人間の他の動物と異なる特徴は、その身体に占める割合がそぐわないような巨大な脳を持っていることです。更に人間の脳が素晴らしいところは、「考えて創ること」が可能な点にあります。どのような仕事でも、思考を停止させず人のために何が出来るか考え続け、創造しようとすることが未来を切り開きます。
人間が地球を支配する理由は巨大な脳にあり
人間はモグラのように土に潜ることが出来ず、魚類のように海中で何時間も泳ぐことも出来ません。
鳥類のように空を飛び餌や昆虫類を食べることが出来ず、草食動物のように早いスピードと持久力で、瞬発力のある肉食動物から逃れることも出来ません。
でも、この地球を人間はある意味支配しているわけですが、それは何故でしょうか?
地球上の200万種類の生き物が、全てその特徴を武器にして生きていて、子孫繁栄を目指していますが、他の動物と比べて、生まれて数年間も親の保護を受けないと生きていけないのが人間の子供です。
人間の他の動物と異なる特徴は、その身体に占める割合がそぐわないような巨大な脳を持っていることだけなのです。
そして、その脳の働きが「考えて創ること」なのです。
文明の発展は考えて創ることから始まっている
地球上の人間の発生や進化に関しては、世界的に様々な学説があります。
しかし其々を是非としなくても、地球上には燦然たる、人間が「考えて創った」歴史の足跡が刻まれています。
火を使い、木や石の道具を作り、野獣や動物を糧として、土器・石器や道具や器具を考え出し農作物の収穫を推進しました。
18世紀には、食料を採取するだけでなく、種子保存と自給自足の方法が考えられ、新しい耕作法・農具・作物の研究と導入の「農業革命」を興しました。
動力機械の発明と応用が生産技術に変革をもたらし、手工業から機械工業へ発展させた「産業革命」が起き、20世紀以降は情報機器の発明や発達により、地球上のあらゆる国と人々に同時に情報が伝わる「情報革命」が、生活を便利にしました。
これまでもこれからも、地球の発展と進化は、全て人間の「考えて創ること」にかかっています。
考えて創る脳の使い方は間違えると凶器になる
休むことなく動いている地球に住んでいる私達人間は、常に変化を余儀なくされています。
ところが、身体機能的には成人手前までは進化であり、それ以降は退化と言えなくもありません。
だからこそ、身体にそぐわないほどの大きな脳を持つ人間は、その脳の働きでもある「考えて創ること」を、休んではなりません。
とは言っても、自らの為、自分達の主張や宗教の発展の為、ひいては自国の為だけに、争いや戦いや戦争をし、その勝利の為に「考え創り出した」負のエネルギーの表出も、地球の歴史には垣間見ることが出来ます。
「考えて創ること」は、けっして他人を傷つけ、不幸にし、人類の存亡に関わるようなことに使われてはならないのです。
考えて創ることを意識すると天職が見えてくる
地球上の様々な生き物達が、其々の特徴で生きているように、人間には脳を使い「考えて創ること」を行っていく義務があります。
せめて日本人と日本に本拠地がある組織や会社のリーダーの方には、この地球をより良く進化させるために、いつも「考えて創ること」を頭において生活・活動・創造してもらいたいと思います。
何故かというと、人間には皮膚感覚から発達した”第6感”が働き、鈍感で未発達な人をも含む「集合意識」として善悪を感じる力を発揮するからです。
昨今の大手自動車メーカーの不正や、某知事の不正の虚偽的発言などは、大衆が直感的に判断して、最終的には正義が勝つのです。
目標を、この地球の平和や幸福の為に掲げた時には、大衆の直感的後押しがあり、個人でも組織でも会社でも必ず目標が達成され、それに関わる全ての人々が幸せになります。
何故なら、地球の200万種類の生き物がその特徴で生きていて、子孫繁栄をしている真実があるからです。
良く「私には何の採り得も能力も無い。」という人がいますが、その人は単に「考えて創ること」を放棄したか、脳を使っていない人なのです。
他の生き物にはない”大きな脳”を持っている人間は、それを使えば必ずこの地球では繁栄出来ます。
逆に言うと、脳を使い「考えて創ること」さえ止めなければ、どんな難問も解決出来、人類の為になる行動・仕事が可能になるのです。
仕事や業務やライフワークを行う時に「天命」とか「天職」という言葉が使われます。
私は、「天命」は”地球や宇宙の進化に貢献すること”であり、そのために”あらゆる人々が其々の分野で脳を使い、”考えて創ること”が「天職」であると考えました。
自分が選んだ仕事や与えられた業務がなんであれ、今以上これ以上に進化させたいと思った時には一生懸命「考えて創ること」が大切であり、難問に出くわした時も「考えて創ること」が、打開の道を開いてくれる第一歩なのです。