起業時には、「アイツは仕事がデキそうだな」と思ってもらえることが、チャンスに巡りあう秘訣の一つとなります。特に「デキる人」と思ってもらう上で、取引先との報連相を完璧にこなす、時間単位まで落とし込んで受注する、という2つの行動は起業家を大いに助けます。詳細をキミアキ先生に解説していただきました。
デキる奴と思ってもらえるのは仕事にプラス
今日は、「仕事がデキる人とまずは思わせて、いつの間にか本当に仕事がデキる人になる」という話をお伝えしたいと思います。
なぜ「仕事がデキる人」と思ってもらったほうが良いかと言うと、まず、起業しても成功する確率が高まります。
また、仕事自体は山ほど余っていますけれど、仕事がデキる人は本当に少ないんです。
結構色んな会社が「人に仕事フレないな」と困っている現実があるので、デキる奴と思ってもらえれば、そういうお客さん達の悩み事を解決するチャンスにも巡りあいやすくなります。
なので、やはり「アイツは仕事がデキそうだな」と思ってもらえることは得策なんです。
実際に起業しますと、毎日がテストの連続でして、特に我々のように社長さんを相手にすると、結構テストの内容も厳しかったりします。
まずは、志をテストされ、資質をテストされ、最後に業務のテストをされます。
果たしてどうすればデキる人と思ってもらえるんでしょうか?
デキる人と思ってもらう方策1:報連相を完璧にこなす
中小企業出身だと、組織だった訓練なんか受けたことなんかないですから、起業したての人は何も訓練していないのに、いきなりAK47を持たされて戦場へ向かう非正規軍や予備官のようなものです。
特に多いのが「報告・連絡・相談(報連相)」すらまともにデキないという状態が見られまして、これをやるだけで「デキる人」と思ってもらえるようになるんですよ。
おおげさに聴こえるかもしれませんが、これは本当です。
インターネットのアマゾンってあるじゃないですか。アマゾンの凄いところは、「報連相」が自動化されていることですよね。
ですから、皆さん心地よくアマゾンで購入されてませんか?
- 報告:購入ありがとございます。
- 連絡:商品は◯日に届きます。
- 相談:不備を受け付けました。◯日後に返金します。
これらが全てインターネット上で、素早く展開されるわけです。
翻って、私達もアマゾンのマネをして、取引先と「報連相」をうまくやり取りできるだけで、「仕事がデキる人」と思ってもらいやすくなります。
デキる人と思ってもらう方策2:受けた仕事は時間単位まで落とし込み期限を決める
仕事がデキると思ってもらうもう一つのコツは、「指示を書き取り、その場で期限を決めること」です。
なぜなら、指示を出す方は、指示を受ける側が、自分の言っていることをきちんと理解して実行できるか、とにかく不安だからです。
期限を決める際に大事なのは、「◯月◯日」ではなく「◯月◯日◯時まで」と、日にち単位ではなく、時間単位までスケジュールを決めることです。
これだけで相手は安心しますから。
また、「◯時頃まで」なんて言ってはダメです。必ず「◯時まで」としてください。
「◯時頃までに☓☓します」なんて言い方は相手に不安を与えるだけです。きっぱりと「◯時までに☓☓します」と言えば、それだけで相手は安心して「アイツはデキる奴だな」と思ってくれます。
ちょっと早く仕事を終えたら、喫茶店で時間を潰して、本当に◯時きっかりに持って行けば良いんです。まずは仕事がデキる人と「思わせる」ことが、まずは大事なんですから(笑)
これ、デキる人は当たり前のようにやってますので、ぜひやることを心がけてください。
結局は相手の要望を先読みデキる人が「デキる人」と思われる
結局、デキる人と相手に思ってもらうために何が問われるかというと、常に「先読み」の行動ができるか否かが問われています。
自分がこういう行動を取ったら、相手はどのくらい感動してくれて、喜んでくれるかを、きちんと想像して行動できるか否かが、「デキる」と思ってもらうためには重要なのです。
デキると思ってもらえれば、いくつもテストしてもらう機会が訪れ、PDCAを短い時間で回すことができるので、いつの間にか本当にデキる人になれたりします。
Photo credit: NATO Training Mission-Afghanistan via Visual hunt / CC BY-SA