皆さんこんにちは。
組織活性化プロデューサーの南本です。
飲食業や旅館業などコロナで廃業の危機に見舞われて、今年の12月までに廃業が増えるのではないかと言われています。
今回は「価格競争に入って、レッドオーシャン状態から脱却する方法がないか」について解説させていただきます。
レッドオーシャンとは
言葉は悪いですが、例えば飲食業や衣料店舗の小売業や整体のマッサージ店など特徴もないお店が商業ビルの中に入っています。
絶対にこの店を選ぶといった特徴がないと、10000円だった価格を8000円、6000円に下げていくとか、1200円だった定食を800円に下げていかなければならなくなります。
そうなると人件費や家賃などの固定費を賄えなくなって、レッドオーシャンという状態になります。
ほとんどの業種業態の会社が、このレッドオーシャン状態で、そこにコロナが追い討ちをかけて、人件費や家賃を賄えずに閉店というていう状況が今だと思います。
経営者である限り、レッドオーシャンから抜け出す方法を考えていきましょう。
レッドオーシャンから脱却する方法
レッドオーシャンから脱却するポイントは以下の5つです。
- 市場の絞り込み
- 顧客の絞り込み
- 付加価値で差別化&参入障壁の構築
- M発想→C視点&人的サポート
- SNS等ネットマーケティング
レッドオーシャン脱却の方法① 市場の絞り込み
エステであれば、脚に特化するとか、ヘッドスパや脱毛に特化するといったように得意なものに市場を絞り込むということです。
レッドオーシャン脱却の方法② 顧客の絞り込み
年齢でも、男女でも、マニアックな趣味嗜好でもいいですが、お客さんも絞り込むことをしないといけません。
商品ありきで考えると市場はうまくいきません。
お客さんが何を望んでいるかをもう一度経営者や幹部同士で議論して、そういう商品に改定できるのであれば、市場を選定して、商品を合わせていくといった改善が必要だと思います。
レッドオーシャン脱却の方法③ 付加価値で差別化&参入障壁の構築
付加価値で差別化して、参入障壁を構築することが一番重要です。
市場やお客さんを絞り込んで、アレンジした商品を投入していけばヒットするはずというのは仮説ですが、3番目のこれは努力が必要です。
大手企業が参入しづらい障壁をつくっていくためには付加価値をアレンジして差別化していく必要がありますが、その付加価値には人的な要素を入れておいてください。
そのためには市場を狭くすることです。
ある旅館が、修学旅行などはコロナで全然来なくなったので、近隣の半径50キロ、車で1時間か2時間ぐらいの地域のお年寄りなどをターゲットにして、仲居さんや料理長でも手の空いている人が送迎までしたそうです。
するとこのコロナ禍の閑散期に売上が何倍も上がったという例があります。
これは大手には真似ができません。
これが工夫であって、大手が対応できないような参入障壁になってくるわけです。
レッドオーシャン脱却の方法④ M発想→C視点&人的サポート
M発想とはメーカー発想のことです。
昔の大量生産のように、「いい商品を作ったから買ってください」というメーカー発想はもうダメです。
この発想の会社は意外と多いですが、今はまったく通用しません。
C視点とはカスタマー視点、つまり顧客視点です。
市場を絞り込んで、「お客さんはこういうものを好きだろう」というお客さん視点で付加価値を改善していくことです。
上にあげた旅館が半径50キロであれば送迎しますというのは、北海道や九州など遠くに行きたいというニーズもありますが、温泉に浸かって美味しいものを食べて、非日常の体験をしたいという近隣のお客さんのニーズもあるのです。
この送迎をするというところがブルーオーシャンに変えたところですが、この人的サポートをするときに、私はイヤですと言い出す人が社内にいるかもしれません。
それをマネジメントしていくのが経営者の仕事ではないかと思います。
レッドオーシャン脱却の方法⑤ SNS等ネットマーケティング
紙の媒体や広告代理店まかせというのもダメです。
飲食業でも旅館業でもBtoBの会社でも自社のホームページを作って、ツイッターやFacebookなどのSNSやLINE@などいろいろなマーケティングツールがあります。
LINEなどで会員を集めて登録した会員にだけ特別な情報を流してリピート顧客に結びつけていくといった手法が必ず必要です。
例外なく、このSNSやホームページのマーケティングを組み込まないと今のビジネスはうまくいかないと思います。
レッドオーシャンから脱却する方法:まとめ
レッドオーシャンから脱却するための方法をもう一度整理しておきます。
- 市場の絞り込み
- 顧客の絞り込み
- 付加価値で差別化&参入障壁の構築
- M発想→C視点&人的サポート
- SNS等ネットマーケティング
今回紹介したこの5つの方法を取り入れてブルーオーシャンに脱却していただきたいと思います。