若者の雇用促進マーク・ユースエールが登場
厚生労働省が今年の10月から、若者の雇用管理が優良な中小企業を認定するマーク(愛称:ユースエール)の運用を開始しました。
そのマークがこちらです↓
名称の「ユースエール」は若者(youth)を応援する(yellをおくる)事業主というイメージから付けられました。
今後、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業に対して認定し、認定企業は各種助成金の額も拡充されることになります。
ユースエールマークを採用する4つのメリット
子育てには「くるみん」、若者雇用には「ユースエール」。
また新たな認定マークが増えました。
「ユースエール」マークの注目ポイントは、認定企業を中小企業に限定している点です。中小企業は即戦力を求める傾向が強く、中途採用に偏りがちです。そのあたりを考慮してのことなのでしょう。
このマークを採用することのメリットを4つ提示します。
メリット1:ハローワーク等で重点的PRの実施
「わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」などの支援拠点で認定企業を積極的にPRすることで、若者からの応募増が期待できます。
また、厚生労働省が運営する、若者の採用・育成に積極的な企業等に関するポータルサイト「ユースエール認定企業・若者応援宣言企業検索システム」にも企業情報を掲載しますので、自社の魅力を広くアピールすることが可能になります。
メリット2:認定企業限定の就職面接会等への参加
各都道府県労働局・ハローワークが開催する就職面接会などについて積極的に案内が来るようになります。
正社員就職を希望する若者などの求職者と接する機会が増え、より適した人材の採用を期待できます。
通常は自社で人集めにお金をかける必要があるので、節約して採用活動が行えますね。
メリット3:自社の商品、広告などに認定マークの使用が可能
認定企業は、若者雇用促進法に基づく認定マークを、商品、広告などの営利活動を行う際も使用することができます。
認定マークを使用することによって、若者雇用促進法に基づく認定を受けた優良企業であるということを対外的にアピールすることができます。
メリット4:若者の採用・育成を支援する関係助成金を加算
これも大きなメリットといえますね。
ユースエールマークの認定を受けた企業は若者の採用・育成を支援するため、
- (1)キャリアアップ助成金
- (2)キャリア形成促進助成金
- (3)トライアル雇用奨励金
について活用を申請した際に、一定額が加算して支給されます。
メリットが大きいため積極的に活用をお勧め
マークを取得し、若者の採用で助成金を受給しつつ、若者の育成でも助成金を受給することができる。
なおかつ、対外的にも自社のブランド価値を高めることが可能。
専門家から見てもユースエールマークは、認定を受けるメリットが大いにある制度だと考えています。
新卒採用に積極的な成長産業を有される企業には、是非とも積極的に活用してもらいたい制度です。