ジョブスの言葉を勘違いする起業家予備軍が見落としている決定的な成功要素

起業
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起業相談していると大体みんな成功する未来を話す

10年以上起業相談をやっていると、本当に色々な背景を持った方が相談に来てくれます。

90%くらいの人はこんな形から相談が始まります。

「この商品は、こんなに便利で誰もが欲しいと言うと思います」

「このWebサービスは確実に世の中を変える、そう確信しています。」

「これだけのメニューを出す店は、他にはないと思います」

「こういうテーマで起業すれば、世の中にきっと受け入れられるはずです」

このように、自分の商品、メニュー、テーマは素晴らしいと、ほとんどの人が自分ファーストで一生懸命に訴えます。

ただ、熱烈に語ってくれたアイデアの10に9は実現することなく「予備軍」止まり、はじめても半分くらいの人が1〜2年で「なぜ予想通りに行かないのだ?」と悩むようになります。

なぜか?

彼らが起業する場合に考慮しなければならない、決定的な要素を無視しているからです。

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自分の商品は無双だと思っている人が考慮し忘れがちな要素

起業するなら必ず考慮しなければならない要素、それは外部要因です。

自分が「これが良い」と騒いだところで、そもそも商品やサービスにニーズがなければ誰も買ってくれません。

お客様のニーズ、世の中の流れなど、外部要因を的確に掴まずして、ビジネスは成り立たないのです。

ところが、起業家予備軍は、どうしても「自分は」「自分が」という自分ファーストから始まりやすく、世の中はこの商品やサービスについてどう感じているか?ということを無視しがちです。

たとえば、これら自分ファーストの人は、Appleの創業者スティーブ・ジョブスの、以下のような言葉に反応します。

「消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。完成するころには、彼らは新しいものを欲しがるだろう。」

しかし、彼の言葉をよく読んでみてください。

「それを与えるだけではいけない。」とありますよね。与えていないわけではないのです。

ジョブスは彼らが欲しいものを与えたうえで、そこにプラスオンの付加価値を付け加えたのです。

アイフォンのアイデアを携帯電話ではなく、テレビでジョブスが実現しようとし、アイテレビなど出したらどうだったでしょうか?

おそらく今のAppleはありません。

ですから私達は、外部環境や競合の状況から事業の成功要因を明確にし、事業を成功に導く必要があります。

1982年に経営コンサルタントの大前研一さんが提唱した分析手法、3C分析などを「なんだ、そんなのか」とバカにせず、一度やってみてはいかがでしょうか?

  • ・Customer:市場・顧客ニーズ
  • ・Competitor:競合の提供している商品・サービス、顧客ニーズへの対応
  • ・Company:自社の提供する商品・サービス

自分ファーストで考える人たちは市場や顧客ニーズ、競合について意識はしていますが、しっかり調べたり、確認することなく、自分の商品・サービスは必ず売れる(はずだ)と考えているのです。

商品・サービスの購入は、お客様が選択します。

だから、お客様の視点から考えることが必須であり、市場・顧客ニーズ、競合は欠かせない要素です。

自分は、そんなことはないよと思われているかも知れません。

でも、実際に起業相談をやっていると、こういう方が多いのが現実です。

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市場・顧客ニーズ、競合をどうやって調べるか?

まずは、市場・顧客ニーズについては、ターゲットとして想定している人に、困っていること、悩んでいること、こうなれば良いなと思っていることを直接聞くのが一番です。

「Yahoo!知恵袋」で、どんな悩みや相談があるかを調べることもやってみるといいでしょう。

競合については、お店ならば実際に競合となるようなお店に行って、商品・サービスを購入してみること。

自分が起業する事業についてネットで検索して、どんな企業が、どんな商品・サービスを提供しているかを調べることも必要です。

3Cについて調べたら、その結果を、SWOT分析表に整理すると自分の事業の戦略の方向性が見えてきます。

SWOT分析は自社の強みと弱み、事業を取り巻く環境の機会(チャンス)と脅威を整理したものです。

競合と比較すれば自社の強みや弱みが見えてきます。

市場・顧客ニーズから機会や脅威がはっきりしてきます。

3C分析もSWOT分析も、そんなんやってる場合ちゃいまっせ!という方がいるんですけれども、すぐにできます。

「俺の商品、サービスは絶対に爆発的なヒットを遂げる!」と考えている方にこそ、ぜひ客観的な外部要因を考慮するにあたり、一度はやってみていただきたいなと思います。

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大場保男

大場 保男 (おおば やすお)
静岡県沼津市生まれ
早稲田大学第一文学部心理学科卒業

経済産業大臣登録中小企業診断士
東京都福祉サービス第三者評価者
SOURCE公認ベーシックトレーナー
関東学院大学経済学部非常勤講師

社会人としてのスタートは、二日酔いで遅刻

大学を卒業し、就職先の化粧品会社の入社式を翌日に控えた夜、
アパートの隣の部屋の友人から
「彼女に振られたからヤケ酒に付き合え」と言われて明け方近くまで痛飲。
案の定、入社式は遅刻、まだ身体に酒が残っており、
人事担当者に一発で二日酔いであることがバレて大目玉。

これに懲りることなく、酒杯を重ねて幾年月、
最近めっきり酒量は減ったけれども、
酒を通して様々な分野の人たちとの付き合いを楽しんでいる。

上司の独立に伴って転職したが、その会社はあえなく倒産

化粧品会社からマーケティング企画会社へ移って10年近く経った頃、
上司が「独立するので自分の会社に来ないか?」を誘われて転職。
社員4人の小世帯ながら、
東銀座の歌舞伎座近くの立派なビルの
ワンフロアを事務所に会社が立ち上がった。

オープンの祝賀パーティも盛大に行われた。
しかし、その会社は1年も経たずしてあえなく倒産…。
その時は、すでに中小企業診断士の資格をとっていたので、
資格があればなんとかなるのでは…と甘い考え。

46歳、何の見通しも計画もないままに独立起業

自分の意思ではなく、やむなく独立せざるを得ない状況での起業。
平成5年、46歳だった。独立起業に対する見通しも計画も何もなかった。

中小企業診断士の資格を活かそうと、知人から紹介されて行政の人に会ったとき、
「専門分野は何ですか?」と問われてハタと返答に窮した。
そこで、化粧品会社に勤務していた頃、
一番長く携わっていた「イベント企画」を自分の専門として打ち出すことにした。

以来、「商店街のイベント屋」として神奈川県を中心に、
イベントによって商店街の活気を取り戻そうという活動に取り組んできた。
かかわった商店街は、横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、座間市、
大和市、厚木市など50ヶ所以上に及んだ。

お店の販売促進、中心市街地活性化、農業診断などに取り組む

「商店街のイベント屋」として活動しているうちに、
県庁や市役所などの行政、商工会・商工会議所などの
商業振興や地域活性化を担う部署の人たちとの人脈ができてきた。
そこから、商店街のイベント以外の仕事も依頼されるようになった。

商店街のコンセプトづくり、特産品の開発、中心市街地活性化、
物販店や飲食店などの店舗診断と販売促進、
チラシやニュースレターの作成などを行ってきた。
店舗診断の業種は多岐に渡り、約300店の店舗診断を行った。
また、農家の経営診断や野菜の直売所の販売促進にも取り組んだ。

「かながわ朝市ネットワーク」の立ち上げ

神奈川県西部の人通りがほとんどない商店街、何とか活気を取り戻そうと、
朝市の立ち上げを手伝った。
当日、果たしてお客様は来ているだろうかと不安な気持ちで会場に着くと、
「この街にもこんなに人がいたのか」
というほどの賑わい。

以来、朝市の魅力に惹かれ、あちこちの朝市の立ち上げの支援を行ってきた。
神奈川県内各地の朝市の連携を図ることを目的に
平成21年「かながわ朝市ネットワーク」を立ち上げた。

活動の一環として、毎年1回、県内の朝市が一堂に
会するイベント「かながわ朝市サミット」を行ってきた。
今まで、横浜、平塚、小田原、相模原、座間、茅ヶ崎で実施してきており、
毎回、約100店が出店し、2万~3万人の来場者で賑わった。

平成26年、神奈川県内の約40ヶ所の朝市を紹介した「かながわ朝市ガイドブック」、
朝市を実施するための「朝市実践マニュアル」を発行。
今後も朝市を通して地域活性化に取り組んでいく。

商工会議所で延400人前後の創業相談を実施

平成19年より神奈川県の県西地区の商工会議所で、
創業相談を担当することになった。
現在までに延400人前後の起業の相談を行ってきた。
業種はマチマチだが、ほとんどの人がそれまで自分が従事していた業種と同じ業種で起業。
それしか起業の選択肢がないと思っている…。
その人のやりたいことは、本当にそれなのだろうか?

そんな折、アメリカのマイク・マクマナスの開発した
SOURCEという手法に出会い、トレーナーの資格を取得。
自分の本当に好きなこと、ワクワクすることを見極め、
本来の自分を発見し、それに基づいた
仕事にしていくことが充実した人生につながるという考え方に出会う。

「ライフワーク起業」の支援を自分のライフワークに

起業しても、3年後まで生き残れるのは約3割、
オリンピック選手のコーチングで有名な
あるコーチによると
目標設定の95%が実現しない。
立てた目標が本当にやりたいことでないからだという。

「ライフワーク起業」とは、自分の本当に好きなこと、
ワクワクすることを見極め、本来の自分を最大限に活かして
経済的にも豊かに生きるための起業、
これを支援していくことを私のライフワークにすることにした。

家族は妻とイヌとネコ、落語をきくのが好き

家族は妻とイヌとネコ。
イヌはヨークシャーテリアと
マルチーズのミックス。
朝、目が覚めると私の横に寝ていることが多い。
ネコは野良ネコ出身、寝る前に晩酌していると私の膝に乗ってくる。

化粧品会社に勤務していたころ、会社をサボって、
よく浅草演芸ホールに落語をききに行った。

趣味はと聞かれて
これはというものはないが
強いて言えば落語かなという程度
こだわりの落語論を持っているわけではない。

ハッツァン、クマサン、ご隠居さんの世界が好きなのだ。

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