10月31日の本番に向け、小売各社がハロウィンにちなんだ食材や衣装の売り込みを始めている。昨年のハロウィン市場規模は前年比1割増、5年前の2倍となる約1,345億円と試算され、その市場規模拡大には目を見張るものがある。実際のところ、消費者はハロウィンに対してどんな印象を抱いているのか、『ハロウィン』に関するインターネット調査をご紹介する。
5年で2倍の市場規模に成長したハロウィン
近年、日本でも盛り上がりを見せるハロウィン商戦が既に始まっている。
10月31日の本番に向け、小売各社がハロウィンにちなんだ食材や衣装の売り込みを始めている。
また、利用者が急増中のSNSインスタグラムでの「インスタ映え」を狙い、東京タワーをはじめとした観光施設が、ハロウィンに向けたイベントや装飾を施し始めている。
昨年のハロウィン市場規模は前年比1割増、5年前の2倍となる約1,345億円と試算される。
冷夏に伴う夏商戦の落ち込みを取り戻すべく、業界各社が息巻くのも頷ける。
ハロウィンに対する消費者の意識調査〜認知度上がる一方「興味がない」も4割弱
消費者は実際のところハロウィンに対してどんな印象を抱いているのだろうか?
マイボイスコム株式会社が昨年のハロウィン後に実施した、『ハロウィン』に関するインターネット調査をご紹介しよう。
ハロウィンの認知、連想すること
ハロウィンを知っているかを聞いたところ、「どんな行事か知っている」が73.6%、「名前だけ聞いたことがある」が23.7%と、認知率は97.3%に上ることがわかった。
女性では、「どんな行事か知っている」の比率が高い傾向にあるようだ。
ちなみに、ハロウィンの認知者がハロウィンと聞いて連想することは、「かぼちゃ」(75.3%)が最も多く、次いで「仮装」「お化け」「お菓子」「魔女」が4~5割で続く。
ハロウィンにあたって実施したこと
ハロウィンにあたって昨年何かした人は、ハロウィン認知者の2割弱、10代や女性20・30代で4~5割となっている。
実施した内容は、「ハロウィンにちなんだ・限定の、お菓子やスイーツを食べた」「友人・知人の子どもにお菓子やプレゼントをあげた・配った」「自分の子どもや孫に、お菓子やプレゼントをあげた」「自宅の部屋や庭などを装飾した」が3~4%。
女性30代では「友人・知人の子どもにお菓子やプレゼントをあげた・配った」「自分の子どもの仮装の準備をした」が8~9%となっている。
「仮装をした」「ハロウィンにちなんだ・限定の、お菓子やスイーツを食べた」は、10代や女性20代で各1割みられるようだ。
ハロウィンにあたって購入したもの、購入場所
ビジネス目線で見た時に一番気になる質問への解答は以下の通りだ。
ハロウィンのために購入したものがある人は、ハロウィン認知者の2割、女性10代・30代では4割に留まる。
購入したものは、「お菓子・スイーツ等」が10.5%、「仮装用の衣装や小物」「かぼちゃ」が4~5%で、「お菓子・スイーツ等」は10代や女性20~40代で2~3割、「仮装用の衣装や小物」は女性20・30代で1割強となっている。
ハロウィンで購入したものがある人のうち、「スーパー」で購入した人が51.8%、「100円均一ショップ」が29.5%となる。
男性20~40代では「コンビニエンスストア」、女性30代では「100円均一ショップ」の比率が高い。
あなたにとってハロウィンとは?
あなたにとってハロウィンとはどのようなものかを聞いたところ、「興味がない」が38.0%と解答し、未だ40%の人がハロウィンに対して関心がないことがわかっている。
「季節行事の一つ」「海外の行事」「子どものイベント」が1割台、「若者のイベント」「仮装・コスプレを楽しむ」が7~8%と解答している。
ハロウィンを楽しむ習慣は若年層から浸透する
アンケート結果を見ると年々市場は大きくなっているものの、ハロウィンはまだ国民的行事になったとは言い切れない。
しかし、いつの時代も、新しい習慣は若年層から始めるもの。
特に子供を持つ親世代がハロウィンを子供と一緒に楽しむ習慣が浸透していることから、彼らが大人に成長していく過程で、徐々に裾の尾が広がっていくことが容易に予想できる。