ウェザーニューズが発表するところによると、2015年の花粉傾向は、西日本が少なめ、東日本は多め、という予想が出ている。花粉症は仕事の効率を大きく落とす大敵だ。疑わしき場合、事前対策として、各樹木別に花粉が飛ぶ時期をカレンダーで把握し、耳鼻科でどの花粉にアレルギーがあるか検査することで、花粉症の未然予防対策が可能になる。
2015年花粉傾向 西は少なく東は多い
日本人の約25%は花粉症といわれている。
花粉症は仕事の効率を大きく落とす大敵のため、今年の花粉飛散傾向を適正に把握し、早目の花粉症対策を施して、花粉シーズンを乗り切る必要がある。
睡眠障害や目のかゆみによる注意散漫、くしゃみ・鼻水による作業中断、女性ならメイクが擦れて乱れるのも集中力を削ぐ一因だ。
株式会社ウェザーニューズによると、2015年の花粉飛散量は平年(2008〜2014年平均)の1割増、2014年シーズンの5割増となる予想だ。※1
東日本は、平年よりやや多く平年の3割増、西日本では平年と同じかやや少なくなり、最も花粉が飛散する地域は関東〜東海で、多いところでは平年の5割増となる見込みだ。中四国や九州の飛散量は平年より少なくなる見込みで、2014年の半分になる地域もあるという。
花粉症カレンダーを取り入れて早期予防
花粉症の原因は、風によって受粉する花粉である。
中でもスギ花粉はその代表で花粉症患者の約80%にも及ぶ。しかし、その他にも原因となる植物はある。
自分がどの樹木の花粉にアレルギーがあるかを知り、花粉カレンダーに合わせて予防対策を打つことで症状を軽減することが可能だ。
各樹木別に、花粉が飛ぶ時期は以下のとおりである。
- スギ:2月〜4月/花粉症原因代表格
- ヒノキ:3月〜5月/意外とアレルギー持ちは多い
- ケヤキ:4月〜5月/街路樹なので要注意
- コナラ・クヌギ:4月~5月
- イチョウ:4月〜5月中旬/街路樹なので要注意
- カモガヤ:5月〜7月イネ科花粉の代表格
- ブタクサ:8月〜10月/秋の花粉代表格
- ヨモギ:8月~10月/秋の花粉代表格
- サイタカアキノキリンソウ:10月〜11月/冬の花粉症主犯格
花粉症がひどくなる前に病院で検査しよう
上記花粉カレンダーを見て、「怪しいなぁ」と思い当たる節があれば、花粉症の症状が発症する前に、必ず耳鼻咽喉科へ行こう。
耳鼻科に行ったらまず、自分がどの樹木にアレルギーを持っているか把握するために検査を受けるのが賢明である。検査方法は、鼻水の顕微鏡検査、血液検査、問診と大きく3つにわかれている。
自分がどの花粉にアレルギーを持っているかわかれば、2週間前から薬を内服することで、未然に症状を軽減することが可能だ。
花粉症に負けず、少しでも仕事の効率をあげられるように今から準備しよう。
※1 ウェザーニューズ「2015年の花粉飛散傾向発表」
http://weathernews.com/ja/nc/press/2014/141008.html