名刺交換が当たり前と思ってるうちは厳しい
今回は、『名刺交換をすることが当たり前だと思ってるうちは、そんなにビジネスは上手くいかない』というお話をしたいと思います。
名刺交換っていうと、ビジネスで当たり前というか、マナーみたいな感じになってるじゃないですか。
初めて、初対面同士で会った時に名刺交換をして「私はこういうもんです」っていうことを説明する時に、名刺を使いますよね。
それ自体は否定しませんし、有りだと思います。
ただ、そんな名刺交換をするのが当たり前だと考えるレベルの経営者だと、いつまで経っても自分優位にビジネスを進めるのは難しいです。
というのも、最終的にどんな状態になっていたら勝ちかと言うと、名刺交換せずに人に会えるかどうか?っていうレベルまで自分がいけるかにかかっているんですね。
名刺交換するということは、「初対面」つまり、知らない人と会っているということですよね。
そもそも、このSNS、ソーシャル時代において、知らない人と会って名刺交換して喜んでいる時点で負けかな、というのが私の結論です。
今の時代、名刺が無くたって知名度があれば商売できる
なんで!マナーだろ!常識だろ!と思われる方もいらっしゃることでしょう。
どういうことかと言うと、今の時代、ネットを駆使していれば、相手は自分と一度も会ってないのに、自分のことをめちゃくちゃ知ってるっていう状況が作れるわけですよ。
情報発信ガンガンできますからね。
情報発信していけば、会ったこともないのに、「もう、この人から指導を受けてる」とか「どこかで会ったことある気がする」とか、「どこかの飲み会で一緒にお話したかも」くらいの感覚になるわけですよね。
むしろ、自分の友達よりも深く知ってるみたいな、そういった感覚になってもらうことすら出来るわけですよ。
例えば、私のYouTubeの動画を見てコンサル申し込まれる方は、皆さんそういうふうに仰られてますね。
「島倉さんと初めて会った気がしません」ということ言われるわけですよ。
なぜかって、私がガンガン情報発信してるからなんですね。
だから、見込み客とか取引を希望される方が私のことを十分に知ってる以上、私から無理に、恩着せがましく名刺を渡す必要が無くなります。
SNSやらYouTubeやらブログやらで、「自分がどんな人物で、何をやってるか」「どんな結果を出してるか」「どんな考え方をしてるのか」きちんと出してるから、今更説明するまでもないんですね、会った時に。
会った時には、相手は私を知っていて、いきなりコンサルスタートなんですよ。
逆に私はお客様のことを知らないから名刺を頂きます。
名刺の扱い方はこんなに変わる〜起業からの名刺3段活用
こんな具合に、会社というか、自分の知名度がレベルアップする度合いに応じて、名刺の扱いかたも変わってきます。
独立した当初の名刺の使い方
独立した当初は自分のことを誰も知っていないわけですから、詳しい名刺が必要です。
プロフィールとか、面白いキャッチコピーとか、写真とか、自分がどんな人で、何を得意にしてる人かも、名刺に入れ込んじゃいます。
いわゆるダッサイ名刺ですよね、ダサイ名刺。写真入りで詳しく自分のことを紹介するんです。要するに売り込み型ですよ。
でも、こういった名刺が初期には一番必要です。なぜかと言うと、誰も自分のことを知らないですからね。
成長期に入った頃の名刺の使い方
次に、起業して少しずつ上手くいって、「成長期」になってくると自分のブランドが出来てくるわけですよ。
そうすると、名刺もブランディングを意識しなきゃいけなくなります。
私も初期は凄いダサイ名刺をいっぱい作ってばら撒いてましたけども、「成長期」になったところでブランディング名刺を作りました。
ブランディング名刺って何かって言うと、今ちょっと手元にないんですけども、私の場合は高級クラブで配ってるような一枚500円ぐらいのクリスタル製の名刺でした。
金で全部文字を印刷しているもので、非常に高価な名刺でして、それを配りましたね。
これを配ると、その度に有難がられるんですよ。そんな名刺、まず手にすることもないじゃないですか。
しかも「成長期」、要するにYoutubeとかブログで顔を売り始めてるんで、豪華な名刺をお渡しした時点で皆さんに喜んで頂けるわけですね。
これは非常に成功しました。
「完成期」に入った頃の名刺の使い方
では、「完成期」はどうかって言うと、「もう知られてるんだから名刺はいらない」「名刺はいらない」という段階になるわけです。
今、自分がどの段階か、成長レベルによって、名刺を使い分けていくことが大事なわけですね。
一度も会ったことがない、名刺交換もしたことなんてないのに、貴方のことを凄く知ってる人が沢山いるレベルになれば、名刺なんて必要なくなるんです。
名刺のいらない仕事をするところまでいって仕事をするのが凄く大事なんですね。
要するに、ビジネスの基本は、自分は相手のことを知らないけれども、皆から知られてるっていう状態が一番成功するんです。
端的に言うと、タレントさんとか芸能人なんて、そういう商売ですよね。
周りのファンの人達のことを彼らは知らないけれど、ファンは自分のことを知っているわけですね。このレベルになると勝ちなわけです。
だから、そのレベルまでいくと、最終的に名刺がなくても仕事が出来るようになります。
ぜひ皆さんも、そういった状態を目指して仕事をしてみませんか?めちゃくちゃ商売が楽になりますよ。