2月・8月(にっぱちづき)に有効な過順と真逆の発想

節約

 にっぱちづき(2月と8月)にモノが売れなくなる、と嘆く経営者の方は意外と多いようです。最も大切なことは、年末年始の財布のひもが緩みやすい時期の景気は実力と思わずに、それ以前もその時期も、ビジネスの本質的な価値を高めておくことです。それに加えて「素直すぎるくらい素直であること」つまり「過順」と、人の逆を行く「真逆」の考えが、活路を開く鍵となります。

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にっぱちづきは経営者にとって鬼門の月となる

 いわゆる商店主や飲食店主の集会や異業種交流会の講演会に呼ばれることがあります。

 彼ら経営者の口から異口同音で切に訴えられるのが、にっぱちづきの特に2月の顧客の減少についてです。

 小規模の会社や現金商売のお客様相手の仕事は、特にこの時期に生じる売上の減少が切実なように感じます。

 この季節をを乗り越えられずに、倒産や店じまいをする会社やお店が一番多い月でもあります。

 どのように社長や店主が、気候も心も寒い2月を乗り越えたらいいのでしょうか?

 そのヒントとなる「過順と真逆」の発想について、本日はお伝えしていきたいと思います。

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寒い季節には寒い季節に過順した商売をしよう

 最も大切なことは、年末年始の財布のひもが緩みやすい時期の景気は実力と思わずに、それ以前もその時期も、ビジネスの本質的な価値を、商品・サービス、スキーム共に高めておくことです。

 私は、ラーメンが大好きなのですが、牛脂系や豚骨系のラーメンの汁を飲み過ぎると、必ずというほど朝方腹痛を起こします。

 毎週土曜日にカルチャーの講師をしているのですが、車で通りかかると目にする「煮干しラーメン」の看板が気になって、1月の末日に行ってみました。

 駐車場が店の後ろにあると書いてあるのですが、行って見ても表示がわかりません。坊主頭の店長さんがやって来て、店の横の3台分のスペースを指示されました。

 店に入ってみると、午後1時前のかきいれ時なのにお客さんは私一人で、「今日は寒くて、お客さんの足が遠いんですよ。」と店長がぼやきました。

 2、3日前に、外国の寒冷地で流行っているラーメン店のTV中継が頭をよぎりました。

 寒いのに店の外で10人ぐらいが並んでいて「寒い時はラーメンが最高だよ。外で待って体が寒いから、お店に入って食べる熱いラーメンが有り難いのさ。」と答えていました。

 壁のメニューを見ると、帆立入りとチャーシュー入りがあり、餃子も無しの徹底した煮干し系ラーメンのお店です。

 煮干しだしにこだわり、いつも味の研究に余念がなく、固定客が居れば寒い2月こそ繁盛するはずだと思いながら、私は帆立入りを頼みました。スープはスッキリしていて私の体に良さそうでした。

 もし麺が縮れ麺でもう少しコシがあったら、寒空でも行列を作ったことでしょう。

 麺は細麺のストレートタイプで、マアマア腰がありました。

 八王子は2~3日前に初雪が降り、店の周りには雪が残っていました。

 私だったら、冬期限定で、煮干し出しにこだわりながらも、激辛やコチュジャン入りやすりつぶしニンニク入れ放題などを企画しますね。

 それは「過順」の考えから来ています。

 過順とは、過ぎるくらい、その状況に対して素直であることです。

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冬は温かいものという考えに真逆の思想で疑え

 2月1日に、あるコンビニで小さな恵方巻を食べていました。

 今年の恵方は南南東の方角だそうで、縁起を担いで声を上げずにそちらを向いて食べていました。

 恵方巻はやや冷たい感じなので熱いオニオンスープとブレンドコーヒーを飲みながらです。

 すると、寒い外から男の子と女の子を連れたお父さんが店内に入ってきました。

 「何食べる?お父さんは肉まんにするけど。」帰ってきた答えにお父さんは、「へぇー?」という顔をしました。

 子供たちの答えは、「やっぱり冬はアイスクリームだよ。」「そうよ、わたしもアイス。」でした。

 私が子供の頃は、TVの普及も少なく、冬でも外を飛び回って遊びました。

 「子供は風の子」と言われ、両親からいつも外に追いやられていましたし、生まれ故郷の庄内地方はその頃雪が多く、かまくらを作り、竹で作ったスキーやスケートで滑っていました。

 大きなコンクリートで作った丸い”サイロ”に雪を敷き詰め、上に藁をかぶせ保存し、夏に取り出して魚の保存に使います。

 その雪詰めのお手伝いの後のおやつは「アイスコリン」と言う砂糖水の入った雪のシャーベットでした。

 近くに同系のお店やライバル店がある時に、寒い中を来てくれたお子様にアイスやかき氷をプレゼントする商法が「真逆」の発想に当たります。

 真逆とは、言葉のまんま、人の考えている常識とは真逆の発想をすることが大切という意味です。

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素直すぎるか真逆で行くか 鬼門月を楽しめ!

 とかく自分だけの判断基準に固執することが多い人、特にワンマン社長や頑固親父店長は他人の意見を聞きたくもないようです。

 意見を聞きたくもないけれど、客足が減り売り上げが減少した時に、自分で考えてアイデアを出す方策に、「過順と真逆」の発想があります。

 過順の発想は、寒い時期は注文された買い物(電気器具・ストーブ・灯油・衣類など)や食べ物(カレー・麺類やタイ焼きや焼きいもなど)の宅配や温泉の湯の配達や整体等の出張サービスなどでしょうか。

 ホッカイロを貼ってあげるとか、温泉の入浴券プレゼントもいいですね。

 真逆の発想は、寒空で並んだ先着5名のお客様の食事代を無料にし、お子さんにはアイスをプレゼントするとか、購買者の中から抽選で寒いスキー場に招待するとかでしょうか。

 そういえば、真逆の考えで成功した例もあります。

 以前紹介したTAC(東京アスレチッククラブ)の年会費を決定する会議で、重役の方々が集客の為になるべく安い会費にしようと、4千円か6千円か揉めている会議で、向井忠義氏は10万円位を提案し、失笑を買いました。

「明日やろうは馬鹿野郎」ビジネスは急がば直行で行け!
 「明日やろうは馬鹿野郎」という言葉をご存知ですか?多くの場合「明日やろう」と言いながら、人はそうはしません。確かに研究やビジネスの世界では、明日まで待った方がいい場合もあるかもしれません。しかし、このスピーディな時代にもたもたしていると、人間関係を損ない、特許を横取りされ、門戸を閉ざされてしまいます。「相手を把握し誰より早くこまめに行動する」これだけでビジネスには大きな差が生まれるのです。

 しかし、向井氏の真逆の発想で決まった高い年会費は、クラブのグレードアップに繋がり、マスコミの取材が殺到し、勝手に宣伝されて今日の礎を築いたのです。

 商売の鬼門月「にっぱちづき」の特に2月は、「過順か真逆の発想」で乗り越えてみましょう!。

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佐藤 明紀良

 佐藤 明紀良プロフィール(本名 佐藤 彰)

・元東京造形大学教授
・世界リンパ整体協会会長
・東京整体療術学院名誉教授
・宇宙フィジカルセラピー協会会長

主な著書
・ハート出版
「宇宙につながる運命の金の糸」

・ベースボールマガジン社
フィジカルセラピー
「手のひらでできる無痛リンパ整体」
「痛みをとるリンパテーピング」
「手当とテープ」
・成美堂出版
「驚異のテープ療法」
・東明社
「ミラクルワード」

TV出演
「おもいっきりTV」
「ニュースアイ」

健康雑誌
「わかさ」
「さわやか元気」
「ゆほびか」
「医療ジャーナル」
「Fit Joy」

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