お正月のご馳走で定番といえば、まず思い出すのが「おせち」ですが、最近ではおせちを食べるよりも、オードブルと一緒にカニを家族で突っついて食べる方が増えているようです。
ところがカニは個体によって当たり外れがもの凄く大きい商品でもあります。
そこで本日は、これからお買い物でカニを買われるかもしれない方向けに、美味しいカニの見分け方をご紹介したいと思います。
日本のお正月定番と言えば今はおせちよりカニ
お正月のご馳走で定番といえば、まず思い出すのが「おせち」ですが、最近ではおせちを食べるよりも、オードブルと一緒にカニを家族で突っついて食べるご家庭のほうが増えているようです。
普段は滅多にカニを食べなくても、お正月くらいは奮発してみんなでカニを食べようと思われる方も多いことと思います。
通販サイトをご覧になってカニを買われる方も多いかもしれませんが、水産業界に在籍していた経験がある筆者としては、カニを購入するなら絶対にお店で買うことをお勧めします!
何故ならカニは個体によって、当たり外れがもの凄く大きい商品なので、直接見て買わないとハズレを引くことがあるからです。
ロシア政府が漁規制をかけたことで、日本へ割り当てられるカニが、昨年と比較しても半分ほどに激減していることもあり、売る方も「カニであれば!」と、在庫の確保に必至です。
値段重視で品質は二の次の業者も目立ちます。
悲しいかな、インターネット通販で訳ありの大入り箱を買ったは良いものの、中身がスッカスカのカニだったのでは、食べた気にもなれません。
どうせ1万円近く支払って購入するのであれば、絶対に品質の良いカニを買っていただきたい!
ということで、本日はお買い物でカニを買われるかもしれない方向けに、美味しいカニの見分け方をご紹介したいと思います。
美味しいタラバ・ズワイ・毛ガニの見分け方
まずは、この時期に食べられるカニ、皆さんご存知かもしれませんがおさらいしましょう。
- タラバガニ:カニと言っているが実はヤドカリ!味は豪胆で身が大きいため食べ応えもバツグン。ただしミソは食べない方が良い
- ズワイガニ:取れる産地で名称が松葉ガニ、越前ガニなど変わるが、繊細でプリプリな身とカニらしい旨味がある味わいが人気!
- 毛ガニ:北海道から本州の東側で主に取れるカニ。身は小さめだが、味は甘みが強く旨味がぎっしり。ミソは日本酒で溶かして飲めば皆無口に!
それぞれ味わいに個性があり、人によって好き好きも別れますが、これら3品種のカニについて共通している「美味しい個体の見分け方」を、以下ご紹介したいと思います。
1)デカくて重いが正義!大きくて重いカニを選べ!
カニってどうしても値段が張るので(今年は特に)、どうしても手頃な価格の商品に手を出したくなりますよね。
でも待ってください!カニを買う場合は、安くても数千円は出費しなければならないわけです。
どうせ買うなら少し高くても大きなサイズの商品を選びましょう。大きいカニのほうが必ず実入りが良いからです。
特にカニのハサミが大きいものは、脱皮を繰り返した最終形態のカニである可能性が非常に高いので、チェックしてみてください。
次に大きいカニが何個かあったら、実際に手にとって重い方のカニを選んでください!
同じ大きさに見える蟹でも身入りの状態は全く異なります。人間が見た目より案外体脂肪が高かったり、着痩せするのと同じ原理です。
2)傷だらけなのは勇者の証!真っ赤で傷だらけなカニを選べ!
例えばこの時期だと、訳ありりんごとか訳ありみかんって安く売られていますよね?
あれは、外皮に傷がついていたりするのが安い理由だったりします。
ところがカニの場合は、カッチカチの固い甲羅に傷が沢山ついたモノが超一級品なのです。
カニは脱皮を繰り返す生き物ですが、傷が多いカニは脱皮から時間を経過しています。
従って傷が多いカニは、荒波の中で活動的にエサを求めて動き、甲羅にも傷が着くほど運動している分、身がギュッと締まってパンパンに入っています。色も着色して赤色が強いです。
対して、脱皮したてのカニは甲羅が柔らかくて、水中を動くことにリスクがある分、エサも食べておらず、スカスカになりやすく、赤色の発色も弱めです。
3)臭いがプワ〜ンとするカニはダメ!それ古いカニっ!
カニのプワ〜ンとしたあの香り、とても食欲をそそりますよね!
でも、あの香り、お店でカニを臭った瞬間にわかるようなら、そのカニはなるべく避けたほうが良いでしょう。
なぜなら新鮮なカニは養分が内部に溜まっているため、カニのあの香りがほとんどしないのです。
もしプワ〜ンとカニの良い香りがするようであれば、店頭に出てから大分日にちが経ったものだったり、古いカニ(冷凍されて日にちが経ってドリップが流れたもの)である可能性が高いです。
4)お腹を見せてもらおう!クリーム色をしたカニを選べ!
最後にカニのお腹をお店の人に見せてもらいましょう。
真っ白なものや、黒ずんだものではありませんか?これはなるべくやめておきましょう。
真っ白なものは脱皮をして間もないものである可能性が高く、黒ずんだものは鮮度が落ちている可能性が高いカニです。
お腹の色がクリーム色をしたカニは100%ではありませんが、養分が詰まっているカニであることが多いです。
お店の人に嫌がられてもチェックしましょう!
いかがだったでしょうか?
実際にお店でカニを買う時に上記であげた4項目をチェックすれば、ほとんどの場合は身のギッシリ詰まった、美味しいカニを買うことができるでしょう。
カニの香りを嗅いだり、重さを図ったりするなんて、図々しい!なんてことは断じてありません。
高い買い物をするならば真剣になるのは当たり前のことです。
何より家族の団欒で、みんなが無口でカニにひたすら齧りつくカニタイムを100%の満足度で過ごしていただきたい!
もしこれからお店に出かけられる方がいらっしゃいましたら、以上、ぜひ参考にしてみてください。