夏のアイスといえば赤城乳業のガリガリ君
東海と関東甲信地方が梅雨入りしました。
これからのムシムシする季節にかぶりつきたいものといえば?
やっぱり「ガリガリ君」です。
近くのコンビニまで行って、小脇のスペースを見つけてガリっとしたら、もうそれだけで満足です。
もちろん、いつ「当り」が出てもいいように、あまりお店から遠く離れないのは基本中の基本です。
赤城乳業が打ち出す強小カンパニーの概念
30年以上も前の1981年に誕生したガリガリ君。まったく記憶のないまま、いつの間にか知ってしまいました。
しかも、子供から大人までメーカーの名前は知らずとも「ガリガリ君」と言えば通じてしまう。これは非常に凄いことです。
定番味のソーダ、コーラに始まり、あまりの人気ぶりに3日で売り切れたとされる伝説の”ガリガリ君リッチ コーンポタージュ”まで、一本わずか60円のガリガリ君は、年間でおよそ5億個を売り上げています。
いささか高額商品のカップ麺すべてを合計した生産数量が、2013年は約35億食ですから、ガリガリ君の躍進は中小企業に大きな勇気を与えます。
すでに多くの方がご存知のようにガリガリ君の商品開発者、埼玉県深谷市に本社を構える赤城乳業の鈴木政次さん(現 監査役)によると、ガリガリ君はけっして恵まれた環境のなかで生まれたわけではありません。むしろ数多くの失敗を糧にして育ってきました。
ガリガリ君の底抜けの明るさは、人一倍のチャレンジ精神が作り出していたのです。
鈴木政次さんは現在、商品開発の極意、マーケティング戦略と商品プロモーション、小さくても強い企業の作り方などをテーマにした講演を行い、地域の中小企業を元気にする活動を行っています。
グローバル化が叫ばれる今日でも、みずからを”強小カンパニー”と呼ぶことで地に足をつけて、社員が一丸となってお客様と向き合う姿勢を貫いているからこそ、ますますガリガリ君は愛されるのでしょう。
ゆりかごから墓場までガリガリ君の狙う位置
5月12日に発売された、ガリガリ君とジョージア(日本コカ・コーラ)のコラボ商品「お疲れさまアイスキャンディー」について、ガリガリ君のメッセージは以下になっております。
”たまには、大人のふりして飲みたいよね。現在、過去、未来、全ての働く人たちへ贈る。”
子供から大人まで幅広いターゲットを設定し、まさに「ゆりかごから墓場まで」を狙ったマーケティングを、エスプリの聞いたメッセージから伺い知れます。
今年もガリガリ君から教わることは多そうです。