サラリーマンとしての経験は本当に起業後でも役に立つものか?

 起業を検討する人がよく抱く疑問の一つに「起業にサラリーマン時代の経験は生きるか?」というものがあります。ところがキミアキ先生は、サラリーマンの時の経験は、多くの人が思っている以上に役に立たないと、バッサリ。なぜ、優秀なサラリーマンとしての経験が役に立たないのか?その理由を解説してもらいます。

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サラリーマン時代の経験は殆ど役に立たない?

 今日は、自分で起業・開業するときに、サラリーマン時代の経験がどれくらい役に立つのか?という話をします。

 実際に、自分で会社を起こしたりすると、だいたい勤めていた会社と同じような社風の会社をつくってしまうという癖があります。

 10人中9人くらいはそうなるんですけれど、なぜかはわかりません。しかし、こういう不思議な現象が起こるんですよ。

 そして、結論から言えば、社風を作るところ以外だと、サラリーマンの時の経験というのは、皆さんが思っている以上に役に立ちません。

 例えば、営業職だった人がとても有利に感じられる、そんな”幻想”があるかもしれませんけれども、自営の営業っていうのはちょっと違うんですよ。

 会社での営業マンとしてのやり方と、自分で起こした自営での営業のやり方は全然違いますからね。

 幾ら営業でスターだったとしても、会社での営業スキルは、あまり役に立たないと思った方が良いです。

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前職と関連無い仕事を始めても上手く行くワケ

 さて、世の中には、「先のことを考えて俺は動くんだ」っていう人たちがいます。

 「新卒で会社に入って、28歳で自分の会社を起こす!」みたいなね。

 ところが、先の計画を立てている人で計画を実現した人を、私は15年間で1人も見たことがありません。

 だいたい、勤め人になった後に起業開業するっていうのは、会社にいづらくなっちゃって、計画性も無しにポーンっと辞めてしまったとか、そういう理由が多いんですよ。

 せいぜい「今度の3月に辞めるんで」みたいな感じで、すぐ先の話でしか計画を立てていないくらいなもんで、結構みんないい加減です。

 なおかつ、何をやるか決めていないっていう人が圧倒的多数だったりします。

 じゃあ、何をやるのか、では出来ることは何なんだろうっていうと、殆どの人が自分の勤めていた会社と同じようなことなら出来るわけです。

 なぜなら、会社に勤めていて、作業ができていた、勝手を知っている業界だからね。

 でも、逆に言えばそれしか出来ないんですよ。

 ところが、実際の商売というものを始めてみるようになると、実は何をやるか決めていない人たちのほうが意外と上手くいったりします。

 というのも、ビジネスの基本は、世の中のニーズに対して、自分たちがどうやって商品・サービスを提供できるかどうか?っていうことから考えていくべきじゃないですか。

 自分が勤めていて、勝手を知っているからそれをやる、というのとは全く違う話なんですよ。

 ですから、コンサルタントとしては、実はあまり何をやるのか決めていない人たちのほうが援助しやすい、勝たせやすい、というのはあります。

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起業すると「役割を与えられこなす側」から「役割を作り与える側」に変わる

 それともう一つ、会社の中で勤めていた時っていうのは、結局はみんな役割があったんです。

 役割があった中で、仕事が出来る・出来ないとかって感じていたんです。

 これって所詮、役割を演じているのに過ぎないですけれど、これが自営となると全然違ってくるのが、人に役割をつくってあげる作業が生じます。

 トップになった自分は、もう何でも屋さんなんです。

 周りの業者さんたちにも、その役割をしっかりと演じてもらって、運営していくっていうのがあるので、どちらかと言うとプロジェクトリーダーとかそっちの方に近いですから。

 じゃあ、プロジェクトリーダーの経験があれば起業開業したときに、結構なスキルになるんではないか!と思うでしょう?

 これもね〜、実はそんなことないです。

 会社の中で新規事業を起こしたりした経験がある人は分かると思うんですけれど、何が違うかって言うと、結局… メンバーなんですよ。

 会社の中っていうのは、そこそこ優秀なやつを会社が雇ってくれているんです。

 ですから、その中では正論も通用するし、理屈も通用して、人が動いてくれるっていうのがあるんです。

 だけれど、実際自分たちが会社を飛び出して、チームみたいなものを組んでやっていくときっていうのは、まず正論みたいなものは通用しないです。

 人って、正論じゃ動かないんですよ。

 あくまで、会社という中だったから正論が通じたんであって、正論なんかじゃ人は動いてくれないんです。

 だから、プロジェクトリーダーの経験っていうのも、結局は役に立たねぇな〜という感じですかね。

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私達は起業して始めてお客様と真剣に向き合う

 じゃあ、自分たちが経営者になって変わっていくのはなぜかと考えると、やっぱり起業してみないと分からないことが沢山あるからです。

 会社に勤めている頃っていうのは、お客様にどれだけ近かろうと、本気でお客様のことを考えていないし、向き合っていなかったなって。

 そう思うことが沢山あります。でも、これで良いと思うんですよ。

 自分が起業して初めてお客様と真剣に向き合うようになる。

 子供が産まれるときと一緒ですよ。

 子供が産まれる前に、いくら産まれた後のことを想像しても仕方ないじゃないですか。

 産まれてから、子供と真剣に向き合って子育てしていく。

 それで良いと思うので、あんまりサラリーマンの時の”どういう仕事をやっていたか”っていうのは、”本当に関係ないんだ”っていうのを知っているだけで随分違うかなと思います。

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常に自分を変化させねば生き残っては行けない

 というのも、サラリーマンの時っていうのは、先程も言いましたけれど、役割をきちっと演じてその役割の中でやっていく。

 ところが、実際に自分たちが商売始めちゃうと、お客様に合わせて、どんどん商品・サービスから売り方から、何でもかんでも変えていかないといけないんです。

 ず〜っと変え続けていかないといけない。

 もしこれが、サラリーマンだったら、ハッキリ言って迷惑なやつじゃないですか。

 しっかりと役割を全うするのがサラリーマンにとっては大事ですからね。

 起業開業すると、ゼロから1を作り出すっていう作業がすっごくあるんです。

 サラリーマンの時って、ゼロから1ってあまりなくて、10を11にするとか10を12にするとか、それはしっかり作業をこなしていれば出来たわけですよね。

 そこら辺が、もう全然違うんですよね。

 だから結局のところ、サラリーマンの経験なんて、営業マンだろうが、何しようが、正直言うと、経験が生きてくるっていうのはあんまり無いなぁっていうのが実務的にあります。

 自営はどんどんどんどん変わっていく仕事。

 変わり続けなくてはいけないですが、サラリーマンの時は変わっちゃいけないですからね。

 こんな違いがあるんです。

 
経営
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タナカキミアキ

売らない営業マン タナカキミアキ

YouTubeチャンネル「キミアキ先生の起業酔話」で、
中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを、
顧問先法人100社・個人事業者50名を抱える現場目線で
お話しています。

所有資格:

日商簿記検定1級
全経簿記検定上級
全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、
税理士
簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長
宅地建物取引主任者
ファイナンシャルプランナー
かわいらしい秘書検定2級
普通自動車に普通自動二輪
みんなの安全を守る甲種防火管理責任者
珠算3級
よく分からん情報処理検定2級

…などプチ資格オタク

妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。

18歳の時に簿記1級のクラスで出会って、
15年後になぜか結婚しました。

中小零細企業の経営に関しては夫婦揃ってめっぽう詳しいので、
ガンガン講義やっていきます!

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