の天日で干すことが不可能だった。仕方がなく室内に吊るし囲炉裏火の熱と煙りで乾燥させようとしたことがいぶりがっこ発祥のルーツ。※1滅菌され、独特の香りがつくことから近年ではおつまみとしての需要も高まっている。
 
 2)信州そば
 長野は高冷地で四方を山に囲まれ土地が痩せていたため、主食の米が作りにくかった。更に冬は雪のせいで外部との流通が閉ざされるため、栽培期間が短く冬にも保存食として使用可能なそば生産が早くから始まっていた。※2現在では国産そば生産量の40%近くが信州そばである。※3
 
 3)さぬきうどん
 讃岐地方(香川県)は降雨量が少ない地域でかんばつが多すぎるため、安定的な米生産が出来ない風土だった。米の代用食として乾燥にも強い麦栽培が行われ、麦を原料に作った「うどん」が日常食となった。※4現在ではご当地グルメを代表するブランドとして全国でチェーン店が増えている。

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足るを知る 逆転発想で産れたイノベーション

 今でこそもてはやされるご当地グルメも生まれた当初は自分たちが抱える負の環境、資源不足を補うために生まれたが、限られた資源や負の環境を最大限活用することで、やがてイノベーションにつながった。
 
 現代の経営者も人・モノ・金について限りある資源のなかで会社を運営する必要がある。
 
 だからこそご当地グルメのルーツが教えてくれる「今あるもので足るを知る」意識、不利な環境をプラスに変える逆転の発想を心がけたい。
 
 先人たちの知恵には、現状の資源で経営に立ちはだかる問題を打開するヒントが多い。
  
※1いぶりがっこWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%B6%E3%82%8A%E6%BC%AC%E3%81%91
※2信州そばWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E5%B7%9E%E3%81%9D%E3%81%B0
※3長野県信州そば協同組合
http://www.ngn.janis.or.jp/~shokuhin/Buckwheat/soba_history.html
※4讃岐うどんWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AE%83%E5%B2%90%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93

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