考えにくいかもしれませんが、集客が上手く行ったのに会社がダメになるパターンがあります。どんな時にこんな現象が起こるかというと、集客に成功して売上が伸びたのに、人材がこれに対応して室の高い業務をこなせていない場合です。どうすれば、売上と人材育成のタイムラグは埋まるのでしょうか?
「集客が上手くいってダメになった」ってどういうこと?
今回は、「集客がうまく行くようになったのに潰れる会社があるのはなぜ?」というテーマでお送りします。
殆どの会社さんでは集客が上手く行ってません。ですからどんな企業も集客に大きな力を注いでいるのです。
「しばらく新規のお客様とのお取引は控えております。」なんて言うくらい、集客に成功している会社なんて稀ですよね。
だから、集客に成功したのに会社がダメになったってなんじゃそりゃ?という話になりますよね。
でも、一定割合でこのパターンに陥って失敗した会社さんが存在します。
実際に私のクライアントでも、このパターンで会社をダメにして私の元を訪れた人がいました。
集客が上手くいってもダメになる「からくり」
たとえば、ある商品やサービスが注目されたことをきっかけに、今まで来たことがないような数のお客様があなたの元に来たとします。
この時、どういうことが起こりやすいかというと、お客様が雪崩のように来ることで、今までその数をこなしたことのない現場でパニックが起こります。
たとえば、飲食店で考えてみると、あるニュース番組に「幻の◯◯」みたいなふうに取り上げられ、一気にお客様が押し寄せたとします。
そうすると、沢山のお客様への接客に慣れていないので、現場がお客様をさばききれない事態に陥ります。
待ち時間が長い、料理が雑になって質が悪い、といった形でクレームが多発します。
ここで怖いのがインターネットで、期待して行ったお客様ほど失望の落差も大きく、SNSや掲示板などで激しくなじられます。
実際にこれで以前よりお客様が来なくなったり、人材が他社に流出したという例は沢山あります。
集客出来てないのが一番最悪なのはもちろんですが、集客できているのにこのような状態になるのは、経営者の詰めが甘いからです。
集客が成功した時に備え、必ずやっておくべきことをしていないのです。
集客が成功した時のために備えておくべきは「人材」
やっておくべきことは何?というところの答えは、ズバリ、「人材」の備えです。
集客に成功すると、売上は私達の思い描くより猛烈なスピードで一気に上がっていくことがあります。
対して人材の質というのは、集客の成功に比例していきなり高まることは無く、その時になってスタッフへ“とやかく”教えても質の高い業務をこなすことなんて出来ません。
ですから、私達は、集客に成功して数字が上がるスピードに対して、人材が育つスピードは遅い、ということを必ず意識する必要があるのです。
これに対する解決策は、人材の質を常に意識して優秀な人の採用を意識すること、更に人材の教育を前倒しで行っていくことです。
採用する人材にこだわるべき理由というのは、こういうところにもあるのです。