千葉県房総半島の先端に位置する人口約4万人の南房総市は、深刻な高齢化と過疎化に直面している。一方で同市では、若手を中心に工芸などの創作活動や各種イベントが毎年繰り広げられている。東京から車でおよそ130km、2時間圏内の主要産業を持たない海沿いの町にとって、アツさこそが将来を支える重要な歳入源であり、「地の利」を活かした戦略なのだ。
千葉県房総半島の地方都市・南房総市がアツい
この夏、東京都心では、気温35度を超える猛暑日が続き、観測史上最長の記録を塗り替えたという。
まだまだ残暑が続く最中ではあるが、今年もアーティスティックな町、南房総市の夏のようなアツさは収まりそうにない。
千葉県房総半島の先端に位置する人口約4万人の同市は、多くの市町村と同様に、深刻な高齢化と過疎化に直面している。
しかし、そのような状況の一方では、若手を中心に工芸などの創作活動や各種イベントが繰り広げられているのだ。
南房総市で様々なプロジェクトが多発的に開催
何はともあれ、南房総市のアツさを簡単にご紹介しよう。
1) 全長150メートル、重さ1トンの大網引き大会
7月20日、ゴミ拾いのプロジェクトを手掛ける「まるごみJAPAN(NPO法人U-PROJECT)」が、東日本大震災復興支援イベントとして開催。※1
2) 海辺の野外フェス「あわのネ」
地元の若者が主催するイベント。今年で6年目となる。音楽ライブやキャンプで楽しむほかに、誰でも無料で出店参加が可能。今年は7月12日、13日に開催された。※2
3) リバプールFC公式の少年サッカースクール
サッカーを通じた英語教育や国際交流を振興するとともに、グラウンドの利用促進を目的に、昨年12月 同市の主催により開校。※3
4) GREENROOM CAMP
ビーチを愛する若者が主催するイベント。ウミガメの産卵場所として知られるビーチでキャンプやアクティビティ、DJ、ライブステージなどを楽しむ。9月5日、6日開催予定。※4
5) 全国のグルメが結集するイベント「まるグル」
被災地を支援するイベントとして千葉市が主催。全国のグルメが一斉に集結した。もちろんこのイベントも「ライブステージ」付きである。7月18日、19日、20日の3日間に渡って開催された。※5
6) 第14回 アームレスリング大会
千葉県内の力自慢が集まる大会。8月30日に開催される予定。こちらは「ライブステージ」はない模様だ。※6
その他にも、千葉県南総文化ホール(所在地は隣接する館山市)では地元工芸家や作家などアーティストの活動情報を提供する、その名も「アーティストアーカイブス」を通じて次世代の支援を行っている。※7
自然と地の利 何よりアツさ活かした街づくり
東京から車でおよそ130km、2時間圏内の主要産業を持たない海沿いの町にとって、アツさこそが将来を支える重要な歳入源であり、「地の利」を活かした戦略なのだ。
更にこの町には、映画「グラン・ブルー」のモデルとなった伝説のフリーダイバー“ジャック・マイヨール”が愛した美しい海と、温暖な気候がある。
今後ますます若者たちが、個々のライフスタイルに合った仕事に価値を見出し、思い思いの場所でアーティスティックに活動することで、地域社会や経済発展につながる未来を願ってやまない。
だが、今年の夏、”フェス”に参加するには、いささか気恥ずかしい年代だとしたら?
ご安心いただきたい。アーティスティックな町、南房総市のアツさは当分の間、冷めそうもない。
そんなファミリー世帯の方々は、せひ一度、「南房総 忍者の里」で鍛錬を積まれてはいかがだろうか?
ニンジャコスチュームを身にまとい、自然の中で厳しい修行が体験できる。※8
参照元
※1 まるごみジャパン
http://marugomi.jp/
※2 〜海辺の音楽祭〜 あわのネ2015
http://www.awanone.com/howtoplay.php
※3 ちばとぴ
http://www.chibanippo.co.jp/news/local/233335
※4 GREENROOM CAMP’15
http://greenroomcamp.com/
※5 まるグル’15 in 南房総白浜
http://maruguru.com/wp/
※6 南房総市スポーツフェスタ第14回アームレスリング大会
http://www.city.minamiboso.chiba.jp/0000007810.html
※7 千葉県南総文化ホール アーティストアーカイブス
http://www.nanso-bunka.jp/artist/
※8 南房総 忍者の里
http://ninja.japanexus.com/