こんにちは島倉です。
1本1万円のねぎが馬鹿売れしていることについて紹介したいと思います。
1束1万円ではなくて、1本1万円のねぎが今馬鹿売れしているのです。
1本1万円のねぎがなぜ売れるのか
そのねぎを作っているのは、ねぎびとカンパニーという会社です。
「甘くて美味しくて贈って喜ばれる」というコンセプトで、主に贈答品として使われるねぎを作っている会社です。
糖度が21度のフルーツのようなねぎ
1本1万円のねぎとはどういうものかというと、なんと糖度が21度もあって、フルーツのように全部丸ごと食べられるぐらい甘くて美味しいねぎだそうです。
350万本から数本しか作れないねぎ
そのねぎはモナリザと言って、実は350万本作った中から数本しか獲れないそうです。
その厳選したねぎを1本1万円で売っています。
ねぎは小さく育てるのは簡単だけど、太く育てるのは難しいそうです。
350万本も育てて数本しか獲れないねぎというわけですから、1本1万円も納得かなと思います。
「真の葱」や「寅ちゃんねぎ」も販売
その他に贈答品用の「真の葱」という1箱8本から10本入って9,259円のねぎや、社長さんが清水寅という名前なので、「寅ちゃんねぎ」という1箱10本入って3,000円というねぎもあります。
普通のねぎより高いですが、このようなねぎも販売しているということです。
「初代ねぎ師」のアイディア社長
この社長さんは「初代ねぎ師」という変わった肩書きをつけていて、「芸農人」として、芸能事務所に所属していると言う変わり種の社長さんです。
こういったアイディアが生み出せる社長さんですから、1本1万円のネギもこういう人だらか生み出せるんだなという感じです。
アイディア社長がねぎよりも大事にすること
今回ご紹介したかったのはこの1本1万円のねぎではなくて、この社長さんの一言が大事だと思って紹介します。
販路の開拓が一番大事
それは何かというと、
ねぎの味も大事なのだけど、一番大事なのは販路の開拓が一番大事
だということを雑誌のインタビューで言っています。
普通は商品であるねぎに関心が行きますが、販路を開拓する方法のほうが大事だと言っているわけです。
商品はもちろんしっかりとしたクオリティを担保していますが、商品開発にかける時間や労力やお金を投入しても、売る努力をしなければいけません。
農業をしている人でこのマーケティングの重要性も理解している人というのは本当に少ないです。
売る努力をする
普通は作物を農協に納めれば、農協は買ってくれますが、結局安い価格にしかなりません。
清水社長は自分で販路を開拓していくことが大事だということに気づいて、百貨店やスーパーに行ってバイヤーさんと顔つなぎをする飛び込み役をされているそうです。
経営者に必要なのはセールスとマーケティング
これこそビジネスの根幹になる大事な部分です。
経営者に最重要なのはセールスとマーケティングです。
もちろんモナリザという商品が、1本1万円と変わっているので、マスコミに取り上げられている部分もありますが、それ以上に百貨店やスーパーで売るための努力を必死にしているから、報道されて話題になっていくというわけです。
商品力とセールス、マーケティングを理解する
確か社長さんは38歳だと思いますが、まだ若い方がこういった会社や魅力ある商品を作って、さらにセールス、マーケティングの重要性も理解して農業を担っていくと、日本も非常に明るい未来になるのではないかと感じました。
今回はこの1本1万円の珍しいねぎがあるということではなく、ビジネスに大事なのは、商品もですが、このセールスマーケティングが一番大事だということを理解している人だけが勝つということをお伝えしたかったわけです。
そのことをこの1本1万円のねぎの話を再確認していただきたいと思います。