日本人の半数が使用しているアイフォンの価格は8万円位しますが、分割払いにより多くの人が所得に関係なく、負担感を感じずにアイフォンを利用しています。お金持ちであろうと、お金をそれほど持っていない人であろうと、使える技術に差はなくなりつつあります。これからの時代で、お金に変わって資産価値が高まるものとは何なのでしょうか?
億万長者も一般人も使うアイフォンに差はない
近年、様々な物が安価に手に入るようになったと感じます。
例えば日本人の大半が使用しているアイフォン。実は8万円位しますが、分割払いにしているため、負担感をそんなに感じずに購入できます。
数年前であれば何十万も払わなければ購入できなかったレベルのスペックが、この程度の金額で手に入るのです。
そして、これはどんなに高所得者であろうが、得られるアイフォンのスペックはほぼ一緒です。
億万長者用のハイグレードアイフォンというのはありませんからね。
技術進化がお金への依存を今後更に減少させる
これは携帯電話だけでなく、ほとんどの商品に当てはまります。
そこまで高価な物を購入せずとも、少しだけ待てば類似した安価な商品が次々に登場してきます。最新型の、言ってしまえば不完全な商品は物好きでない限り、購入する必要はなくなってしまったと言えるでしょう。
これが消費が冷え込んでいる原因ではないでしょうか。
インターネットを中心としたテクノロジーの発展により、お金をそこまでかけずとも、人々はある程度豊かな生活が送れるようになってしまったのです。
経営者はこのことをよく考える必要があります。この先、この傾向はより顕著になるからです。
つまり、お金は今後価値が少なくなっていくのです。お金は便利な道具ですので、ある程度稼いでいるに越したことはありませんが。
人間力など目に見えぬ資産の価値が今後高まる
では、今後どのようなものに価値が生れるか?というと、人としての価値が主軸となります。
税理士らしくB/S(貸借対照表)で考えてみましょう。
B/Sの左側には資産が計上されます。
上の方には現金預金や固定資産などの主に「形のある資産」が計上されています。
その下には「無形固定資産」という目には見えない価値のあるモノが計上されます。
ソフトウェアや商標権、著作権などが代表的ですね。
人間にもこのように目に見えない資産があります。人はそれを「人徳」、「人脈」、「人間力」のように呼びます。
お金がなくても人脈があれば出資者を募ることができ、簡単に起業することもできるでしょうし、困ったときには手を差し伸べてくれたりアドバイスをくれたりするでしょう。
私たちはこのように、目に見えない資産を最大化するように生きていくべきではないでしょうか。
経営者が自己研鑚をするのもそうですし、従業員の教育もこの分野に該当します。
かなり抽象的な内容ですが、今後生き残っていくためのヒントはこれだと考えています。