経営者が病気になるということは、経済的損失を与えるだけでなく、社員や国民や一員や家族に精神的ダメージを与えます。主たるリーダーは健康作りに留意しなくてはなりません。ところが経営者を襲うのは主に人間関係から来るストレス。ストレスは自らが不必要に作り出している場合が多く、解消する一番簡単な方法は「笑う」ことです。きんさんぎんさんという2人のご老人はまさにその実証者と言えます。
病気に至る原因の殆どはストレスから生じる
”節約する”ということは、無駄なお金や労力を浪費しないということで、会社を支える経営者に与えられた至上命題といえます。
経営者が病気になるということは、経済的損失を与えるだけでなく、社員ひいては彼らの家族に精神的ダメージを与えます。主たるリーダーは健康作りに留意しなくてはなりません。
とはいえ多忙な毎日で、食事の内容が不規則になり運動不足な毎日を過ごせば、心身ともに病気はあちらからやってきやすくなります。
そして食事が不規則な内容になることや、運動不足であることの根源的な原因は、ストレス(その殆どは人間関係で生じる)にあります。
今日はストレスを上手に解消する簡単な方法をお伝えしたいと思います。
自らが作るストレスを解消する方法は笑うこと
自然界以外で、私達の周りにある殆どのモノは、まず誰かの大脳で想像され、創り出されたモノです。それぞれの人間の人生も、その人の想念が創り上げていると言われます。
つまり私達が普段抱えるストレスや不安も、大抵の場合、自らが作り上げている場合がほとんどなのです。
自らが作り上げているストレスや不安を吹き飛ばし、病気を遠ざける一番カンタンでお金がかからない方法、それは「笑う」ことです。
当たり前のことかもしれませんが、笑うことほど、自らの作り上げるストレスを払拭するものはありません。
ことわざに「笑う門には福が来る」とあります。ことわざは、昔の人々の積み重ねの体験や言い伝えですが、これも現代の科学によって証明することが出来ました。
人間の身体の免疫の実験では、医師による健康講話を聞いたグループとお笑いを見たグループでは、お笑いを見たグループの方がNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という、ガン細胞を壊す細胞の増加が見られたそうです。
又、どうしても心から笑えない人は「作り笑いでも効果がある」そうです。病気の人が、鏡を見て作り笑いをすると、大脳が勝手に「この笑顔に、病気は似合わないと判断し、自然治癒力が働いて病気を治してくれるそうです。
高齢でも元気な人ほど笑うことを大事にする
100才以上で元気な人達の意識調査をすると、「くよくよしない」という答えが一番多くなっています。
1990年頃の話になりますが、成田きんさん・蟹江ぎんさんという双子のおばあちゃんが同時に100歳を迎えたことが報道され、日本中に大フィーバーが巻き起こりました。(若い人は知らないかもしれませんが……)
彼女たちは2つの大戦を乗り越え、理不尽な理由で非国民と呼ばれたり、家庭内でも困難を抱えていた時期がありました。
それでも長生きできた秘訣を彼女たちは「常に笑顔を絶やさないこと」と語っていました。
100歳を超えて初の確定申告を迎えた時、彼女たちが「稼いだお金を何に使うのか?」と質問された時に返したコメントが、私は今でも忘れられません。
「老後の蓄えにします。」
可愛らしいおばあちゃんのウィットに富んだ解答は、質問した報道陣に爆笑の渦をもたらしたのです。
2人の笑顔は日本中にフィーバーを巻き起こした。きんさんがお亡くなりになった時は、世界中に畏敬の念と共に彼女の死がニュースとして伝えられた。
蟹江ぎんさんが娘達に残した“銀言”「悲しいことは考えんほうがえぇ。楽しいことを夢見ることだよ。」は、笑うことの大切さを教えてくれる。
人間には、誰にも次々と様々な問題が押し寄せてきます。その大小の問題をなるべく早く、吹っ切れる自分独自の方法を身につける必要があります。
特に主たるリーダーは、プラス思考で考え、プラスの行動を起こし、プラスの結果をもたらさなくてはなりません。
その際に作り笑いでも良いから、とにかく「笑う」ことはとても効果のある行動です。
ある問題が起きた時に、解決出来ないと思い悩むマイナスエネルギーと、何とか解決してみようと考えるプラスエネルギーは、ベクトルの方向は反対でも、エネルギーはほぼ同じですからプラス思考で「笑って」対処しましょう。
解決しようというプラス思考は、病気をさけ、諸問題を解決し、アイデアを生みだし、リーダーとしての更なる資質を高めてくれます。