どの会社でも売り上げ管理については気に掛けるものですが、お金が出ていく方、つまりキャッシュアウトに関する経費の管理については、ついつい大雑把になってしまう傾向があります。経費管理でコストをどう削減したら良いか考える時間を作るためには、実際の作業にかかる時間や手間を省く必要があります。これを支えるのがネットバンキングです。
入るお金には
小さな会社は財務体質が脆弱なため、出来る限りお金を稼ぐこと(キャッシュイン)には非常に注力する傾向があります。
しかし、それと同時に忘れてはならないのが、お金の出入り(キャッシュイン・アウト)を両方ともきちんと管理しておく事です。
ところが、売り上げの管理については多くの方が気に掛けるのですが、お金が出ていく方、つまりキャッシュアウトに関する経費の管理については、ついつい大雑把になってしまう傾向があります。
しかし、経費の管理は売り上げ管理と共に、会社の屋台骨を支える重要な仕事です。
そこでお勧めなのが、経費管理を効率化していくために、ネットバンキングの口座を有効活用することです。
支払いをネットバンキングで行うメリット
通常、銀行口座を作ると、商品の仕入れ代金、原材料費、人件費、外注費などの大口の各種支払いは、この口座からの振込みか、あるいは現金で行うことが大半となります。
そうなると、相手先の口座へ振り込みを行う場合、ATMを利用することになります。
ところがATM利用を利用する際は、どうしても設置場所まで行かなければなりませんし、支払い期日はどんな会社でも、往々にして似たような日時に行われるものです。
例えば15日や月末なんかが、その日程ですね。支払い期日になるとATMが混雑していらいらする、という経験をお持ちの方も多いかと思います。
でも、ネットバンキングを利用して振込みを行えば外出する手間も要りませんし、待ち時間もないので自分のデスクに座ったまま、ものの数分で作業を終わらせられます。
つまり、ネットバンキングの利用は、経費管理の時間を短縮する武器となります。
資料作成の手間も省けて効率化アップ
ネットバンキングを利用するもう一つの利点は、通帳の入出金記録を一覧で参照したりプリントアウトできることです。
普通の預金通帳を持っているだけなら、通帳を見ながら、あるいは振込み時にATMから出力される明細表を取っておいて、後で一覧表に転記するなどの管理の手間がかかります。
しかし、ネットバンキングであれば、入出金一覧をプリントアウトしたものに、備忘的に内容を書き込んでおけばそれで済みます。
わざわざ入出金の明細票を自分で作らなくても、既にあるサービスを利用して同じ結果が出ればよいのです。
ちなみに、通帳で同じように内容を記入するという手を使われる方もいらっしゃいます。
しかし、通帳の場合はボールペンで書き込むことになりますので、訂正が利きませんし、万一訂正した場合は、いちいち税務署へ説明しないといけませんのでかえって面倒になってしまいます。
小さなことの積み重ねですが、ネットバンキングを活用することは、経費管理にかかる時間を短縮し、無駄を排除する一助となります。