男性であれば宴会で知人女性に軽くタッチされた時、ドキッと好感を持った経験が誰しもあるはずです。実は、相手となんらか肉体的に触れあうというのは、相手との親近感を高めることに絶大な効果があります。この「タッチング」という行為はビジネスにも応用が可能であることが実験で証明されています。まずは簡単に握手から始めて見るのはいかがでしょうか?
握手やハグは世界共通で親近感を高める行為
男性の読者にお聞きしたいのですが、宴会の席で隣に座った知人女性が、酔った勢いであなたの背中に軽く触れたりすると、
「あれ、この人、オレに気があるのかな・・・?」
と思ったことありませんか?
もちろん、たいていの場合、女性はなんの気もなく触れただけであって、それは男性の大いなる勘違いです(笑)
とはいえ、相手となんらか肉体的に触れあうというのは、相手との親近感を高めることに絶大な効果があります。
だからこそ、「握手」や「抱擁(ハグ)」といった挨拶が世界中で見られるわけです。(恋人同士であれば、さらにキス⇒●●⇒●●と肉体的な接触が深まっていきますね!)
店舗型ビジネスではタッチングが絶大な効果
さて、実は、お客様の手や腕、肩、背中などにさりげなく軽く触れる行為は、売上アップ効果があるのです。
あるスーパーでの実験ですが、入り口でチラシを配る際、そのまま渡すだけの場合と、来店客の手に意図的に軽く触れるようにした場合の売上の差を比べたところ、お客様に触れるようにした日の売上のほうが、触れなかった場合よりも明らかに高いという結果が得られたのです。
おそらく、軽く触れられたお客様はそのお店に対する親近感が増したことで滞在時間が長くなり、購入品目数が増加したのでしょう。
私は、お客様にさりげなく触れる行為のことを「タッチング」と呼び、主に店舗型ビジネスにおいて、販売促進施策のひとつとして推奨しています。
もちろん、違和感を与えてしまうような不自然なタッチングは逆効果になってしまうことに注意する必要があります。
店舗型ビジネスではなくとも、普通の商談においてもできればお客様(見込客)と自然に握手できるようになるとよいでしょう。
接触の少ない日本だからこそ効果はてきめん
日本は「お辞儀文化」ですから、あまり日本人同士で握手しませんが、握手することでお互いにグッと親近感が高まるので成約率も確実にアップするはずです。
そういえば最近、コンビニエンスストアでは、店員さんが両手を使い、お客様の手を包み込むようにしてお釣りを渡すところがありますね。
これも、店員さんとお客様の手が触れ合う「タッチング」が生じます。販売促進施策として意図的にやっているのでしょう。
かかる費用はタダ。やることは、さっと手を出し笑顔で握手するだけ。さぁ、やってみませんか?