インバウンド消費 タイからの訪日旅行客数が脅威の伸び率

経済

 タイからの訪日旅行客数が2013年度が前年比194.85%、2014年度も前年比152.65%と大きく伸びている。今年もGDP成長率が4%を超えると予想される等、経済の安定や外国企業の積極的な進出を背景に、タイからの訪日旅行客数は今後も多くなることが予想される。タイ人の訪問目的や、買い物の特徴、日本を訪れやすい時期を把握しよう。

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訪日旅行客の中で存在感を増すタイ人旅行客

 インバウンド消費を数字から分析することは、今や必要不可欠になっている。

 2014年度に大阪の主要空港である、関西国際空港と大阪国際空港を利用した旅客数は、年度として初めて日本人より外国人が上回った。

 外国人旅客数の数は、前年度と比べて41%増加し約700万人に到達した。

 成田国際空港も同様に高い伸びを示している。

 日本政府観光局の統計による2014年国籍別の訪日旅客数は以下の通りである。

  • 1. 台湾 282万人
  • 2. 韓国 275万人
  • 3. 中国 240万人
  • 4. 香港 92万人
  • 5. アメリカ 89万人
  • 6. タイ 65万人

 各国別に統計データを見ると、上位6カ国の中で旅客数の伸び率が他国より高い国がある。

 タイである。

 タイからの訪日旅行客数は2013年度が前年比194.85%、2014年度も前年比152.65%と大きく伸びている。

 日本のインバウンドにおけるタイ人の存在は、今後非常に大きくなっていくだろう。

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訪日するタイ人は日本のお菓子に首ったけ

 タイから日本へ入国する際にはこれまでビザが必要だった。

 しかし日本政府の積極的なビザ緩和により、2013年7月からタイ人旅行客に対するビザはマレーシアとともに免除となった。

 今後接することが多くなるタイ人旅行客の動向や特性、お国柄がどのようなものかを見てみることにしよう。

1)来日する人数が増える時期

 1年のうち訪日数が多くなるのは、特に4月と10月である。ソンクラーンと呼ばれるタイの旧正月は、4月13日から4月15日の間で、まとまったお休みを取りやすい。また、タイでは4月5月がもっとも気温の高い時期であり、3月~5月中旬頃まで学校も休みの期間を迎える。10月には中期休暇(学校の休み)、10/23には祝日もあるため、10月もまとまった休みを取りやすい。

2)タイ人は来日して何をしているのか

 日本政府観光局の消費動向調査によると、タイ人の1人あたりの旅行支出額は約15万円である。内訳は以下の通りだ。

  • 宿泊費:30%
  • 飲食費:20%
  • 娯楽・サービス費:4%
  • 買い物代:40%

 タイ人の訪日の主な目的は、支出内訳からショッピングがメインであることがわかる。

 それではタイ人が日本に来てどのような商品を購入しているのだろうか?ランキング(購入率 複数回答可)は以下のとおりとなった。

  • 1位 菓子類 73%
  • 2位 化粧品・香水 50%
  • 3位 その他食料品 45%
  • 4位 服・かばん・靴 44%
  • 5位 医療品・健康グッズ 15%

 なんとタイ人にダントツの人気を誇っているのは、日本のお菓子であり、1人あたりのお菓子購入金額はなんと16,623円分にも及んでいる。タイには多くの日本食品メーカーが進出しているため、タイ人は日本のお菓子が大好きだ。日本でしか購入できない限定商品を本国へ持ち帰ると、おみやげとして喜ばれるという。

3)特徴的なお国柄

 マナーの悪さで悪評をよく聞く中国人観光客と比べて、タイ人は比較的控えめで振る舞いが静かなため日本と親和性が高い。それもそのはずでタイ人は大半が敬虔な仏教徒で、仏教の信仰心が厚いことで有名な国だ。朝夕の2回国歌が流れると、国王への崇拝のために直立姿勢をとったり、寺院への礼拝の際肌の露出を控えたり、と「他」への尊敬や気遣い、配慮ができる国民性である。

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高度経済成長を背景に訪日タイ人は増加予想

 経済の安定や外国企業の積極的な進出を背景に、タイは高度経済成長を遂げており、今年もGDP成長率は4%を超えると予想されている。

 好調な経済を背景として、今後もタイからの訪日旅行客数は増えるはずだ。

 中華圏の爆買いはもちろんのこと、タイをはじめとした幅広い国からの観光客の受け皿を用意することで、更なるビジネスチャンスを得よう。

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