カゴメトマトジュースの売上を対前年比30%UPにした、たった一行のキャッチコピー

企業分析

 カゴメのトマトジュースは、発売開始から100年が経とうとする超ロングセラー商品です。とはいえ、爆発的に売れそうに見えない同商品ですが、なんとここ2〜3年で、前年比25〜30%の売上増という快挙を達成しています。その売上増に大きく貢献しているのは、たった一行のペルソナを深くえぐるキャッチコピーでした。

スポンサーリンク

カゴメのトマトジュースが数年で大幅に売上増

 カゴメのトマトジュースと言えば、好きか嫌いかは別として、誰もが知っている馴染みの商品ですよね。

  「トマトジュースと言えばカゴメ。カゴメと言えばトマトジュース。」 といった具合に、ブランドとして私達の間できちんと定着しています。

 なにせ、販売開始はなんと1933年(昭和8年)ですから、100年近く続く超ロングセラー商品であり、それだけでも凄いことと言えるでしょう。

 一方で、傍目から私達が見て、カゴメのトマトジュースに対して抱くイメージといえば、「毎年安定して売れてはいるが爆発的に売れるようなことはない商品」というものではないでしょうか?

 実は違うんです。

 カゴメのトマトジュースは、ここ数年大躍進を果たしており、2015年にリニューアルしてから売上が急増。対前年比25~30パーセントの割合で売上を伸ばしているのです。

スポンサーリンク

トマトジュースの売上増に貢献した“たった一行のキャッチコピー”

 誰もが知っているロングセラー商品でこれだけの伸びを見せる商品は他にあまり類を見ず、この快挙自体が凄いことです。

 さらに凄いのは、カゴメがその売上を伸ばした方法です。

 新たに広告を増やしたとか、販路を拡大したとかではなく、たった1行のキャッチコピーを加えただけで売上増を実現したのです。

 では、いったいどのようなキャッチコピーなのかというと、

血中コレステロールが気になる方に(機能性表示食品)

 パッケージにたったこの1行を入れただけで、普段からコレステロールが気になる人や、健康志向の人の注目を惹きつけて、爆発的に売上をあげたわけです。

 パッケージのデザインに1行加えるだけなら、さほどコストもかからないので、カゴメの戦略は大成功だと言えるでしょう。

スポンサーリンク

理想の顧客であるペルソナをひとり決めて深掘りする

 今回、カゴメが手に入れた成功は、決して他人事ではありません。

 あなたのビジネスにも、深く関係することなので本質をしっかりとつかんでくださいね。

 ビジネスをしていると、

  • あの人にも売りたい
  • この人にも買ってもらいたい

 と考えた挙句、あらゆるすべての人を対象に売りたくなるのが人の常。

 ところが、ターゲットをぼやけさせる(拡大する)と、商品はかえって売れなくなります。

 理想の顧客であるペルソナをひとり決めて、

  • ペルソナがどんなことで悩んでいるのか?
  • ペルソナは悩みを解決してどうなりたいのか

 を徹底的に深掘りしていき、そのペルソナにあう商品やマーケティングを考えることが、売れるための唯一の方法です。

 欲を出して万人向けの商品を作り、商品やサービスを売ろうとしても、成功するのは大量広告が打てる大手企業だけです。

 中小企業やひとりビジネスのオーナーが、そんなことをしたら完全にアウトです!

 ペルソナを決めて、そのペルソナに向けた商品開発、マーケティングを考える。

 これこそが、結果を出すためにあなたがやるべきことです。

企業分析
シェアする
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
島倉大輔

有名人気企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」を信条に、コンサルティングを開始。全国延べ1,700社以上の会社や個人を支援し、各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。現在、全国の経営者や起業家を支援するために、日々コンサルティングに奔走している。「行動すれば人生は変わる」が信条。また、トレーダーとしても活躍。資産1億円超えのトレーダーを7名輩出した実績を持つ。

朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載も多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

島倉大輔をフォローする