アベノミクスが駄目ならネコノミクスで節約して活路を切り拓け

節約

 猫に関わる消費、いわゆる“ネコノミクス”の経済効果は、2015年には2兆円を上回ると推計されており、猫の飼育数も増加の一途をたどります。私達はネコノミクスにおいて消費するだけでなく、実際に自社で広告や販促を行う際に、犬・ネコを起用することで恩恵にあやかることが可能です。スキャンダルもなく、お金もかからない抜群の広告効果を、かわいい動物達はもたらしてくれます。

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日本にかつてないネコノミクスの経済効果出現

 このところ、空前の猫ブームのようですね。

節約社長

 ネコに関わる様々な消費(エサ代、おもちゃ代、ネコカフェの利用料など)が年々増加しており、「ネコノミクス」の経済効果は、2015年で年間2兆3162円に上るという推計値が最近発表されています。

 飼育数では犬が991万7千匹、猫は987万4千匹と、犬のほうが4万頭ほど多いのですが、年々その差は縮小しています。

 さて、今回は猫だけでなく、広告や販促などにおいて「動物」を起用することの効果について書いてみたいと思います。

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猫や犬の愛らしさは消費者の購買意欲に繋る

 かなり昔から、出版業界では、雑誌の売れ行きが落ちたら「犬特集、猫特集を組もう」というのが定石になっています。

 わんちゃんやねこちゃんを取り上げた号は、ほぼ間違いなく売上が伸び、完売することも珍しくないからです。

 実際、女性向け週刊ライフスタイル誌『an・an』が、1957号(2015年6月3日発売)において、同誌史上初めてとなる1冊丸ごと猫特集(「にゃんこLOVE」)を組みました。

 同誌は売り切れ店が続出する人気となり、2015年9月4日には「にゃんこLOVE 新装版」が発売されるほどとなっています。

 実のところ、猫や犬を始めとする動物たちの愛らしさが、人々の関心を惹き、購買意欲を高める効果は以前から経験的に検証されてきています。

 同様の効果を持つものとして言われるのは「ビューティ(Beauty)」、すなわち美女・美男、そして「ベイビー(Baby)」、すなわち赤ちゃん。

 動物は「ビースト(Beast)」とも英語で言うことから、ビューティ、ベイビー、ビーストの頭文字をとって「3B」を活用せよ、というのはマーケティング業界ではよく知られています。

 美男美女や赤ちゃんを手配するのはそう簡単ではありませんが、可愛らしい猫や犬を手配するのは比較的容易です。

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スキャンダルがなく費用も掛からないのが強み

 最近、TVコマーシャルでも、猫や犬が主役のものが目立つようになってきましたが、タレントに比べて利用料は安いですし、不倫などのスキャンダルもないのが人気の理由です。

 あなたも、自社広告を出す際には、我が家の愛猫、愛犬を登場させてみたらいかがでしょうか。

 安上がりで注目度抜群の広告になりますよ。

 一例として先日、注目せざるを得ない、猫ちゃんが登場したエアウィーブのフェイスブック広告をご紹介しましょう。

 この広告に目がいかない人はほとんどいないと思いませんか?

 節約社長

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松尾 順

株式会社ジゾン
コンサルティング準備室 室長

早稲田大学商学部卒。マーケティング・プロデューサー。
ニールセン・ジャパン、CRC総合研究所でマーケティングリサーチ、コンサルティングに従事した後、電通ワンダーマンで、データベース・マーケティングやCRMの企画・プロデュースを経験。さらに、ネットベンチャーの立ち上げにも執行役員として参画した。

現在は、心理学、行動経済学といった消費者心理・行動の理解に役立つ学問分野の研究を活用し、売れる商品づくり、効果的なコミュニケーション開発に取り組む様々な企業をマーケティングリサーチからマーケティング施策の企画・運営までトータルに支援している。

株式会社ジゾンでは、CMSシェアナンバーワンのソフトウェア「HeartCore」の導入に伴うマーケティングコンサルテーションを担当している。

【著書】
『ブランディング戦略―ブランディングの基礎と実践 (広告キャリアアップシリーズ) 』誠文堂新光社
『[実務入門] 営業はリサーチが9割! 売上倍増の“情報収集”完全マニュアル (実務入門)』日本能率協会マネジメントセンター
『先読みできる!情報力トレーニング (ビジマル)』TAC出版

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