社内報を通じて、社員のモチベーションをあげるためには、社内報の作成時から、いかに読者を巻き込み、味方にするかを考え、読まれる社内報にすることを目指す必要があります。そこで、社内報の作成から反響を得るまでの過程で、どのように読者を巻き込み行動を取れるか、具体的な6つの施策を提示します。
読まれる社内報制作には社内巻き込みが必須だ
今回は、社内報を編集する上で、どのように社内を巻き込んでいくか考えてみようと思います。
社内報に社内を巻き込む際には3つのポイントがあります。
それは、
- ◆読者の巻き込み方を、「読者をいかに社内報活動に参加させるか」と考える
- ◆参加させる場面を社内報発行のプロセス上で考える
- ◆社内報に取り上げられることに「ステイタス」が感じられるようにする
という3つのポイントです。
つまり、社内の人々を社内報の編集に巻き込むためには、記事に取り上げられたくなる、参加したくなる社内報を目指す必要があるのです。
次項では、社内の人々を巻き込むために、社内報発行前と発行後で、どのようなアプローチ施策が必要か、具体的に提示したいと思います。
社内報制作時に読者を巻き込む6つの具体施策
1)発行前に社員へ欲しいコンテンツの要望を聞く
社内報未発行会社の場合、社内報発行のプロセスで巻き込む方法として、以下のような社内報に対する希望などを意見収集してみましょう。
- ・社内報で知りたい情報、掲載したい情報
- ・社内報の企画募集
- ・創刊号では、読者の要望を取り上げたことを記載する、など
- ・読者と一緒に作り上げた、というイメージづくり
2)誌名は社員が考えたものから選ぶ
あるいは、社内報の誌名などを募集し、採用された人間を取り上げる方法である。
- ・景品などをつけて募集する
- ・採用された方を創刊号で取り上げる
- ・次点含めて、極力応募された方を取り上げる
3)企画考案のプロセスに社内の人々を巻き込む
一方、通常の社内報制作プロセスで巻き込むには、企画立案の段階だと以下の方法が考えられる。
- ・読者アンケート、モニター制度などを活用しての企画募集
- ・編集委員を交えての企画会議
- ・企画に対する意見を提出すれば実現されるのだ、というイメージづくり
4)取材されることが嬉しくなる取材記事づくりをする
取材をする上で、社内の人々を巻き込むには、以下のパターンが考えられる。
- ・極力多くの人物を取材する
- ・ニュース記事だとしても、人物を通じて記事づくりをする
- ・丁寧な記事づくり
- ・他部門に対してPRとなるような記事づくり
- ・取材されること、掲載されることに「ステイタス」を感じさせる誌面づくり
5)来るもの拒まず! 社内から貰った情報をなるべく誌面に掲載する。
原稿収集をする際に気を付けたい点は、以下の通りです。
- ・通信委員などを通じて記事を収集する
- ・収集された記事はできるだけ多く紹介する
- ・誌面で無理であれば、イントラなどの他媒体でも取り上げる
- ・原稿を送れば、必ず取り上げてくれる社内報であるというイメージづくり
6)読者アンケートでコンテンツを柔軟に変えていく
または、読者アンケートにより、社員を巻き込む場合は、
- ・毎号読者アンケートを挟み込む
- ・イントラ上に読者アンケートの書き込み画面を作成する
- ・アンケートに書かれた意見を社内報で紹介するコーナーをつくる
- ・意見に基づきリニューアルする場合は、その旨を掲載する
- ・読者の意見に耳を傾けてくれる編集部、というイメージづくり
読者を巻き込み読まれる社内報を目指そう!
以上、社内報は制作前から制作後の反響をもらう段階で、いろんな施策が考えられます。
いかに読者を巻き込み、味方にするかを考え、読まれる社内報にすることを目指していきましょう。