ラグビー日本代表から学ぶ!中小企業の自律型組織経営とは?

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ラグビー日本代表に見る自律型組織

こんにちは、組織活性化プロデューサーの南本です。

自律型組織というのは、中小企業の経営にすごく直結していると常々思っています。

中小企業の経営者が今回のラグビー日本代表の強さの秘訣を学んで、自分の会社の経営に置き換えていけば必ず強くなるはずです。
それが今回のラグビー日本代表で証明されていますので、「ラグビー日本代表から学ぶ!中小企業の自律型組織経営とは?」というテーマで解説したいと思います。

自分たちで考えて行動する組織

今回ラグビー日本代表はヘッドコーチが変わっていますが、前のヘッドコーチ時代から戦況に応じて自分たちで考えて、行動しろというテーマに変わっています。

これでラグビー日本代表の選手はものすごく悩んだそうです。
あのリーチマイケル主将から始まって、自分で考えるという意味はわかるけど、どうすればいいかわからないと。

ここに中小企業の今の共通の課題が見えてきます。
ますそれを克服した時に企業はすごく強くなると思います。

あなたの会社に社員が20人、30人いるとすると、自分たち全員で考えなさいといっても無理です。

チームリーダー制

日本ラグビーが取ったのは各ポジションのチームリーダーを作りました。

チームリーダー制をつくって、チームリーダーにまず考えさせます。

フォワードはどうすればいいか、バックスはどうすればいいか、いろいろな考えを持ち寄って、好き勝手にやらせるのではなく、それで行こうとみんなで意思統一して、全員で戦略を納得するまでミーティングを重ねて協議するという訓練をしていたそうです。

自分で考えるということは、例えばペナルティを犯したときには、次の作戦をどう変えていくかというように、状況に応じて、各自が考えてチームリーダーが自分たちの意思を統一して、戦略を決めていくという権限を与えているわけです。

チームリーダー同士が意思統一する組織

チームリーダーが意思統一して、合議制で戦略を決めていくので、ある意味みんなの責任という感じになってくるので、非常に意思決定しやすいわけです。

スキル強化と役割実践

このスキル強化と役割実践これがとても大事なことです。

スキル強化というのは、例えばバックスの足の速い人が巧みなステップを学んで、タックルをかわす技術を強化していくわけです。

中小企業も経理とか営業とか技術とか専門性のある職業のポジションです。
職務に対して、打ち込んでどんどん力量を高めていくようにしていかない限り、普通の人をどんなに集めてもあまり成長しません。

あなたの役割はこういうことなので、お客さまを虜にしてあなたのファンにして、リピートでどんどん上げていくということが営業の仕事だよということをきっちり教えていかないといけません。

そうすればその役割に対して、自分のスキルをもっと強化して営業企画なら企画、技術であれば技術というように仕事を浸透させていくことができます。

反対に言えば、中小業者にとってそういう可能性のある社員に資金を投じて教育して、そして幹部に育て上げて、組織としても団結力を高められるようなマネジメントの能力のある人をリーダーに上げていくことが大事です。

チームリーダーになるべき人とは

チームリーダーになる人には、特に部下の個性をきちんと把握してヒトのマネジメントができる能力が必要です。

年齢が高いからとか、社長が個人的に好きだからといって、リーダーに上げていくと中小企業の組織はバラバラになって、崩壊していく会社が多いです。

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中小企業はドライに経営する

中小企業の経営者には資金は限られているので、ドライに経営した方がいいです。

全員を一律に育てるのではなく、右腕を育てる

全員を育てるというよりは、スキルを深めようという意識が高かったり、役割や権限をくださいと言って、吸収していってくれたりする人にお金をどんどん投入して、自分の右腕になれそうな人をリーダーして、合議制でもいいので、団結力をもって、こういう会社のビジョンにしていくぞというようなチームを作ってほしいです。

社長がしてはいけないこと

そのためにはまず社長が大人にならないといけません。

多くの経営者と話すとよく出てきますが、自分のおかげで社員は飯が食えているというように、本人は意識していないと思いますが、言葉尻から出てきているのです。

こういう経営者は会社も社員も育ちません。
それは反対で、社員に社長が飯を食わせてもらっているという気持ちにならないといけません。

組織として権限委譲していても、経営者がすぐに口をはさんでしまってはいけません。すぐに口を出すのではなく、中小企業の経営者は我慢してください。

複数のプランを用意する

ピンチの時にどう戦うか、どういう方針で行くかというプランを用意して、第1のプランがだめなら、第2のプラン、第3のプランを事前に考えて、臨機応変に対応する力を育てて、その答えを経営者は認めてあげて推進していけばいいのです。

それをそういう時はこういう風にやりなさいというような答えを全部出して、細かく指導してしまうと、何にも深く考えない部下がどんどんあなたの会社に増殖されてしまいます。

権限を委譲して後継者を育てる

フラットな組織も否定はしません。

10人ぐらいの会社であればフラットでいいと思いますが、社長の右腕になるリーダーを育てて、権限委譲をしていかないと経営者のあなたが60歳、70歳になったときに後継者不足で、会社が危ない状況になっているにもかかわらず、部下が育っていないという状況になります。

日本ラグビーは各人が何をやらないといけないかということを全部理解していて、自分たちで考えて、どのように戦略を取っていけば、相手を上回って勝つことができるかということを考える癖がついています。

権限を与えてもらって、意思決定していくリーダーがどんどん育っています。

自律型組織をつくる

中小企業も後継者が育っていくような自律型の組織を目指してください。

そのためには自分が持っている権限を委譲して、そのときは少し売上が減るかもしれませんが、我慢して口出しせずに大目に見ていかないとV字で上がっていくチャンスは一生来ないと思います。

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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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