ゴールデンウィークど真ん中、休みで気の緩んだ男性集団は、ネギを背負ったカモの群れのようなもの。ゴールデンウィーク中に、ボッタクリバーの被害は多発します。ボッタクリバーに入らぬため、未然に入店を防ぐ方法、被害を最小限に防ぐ方法を知っておきたいですね。一番の対策とは?解説します。
ゴールデンウィーク狙う卑劣なボッタクリバー
ゴールデンウィークど真ん中、久しぶりに仲間と羽を伸ばして、酒盛りという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
酔いも回り、話は大いに弾んで、いざ歓楽街へ!実はここに大いなる落とし穴が潜んでいます。
それは、「ぼったくりバー」です。
彼らにとって、休みで気の緩んだ状態で歓楽街を闊歩する男性集団は、ネギを背負ったカモの群れのようなもの。ゴールデンウィーク中に、ボッタクリバーの被害は多発します。
相談内容を見ると、さまざまな手口が見られます。いずれの事例でも、支払いを強く求められ、消費者が仕方なく支払ってしまうことがほとんどです。また、高額な請求に後になって気付く事例もあります。
いわゆる「ぼったくりバー」にいったん入ってしまうと、料金をめぐってトラブルとなり、それを避けるのは非常に難しいのが現状です。
そこで、相談事例をもとにその特徴や問題点を整理し、未然に被害を防ぐ方法を今回はご紹介したいと思います。
ボッタクリバー入る前と入った後に取る対策
国民相談センターの発表によると、ボッタクリバーについては、以下のような被害相談が寄せられているようです。
- 【事例1】客引きの案内と違う高額な料金を支払わされた
- 【事例2】複数の方法で高額な支払いをさせられた
- 【事例3】クレジットカードを出したら何度も決済されていた
- 【事例4】眠ってしまい、気付かない間にクレジットカードを利用された
- 【事例5】思っていた金額の数倍がクレジットカードで決済されていた
- 【事例6】身分証のコピーを取られ、後日請求された
- 【事例7】旅行中の外国人が以前来日した際の被害を相談
4人で1時間いたところ、130万円を請求され、泣く泣く現金で支払ったという事例もあります。
こうなったら、もう悲惨です。絶対にボッタクリバーの被害を避けたいと皆さんも思われることでしょう。
ボッタクリバーに入らないためには、未然に入店を防ぐ、入ったとしても被害を最小限に防ぐ、事前知識(ボッタクリバーの特徴)を知る必要があります。
以下、ご紹介します。
入店する前
不慣れな繁華街や、既に酔った状態で繁華街を歩いているとき、寄ってくる客引きは全て無視しましょう。
勧誘を禁止する歓楽街で客引きを行っている人間は、例外なくボッタクリバーの客引きと考えて良いでしょう。
歌舞伎町の客引きは、ほぼ100%がボッタクリバーに関与しています。
ある場所で客を引っ掛けた客引きは、同じ場所には二度と現れません。つまり、後で店を紹介した客引きを捕まえて、説明と事実が違うことを証明するのは不可能なのです。
入店時
客引きに言われたお店の名前と、実際に入店するお店の名前が違う場合は、ほぼ100%ボッタクリバーと考えて良いでしょう。
踵を返して、「やっぱり行くの辞めた」と全力で逃げましょう。
店内での料金表示が顧客に見えないように(特に女性のドリンク料金)なっている場合も、その場で何も手に付けず、即座に店を出ましょう。
また、どの店も女性のドリンク用グラスが、小さなおちょこサイズとなっています。最低でも一杯で7〜8,000円、中には一杯数万円の料金となっており、これを1時間以内に6〜7杯女性に飲ませ、金額を膨らますのが彼らの狙いです。
ドリンクを飲ませないと、明らかに不本意な顔をして態度を変える場合も、ボッタクリバーです。
最悪、ドリンクを女性が頼み、小さなおちょこが出てきたら、一杯目で即座に支払いへ移りましょう。出費は痛いかもしれません。
しかし数千円、2〜3万円で済むのか?はたまた10倍に金額が膨れ上がるのか?は、この時の判断で決まります。
警察はボッタクリバー請求から助けてくれない
最悪な話、高額な請求をされたとします。おそらく強面の男性を使って脅迫してくることでしょう。
ATMで支払いのお金を引き出すふりをして、警察に駆け込むとどうなると思いますか?
なんと警察は助けてくれません。彼らはとぼけたように「民事には介入できない」と10中8、9は言ってのけます。店の人間もその場に堂々と立ち会い「料金は正当な提示だ」と主張します。
ニュースでボッタクリバーの摘発は、頻繁に伝えられていますが、これは氷山の一角に過ぎず、手口はますます巧妙化しています。
正直なところ、「客引きには絶対に着いていかず、断固無視する」これしかボッタクリバーの根本的な対策はないのが、現状なのです。