「これは社運をかけたプロジェクトだ。失敗は許されない。」よくあるドラマのワンシーンのセリフです。しかし、島倉さんは「100%成功しなければならない」という言葉が、自らをむしろ成功から遠ざけるとおっしゃいます。人を行動に移す魔法の言葉は、「100%の成功」をミッションとするものではなく、むしろこれと対局にある言葉です。
「全ては実験。実験だと思ってやろうよ。」
今回は「行動できない人が行動できる人になれる魔法のコトバ」を、お届けしたいと思います。
どういった言葉かというと、「全ては実験だ。実験だと思ってやろうよ。」という言葉です。
世の中を見ていると、多くの人がハナっから、一回やりはじめたら100%成功しないとダメだ、と思い込みすぎなんですよ。
でも、100%成功しなければいけないとなったらどうでしょうか?
絶対に許されないとなれば、思いっきり踏み込んで何かに打ち込むことなんて、リスクに怯えて出来ないはずなんですよね。
そうなると、成功しなきゃと思っているのに、絶対に成功することなんて無いんです。
小さな会社が壮大に失敗しても誰も見ていない
だから、部下に対してはもちろん、自分自身に対しても、100%成功しなければならないなんて、絶対に思い込ませないでください。
皆さんもご存知のところで、これを実践している人がファーストリテイリングの柳井正さんです。
彼の大ベストセラーといえば、「一勝九敗」です。
彼らのような大きな会社ですら、基本方針は「まずやってみること」「10回やって1回成功すればそれで良しとする」ことなのは有名です。
小さな会社であれば、もっと失敗して良いはずなんです。失敗したところで私達の失敗など誰も見ていませんから。
10回と言わず、20、30、100回のトライがあって、1回の成功があれば良しとしてみませんか?
1回の成功。残りの99回は学習と実験の過程
ならば、1回の成功を手にするために必要な、残りの99回は何なのだ?
結局は、99回失敗することだろ?とお考えの方もいらっしゃることでしょう。
答えは「否」です。
1回が「成功」だとすれば、残りの99回は成功にいたるまでに必要な「学習と実験」です。
学習と実験は失敗ではなく、成功につながるために必ず必要な過程でしかなく、失敗ではないのです。
もしも、自分や社員が過去の経験を経て、失敗に対して萎縮しているのなら、それは「学習と実験」だったのであり、これからも学習と実験を経ることでしか、成功に至ることは無いのだと考えることをお勧め致します。