約40年前、突然日本人に襲いかかった花粉症は深刻な社会シンドロームであり、ほおって置くと睡眠不足や、慢性疲労感、集中力の欠如といった社内全体の業務推進に不効率をもたらす要因となる。各人の予防が一番肝心であるが、社内でも対策を立てることで更に仕事の効率をあげよう。本稿ではオフィス内で行える花粉症対策を4つ提示する。
花粉症 メンバー全員で一丸となり防御せよ
花粉症で社員が苦しんでいるとき、それは経営者やマネジメント層にとって他人ごとではない。
花粉症による睡眠不足や、慢性疲労感、集中力の欠如といった状態をほおって置くと、社内全体の業務推進が不効率となり、パフォーマンスが落ちる可能性があるからだ。
花粉症の時期はちょうど3月決算の期末にかぶるため、特に社員がパフォーマンスを発揮しなければならない時期である。
面倒かもしれないが、社員一丸となり花粉症予防対策を奨励することは賢明だ。
社員一丸となって行えるオフィス花粉症対策
花粉症で一番効果的な対策方法は、花粉症カレンダーから逆算して病院で事前の予防投薬を行うことだ。
しかし、それらは各人レベルでの対策となる。
社内で行える対策としては、以下があげられる。
1)社内報で天気予報の花粉情報を共有する
社内ネットワークがあれば、天気予報の花粉情報を共有しよう。天気が晴れた日、乾燥して最高気温が高い日、前日が雨、などには、「今日は花粉が強く飛ぶ日なので、花粉症のメンバーは注意して業務にあたりましょう。」など、一報を入れておくことで、社員の花粉症予防に対する事前意識が強くなる。
2)外出時に花粉症に対する完全防備を奨励する
これも社内報の利用やメールで共有したいことだが、感覚器官を守る(目、鼻、口)こと、花粉の落ちやすい服を切ること。特にセーターなどはNGなどの豆知識を共有しよう。
3)オフィス内を閉めきって花粉のシャットアウトを奨励
社員全員で花粉をオフィスに持ち込まない工夫と努力を奨励しよう。窓やドアを完全に締め切り社内の湿度を高めること、必要に応じて空気清浄機を導入すること、オフィスの床を掃除業者が来た時意外にも自分たちで掃除機をかける当番制度を設けること、があげられる。
4)来客があったとき・社員の帰社時はうがい手洗いとコート払い奨励
外部から来客があったとき、社員が外出から帰宅したときに、衣服についた花粉を、きちんと外ではらってオフィスに入ってもらえるよう呼びかけたい。直接言うと角がたつ場合もあるので、入り口に衣服(外套)を一度払ってもらいたい旨を掲示しておくと良い。
花粉症の社員にはコマ目な休憩を設定しよう
花粉症の社員にとって負担がかける部位が目である。
ニフティの調査によると、花粉症で辛い部位は鼻が83%、次いで目が78%に及んでいる。※1
花粉の飛散している時期は、コマ目な休憩を花粉症の社員(特にパソコンを長時間使う社員)に呼びかけよう。
ただでさえ花粉アレルギーで、花粉症にかかった社員の目は疲労しており、VDT症候群(パソコン利用による極度疲労を主とする)など合併症を起こしやすいと言われている。
期末にかけて全員が忙しくなる時期なので、花粉症でない社員にも平等に休憩時間を与えることで、業務の時間を集中して過ごせるよう整えることが可能となる。
約40年前、突然日本人に襲いかかった花粉症は深刻な社会シンドロームである。各人の予防が一番肝心であるが、社内でも対策を立てることで更に仕事の効率をあげよう。
※ ニフティ 何でも調査団 花粉症についてのアンケート・ランキング
http://chosa.nifty.com/medical/chosa_report_A20140425/5/?theme=A20140425&report=5&theme=A20140425&report=5