Multilingualism(マルチリンガリズム:多言語使用または多言語主義)とは伝達の場面に応じて、3つあるいはそれ以上の言語を使用することを意味します。子供に対してマルチリンガリズムを習得させるなら、スポンジの様に言葉を吸収する力がある早いタイミングであることが重要です。特にヒアリングの能力を飛躍的に向上させ、発想力を豊かにするのに、幼少期の語学習得はうってつけです。
マルチリンガリズムとは多言語を使用すること
Multilingualism(マルチリンガリズム:多言語使用または多言語主義)という言葉を聞かれことがあるでしょうか。
私もバイリンガルという言葉はよく聞きますが、Multilingualismという言葉の意味がいまいちピンときていませんでした。
ちなみに居住するシンガポールでは、中国語(マンダリン)・英語(シングリッシュとも呼ばれます)・マレーシア語・タミル語という、4つの言語が公用語として認められています。
よって3つ以上の言語を日常生活で使用できるレベルまで習得している人も多いのです。
このように伝達の場面に応じて、3つあるいはそれ以上の言語を使用することをマルチリンガリズムといいます。
子供のマルチリンガルは早いタイミングが良い
先日、子供達が通う学校で、アメリカで Multilingualism の効用を40年間に渡って研究されている方のお話しを聴く機会がありました。
子供に外国語を習得させたいと考えている親にとって、いつ頃から学習を始めさせたらよいのか?という問題は、素朴な疑問としてあるのではないではないでしょうか。
その方のお話では、マルチリンガリズムを習得し始めるタイミングは、「早ければ早いほど良い」ということでした。
なぜならば、小さい子供の脳はスポンジの様に言葉を吸収する力があり、特にヒアリングの能力が飛躍的に向上するからだそうです。
ただし、第二外国語の学習を行う上で大切にしなければならないのは、母国語の学習も並行してしっかりと行うことだそうです。
具体的には、毎日絵本を読んであげたり、積極的に「読む・書く・聞く」の練習を親がサポートしてあげることが重要だと言われていました。
アメリカでは最近、6歳から第二外国語の学習を始める学校が増えているようで、特に中国語を第二外国語に選択する生徒が増えているそうです。
英語と中国語を話すことができれば、コミュニケーション可能な人口が飛躍的に高まるため、当然の選択なのかもしれません。
マルチリンガルには語学以外の効用が多数ある
第二外国語を学ぶ効用は、言語の習得だけでは留まらず、創造力や記憶力、思考力を高める効用もあるそうです。
そして、最も大切だと感じたのは、子供達が母国語ではない人達とコミュニケーションを取ろうとする意識を育てることが可能だということです。
2018年度に日本でも、小学校3年生から英語の授業が始まるようですが、子供達の英語の能力を伸ばすためには、もう少し早い段階から始めてもいいのではないかと思います。