皆さんこんにちは!
組織活性化プロデューサーの南本です。
サブスクリプションという言葉を巷でよく聞くようになりましたが、あなたはサブスクリプションを利用していますか?
今回は「サブスクリプションの概要と、中小企業がサブスクリプションを導入するための注意点」について解説したいと思います。
サブスクリプションとは
サブスクリプションとはビジネスモデルの一つです。
これまでに、何度も「中小企業はストックサービスを開発して顧客に提供していかないと会社の存続が危ないですよ」と話していますが、そのストックサービスのことです。
今では、企業が躍起になってソフトウェアなど様々なものをサブスクリプションの対象としてサービス提供しています。
サブスクリプションに参入する理由
企業がこぞってサブスクリプションに参入する理由は、以下の3つです。
- モノが売れないから
- 顧客の囲い込みをしたいから
- プロファイルを取得したいから
ものが売れないから
サブスクリプションに参入する1つ目の理由は「ものが売れないから」です。
輸入などの仕入れも上がっており、実質賃金が下がっている状況です。
顧客の囲い込みをしたいから(リピーター獲得)
サブスクリプションに参入する2つ目の理由は「顧客の囲い込みをしたいから」です。
ものが売れないので、企業は顧客の囲い込みをしてリピーターを増やそうと、定額制のサービスを開発しているわけです。
プロファイルを取得したいから
サブスクリプションに参入する3つ目の理由は「プロファイルを取得したいから」です。
どんな人が購買しているのかといったプロファイルが取れればマーケティングに活かせます。
例えば、アマゾンでは商品を買ったら関連商品が出てくるというマーケティングがありますね。
サブスクリプションを導入する企業が増えている背景
ここからはサブスクリプションを導入する企業が増えている背景について解説していきます。
消費者にとって購入はコストがかかる
消費者は車など数百万するようなものを簡単には買えません。
しかし、毎月3万円、4万円というように月々の定額であれば何とか払うことができますよね。
クラウド環境の進展
クラウド環境とは、サーバーにデータベースがあって、自宅でも外出先でもどこからでもサービスを利用することができる環境をいいます。
このクラウド環境ができたことが大きいですね。
「いつでもどこでも使える」というのがキーワードになります。
所有にこだわらない世代が増加
昔は、いい車を買って友達に見せびらかす人も多かったのですが、今は所有というものにこだわらない世代がどんどん増えています。
それよりも、自分の生活の用途に合うように、様々なものを楽しむことにお金を使うという考え方が増えています。
このような背景があって、企業はサブスクリプションという仕組みを取り入れています。
サブスクリプションの事例
ここではサブスクリプションの導入事例を4つ紹介したいと思います。
- 車の乗り放題
- 音楽配信聴き放題
- 居酒屋1か月飲み放題
- ソフトウェア
車の乗り放題
サブスクリプションの導入事例の1つ目は「車の乗り放題」です。
定額を払えばどんな車でも乗れるトヨタのKINTOやガリバーのNORELのようなサービスがあります。
音楽配信聴き放題
サブスクリプションの導入事例の2つ目は「音楽配信聴き放題」です。
音楽配信はかなり浸透しています。
Apple MusicやSpotifyのように、自分の好きな音楽が定額で聴けるという定額配信はかなり普及しています。
居酒屋1か月飲み放題
サブスクリプションの導入事例の3つ目は「居酒屋1か月飲み放題」です。
1か月定額を払えば、毎日飲み放題というサービスもあります。
真似する会社がどんどん出てくるかもしれませんが、お客さんの囲い込みという試みとしては面白いと思います。
ソフトウェア
サブスクリプションの導入事例の4つ目は「ソフトウェア」です。
会計ソフトやMicrosoft のofficeなど高いシステムを一気に払うのは大変ですが、毎月定額で全ての機能が使えるのは便利ですし、クラウド上にデータがあるので自宅や喫茶店からでも月次決算の推移表も見られるような時代です。
こういったサービスが3,000円、4,000円といった定額で使えてしまいます。
中小企業の方も意識を変えていかないと乗り遅れてしまいますよ。
中小企業のサブスクリプション導入時の注意点
中小企業もサブスクリプションという仕組みを提供していかなければ、安定的に売り上げが入ってこなくなります。
あなたの会社のビジネスを「どうやってサブスクリプション化していくか」ということを考えるうえで大事なポイントを解説します。
クラウドを活用したサービスを考える
クラウド環境をフルに活用して、ドキュメントなどを自由にダウンロードできて課金していくようなサービスを考えてみてください。
消費者にとって敷居が高い高額商品を扱う
高額な商品を扱っている企業は、それを分割で払えるようなサービスがいいと思います。
先ほども事例で紹介しましたが「居酒屋で毎日飲んでも月に定額2万円」といった仕組みを考えてみるというのも手ではないかと思います。
サブスクリプション導入時の注意点
定額のサービスを提供していくことで他の企業と差別化できたとしても、仕事が増えてスタッフや経営者が疲弊してしまっては本末転倒です。
売上が上がっても、コストが増えて赤字になってしまわないように、安易にサブスクリプションを取り入れるのではなく、よく考えて利益が出るようにしましょう。