連日の酷暑が響いて、お盆が終わろうというのに疲れ切っている方も多いことでしょう。そこで本日は、夏日に適応する体調の整え方についてご紹介しようと思います。鍵となるのは食生活ですが、どのような食生活を送ることが大事なのでしょうか?考えてみましょう。
人間は驚くほど環境に適応する能力を持つ
連日の酷暑が響いて、お盆が終わろうというのに疲れ切っている方も多いことでしょう。
そこで本日は、夏日に適応する体調の整え方についてご紹介しようと思います。
人間の環境適応力と言うのは、びっくりするくらい優れたものです。
貴方の会社に獅子座か乙女座生まれの人はいませんか?実は暑い夏に生まれた人は、夏には強い人が多いのです。
誕生した時の環境を、赤ちゃんは最初の適応性として身につけてしまうからです。
北極に生まれれば皮下脂肪も厚くなり、熱を体外に放出しにくい体質になりますし、赤道直下に生まれれば皮下脂肪は薄くなり、毛穴から汗を吹き出し、体温を下げる体質になります。
更に、生まれた季節や時期だけでなく、自分が住んでいる地域や国家に応じて、適応力を身に着けるのも人間の素晴らしさです。
私の親友が大学を卒業してすぐに、2年間の「海外青年協力隊」隊員として、マレーシアに行った時のことを思い出します。
彼は、帰国した時には、顔が真っ黒に日焼けし、ラーメンにこれでもかというぐらい唐辛子をかけて食べるようになっていました。
びっくりしたので思わず理由を聞くと、最初は食べ物が辛すぎて唇が白くなったし、背中も全体的に水ぶくれになったそうです。
しかし、外の紫外線に当たらないようにして、少しずつ建物から出るようにしたら、皮膚も徐々に日光に慣れ、暑いマレーシアの環境下で辛い香辛料を使う食事を身体が欲するようになったのだそうです。
従って、彼にとって帰国後に食べた日本の食事は物足りなかったそうです。
暑い夏には身体を温めて代謝を促す食生活を
食生活面において、暑い夏でもバイタリティを持って過ごす秘訣は、身体を温めて代謝をよく促す、暑い国のような食事をすることが重要です。
考えてみてください。私達が思いつく限り、暑い国の多く(例:東南アジア諸国やインド)は香辛料を料理に多く取り入れていますが、あれは前述のとおり、代謝を活発化させて体温を下げるために、経験則として自然と身についた食生活です。
特にお勧めなのが、辛い香辛料の食事を週に3回は採ることです。
ニンニクやショウガをふんだんに使い、餃子やゴーヤチャンブルや辛口ラーメンやキムチ料理などの摂取をお勧めします。
暑いからと言って、冷たい食べ物・飲み物だけだと胃腸が荒れてしまい、胃液の分泌が悪くなり、食欲不振や夏バテ、さらには食中毒の原因にもなるのです。
更に、真夏の外気と内臓の「温度差が無いよう」注意しておきましょう。
まずは、余り冷たすぎる飲み物(ビール、炭酸飲料など)食べ物(かき氷やアイスクリーム、氷水ソーメンなど)の採り過ぎに注意です。
「胃液は最大の胃腸薬」と言われていて、胃腸分泌液が正常に出ていると、消化吸収の手助けをし、強烈な胃酸が悪くなった食べ物を分解し、食中毒の症状を起こさないこともあるのです。
住環境は温度差をできるだけ作らないのが肝要
皮膚や肺や呼吸器系を守るためには、「温度差もなるべく少なめにして」涼を取りましょう。
職場では仕事の能率化の為に冷房が普通ですが、経費節約と社員の健康管理の為に控えめにしましょう。
特に、夏をエネルギッシュに過ごすためには“安眠”が大事ですが、睡眠時は一晩中冷房をかけず、「短時間熟睡」を心がける必要があります。
長時間の冷房は、皮膚や筋肉を冷やし、内臓諸器官の働きを弱めます。
暑苦しい時は、扇風機のお休みタイマーで、手ぬぐいにアロマのレモン液を2滴垂らして、匂いを嗅ぎながら4時間くらい熟睡します。
汗をかいたり、トイレに行きたくなって目を覚ましたら、サッとぬるま湯を浴び、又、ベッドに横になり、自分の呼吸音を聞くことに集中し、眠ってしまいましょう。
人間は、最初の数時間熟睡し、後は浅深の眠りをサイクル的に繰り返しているので、最初の眠りが熟睡出来れば十分なのです。
又、冬季よりも冷え性や風邪が長引いて、重い病気を引き起こすことがありますので、夏冷え・夏風邪を早めに治す必要があります。
体の冷えは、内臓の働きを停滞させますが、腸の働きが悪いと解毒作用が出来ず、毒素が腸壁から血液中に入り体中を巡ります。
免疫機能を高め、バイタリティに溢れて秋期の業務に移行する為に、生活の中で「温度差」を無くする工夫をし、暑夏を乗り越えましょう。