経営者にとって大きな仕事の一つが、自部門および部下を元気にすることです。優秀な部下がいたとしても、彼らのモチベーションを上げない限り、組織全体の力が大きくパワーアップすることは叶いません。お金をかけずに部下のモチベーションをあげる方法、それは「積極語」を常に用いて部下と接することです。特に部下が失敗する場面でこそ積極語の使用が、社員のモチベーションアップに役立ちます。
社員のモチベーション向上は経営者が担うもの
経営者にとって大きな仕事の一つは、自部門および部下を元気にすることです。
いくら優秀な部下がいても、モチベーションを上げない限り、部下は自発的な行動をしなくなってしまいます。
ところが、多くの経営者は自分の意志で起業を志し、モチベーション高く事業を実践してきたわけですから、相手にも同じ状態であることを求めてしまいガチです。
これが間違えであることは、会社を車になぞらえた例えで説明することが可能です。
会社を車に例えると、経営者は人を動かすドライバーのような立場で、「動かされる立場」にある部下は車本体として、よく表されます。
もし車が気持よくかっ飛ばし続けるには、どうする必要があるでしょうか?
ドライバーは車へ常にガソリンを入れ続け、労るようにメンテナンスを行わなければなりません。
ガソリンも供給してくれないドライバーのために、車は動いてくれないからです。
同じように経営者は、常に社員のモチベーションを向上させなければならないのです。
サイトの趣旨も踏まえて、今日は「お金をかけず簡単に社員のモチベーションをあげる手段」について、ご紹介したいと思います。
積極語を活用し社員のモチベーションを向上
お金をかけず簡単に社員のモチベーションをあげる手段、それは「言葉」です。
「人はパンのみにて生きるにあらず。言葉によって生きるのである。」という古い格言にもあるように、経営者の言葉は社員のモチベーションを大きく左右します。
使う言葉に意識を向けてみましょう。貴方は常日頃、否定語をどうしても使っていませんでしょうか?
例えば、社員が失敗した時には、よく以下の様な否定語が経営者の口から聞こえてきます。
- どうして予算未達なんだ?
- どうして失注した?
- どうするつもりなんだ?
客観的に考えてみてください。このような言葉を失敗した部下にいくら投げかけたところで、起こった事実は変わりません。
このような時こそ、否定語ではなく、積極語を使うべきです。
- どうすれば予算達成できるだろう。
- 失注しないために何を改善すればいいだろう?
- これからの対策を考えてみよう!
同じ事実を見ても表から見るか、裏から見るか、否定語で気力を失わせるか、積極語で未来に目を向けさせるかは、大きな違いです。
否定語は社員からモチベーションと思考する能力を奪い、積極語は逆に社員にモチベーションと思考する能力を与えます。
言葉一つで、モチベーションは大きく変わります。
積極語の副産物は同じ釜の飯を食う感覚の共有
積極語は更に、もう一つの副産物である「同じ釜の飯を食っている」という意識を部下たちに与えます。
人間は食事を共にすることで、「親和欲求」が満たされると心理学では言われていますが、この意識を共有することは、部下と心理的距離を縮める最良の方法です。
常日頃、否定語を浴びせてくる経営者や上司からの「ご飯の誘い」を、快く部下は受け入れるでしょうか?
文字通りの「ご飯の誘い」でも、「共に苦楽を共にする」という精神的な意味でも、まずありえません。
反対に、積極語を使う経営者や上司の元に、部下は苦楽どのような場面と遭遇しても、ついてくるものです。
積極語、騙されたと思って意識してみてください。必ずや部下にキラリと光る輝きを貴方は見つけられるでしょう。