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節約と投資の天才は園芸家?!長期投資の元祖・本多静六

節約と投資の天才は園芸家?!長期投資の元祖・本多静六
 私達の世代で身近な長期投資の大投資家といえば、「タマゴボーロ」をヒットさせた竹田和平氏です。ところで読者の皆様は竹田和平氏よりも前に長期投資によって財を成した大投資家「本多静六」をご存じですか?節約による投資資金作り、欲を削ぎ落とした投資手法、そしてお金に対する考え方は、時代を超えた今も学びを与えます。

節約と投資の天才で園芸家?!本多静六とは?

 先月末に幼児向け菓子「タマゴボーロ」をヒットさせた竹田本社の会長・竹田和平氏(以下、和平氏)が亡くなった。

 和平氏と言えば、株式の長期投資によって財を成し「日本一の個人投資家」とも呼ばれた人物である。

 この和平氏のような個人投資家の「日本における元祖」と呼ばれている、節約と投資によって巨万の富を作り上げた人物がいることをご存知だろうか?

 ある時は造園の第一人者として、ある時は東京大学の教授として活躍した、本多静六(ほんだ せいろく:以下、静六 1866-1952)である。

節約タネ銭集めと欲が無いのに儲かる投資手法

 静六の投資手法は本多式「4分の1天引き貯金法」という、お金作りから始まる。

 この方法は、東大教授としてもらった給料の4分の1を、強制的に生活の中で節約して貯金に回すものである。

 例えば、毎月60万円もらっているなら、15万円は投資用の資金として、積み立てるのだ。(実際には手取り58円の4分の1にあたる14円50銭)

 本多が投資を始めた頃は、本多一人の給料で9人の家族を養わねばならなかったため、家族で食べるご飯のおかずは白ゴマのみで、本多も教職以外に様々な副業をこなさねばならなかったようである。

 しかし、それでも本多は「最低でも1,000円(今の価値で100万円程度)は節約して、お金を貯めろ」とアドバイスしている。

 彼の投資手法は至って簡単で、景気の悪い時に、企業内容の良い会社の株式を買って、長期保有し続けるというものである。

 主に鉄道会社などインフラ系の企業へ最初に投資したのは、ドイツ留学時に鉄道を通じてドイツが発展するのを目の当たりにしたところが大きい。

 この投資手法は、堅い実業へ出資する米国の大投資家ウォーレン・バフェットとほぼ一緒のものと言える。

 静六は兜町に集まる多くの投資家と違い、景気が浮揚して世間が浮かれ、株価が上昇している時こそ節約と勤倹貯蓄に努めて、次なる投資タイミングに向けて投資資金を用意していた。

 更に潔いのが、利食いの方法である。

 静六は、利益が20%以上出たところで強制的に利益確定を行い始め、株価が倍以上となった時は半分以上の株を売却する、独自のルールを定めていた。

 ユニークなのが「損切りしない」というルールで、自分が信じて持った株が値下がりしても、静六は値上がりするまでずっと持ち続ける手法をとった。

 利食い資金は、私利私欲のために利用せず、格安の山林購入や銀行への預金に当てたため、静六の財産は「雪だるま」式に増えたという。

 節約することの大切さ、資産の複利効果、利益確定ルールの厳守、といった資産形成に必要な知恵を十分に理解して、なおかつ実行した故に、静六の財産は最終的に、今の価値で数百億規模へ膨れ上がっていた。

数百億を得た静六は晩年に資産をどう使った?

 静六の考え方を表す言葉をご紹介しよう。

“満40才までの15年間は、馬鹿と笑われようが、ケチと罵られようが、一途に奮闘努力、勤倹貯蓄、もって一身一家の独立安定の基礎を築くこと。”


“世の中には濡れ手で粟を掴むような旨いことが、そうザラにあるわけのものではない。

手っ取り早く成功せんとする人は、手っとり早く失敗する人である。

秦の成功には速成もなければ、裏道もない。

あせらず怠らず、長い道を辛抱強く進んでいくよりほかはない。”


“人並み外れた大財産や名誉は、幸福そのものではない。

身のため子孫のため、有害無益である。”


 静六は、巨万の富を得て60歳で退官したのを機に、匿名でほぼ全ての財産を公共機関に寄付した。

 地元に記念碑が作られて式典が行われた時には、関係者への遠慮や慎ましい性格ゆえに、自ら式典へは参加せず、息子を代理で参加させるほどだったという。

 自らを平凡人と称した非凡人は、生涯の最後まで現役の投資家として自らの哲学を貫き通し、充実の人生を85歳まで過ごして大往生を遂げた。

2016年8月25日

本多静六 竹田和平 長期投資 資産運用 資産形成

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