ビジネスソフトを開発販売するTeamViewer GmbH社は、ゴールデンウィーク中に休暇を取るビジネスパーソンの意識調査を行った。なんと半数に及ぶ人が仕事をやっており、仕事をゴールデンウィークに行うのは一般的と回答した。デジタルデバイスにより仕事とプライベートの境界線が曖昧でストレスを感じているなら、いっそ電源を切るのも一考だ。
あなたは休日を完全オフにできていますか?
初夏の陽気漂うゴールデンウィーク前半戦がやってきた。
せっかくのゴールデンウィークだが、今年は休日が飛び石のため、大型連休を取りづらい暦となっている。
読者の皆様はゆっくり完全オフを取り、完全な休暇を過ごせているだろうか?それとも仕事が頭から離れず、デスクについて作業をしているだろうか?
世の中のビジネスマンが、ゴールデンウィーク中どのように仕事と向き合っているか、興味深い調査結果が出ているので検証してみよう。
仕事と休みの境目が不明瞭になりつつある
勤勉な国ドイツに本社を置き、オンライン会議などのビジネスソフトを開発販売するTeamViewer GmbH社は、”GW中に休暇を取る”ビジネスパーソンの意識調査を行った。質問と回答結果は以下のとおりである。
1)GW休暇中に仕事を行うことがあるか?
- 「仕事をする」50.3%
- 「仕事のメールを読む」→27.3%
- 「仕事関連の電話を受ける」→ 18.6%
なんと休暇中にも関わらず半分以上の人が仕事をしており、約3割の人はメールを読み、約2割の人は電話も受けている。完全にオフを取っている人は少ないようだ。
2)GWの休暇中に仕事を行うことは一般的かどうか?
「休暇中に仕事を行うとは一般的」と回答した人は51%にも及んだ。その理由として、PCやモバイルの普及で連絡が取れるのが当たり前になった、平日では仕事が終わらず休暇中も仕事をする必要がある、といった回答の提示が多かった。逆説的に考えれば、取引先や同僚などに対しても”休みでも仕事して当たり前”、と感じる人が半数いるとも考えられる。
3)休暇中にどのデバイスで仕事をするか?
- 「デスクトップパソコン」→1位 36.5%
- 「スマートフォン」→2位 27.1%
- 「ラップトップ」→3位 25.6%
昨年の同質問に対する回答では、ラップトップ(ノートパソコン)がスマートフォンよりも上位だった。スマートフォンが今やビジネスツールの主流となっていることを示している。
4)休暇中にリモートアクセスを利用したいか?
リモートアクセスとは、何らかのツールから会社の共有サーバのデータや、会社のアドレス宛に届いたメールなどを閲覧、操作することで、企業によっては「VPN」と呼ばれていることもある。リモートアクセスを利用して会社のデータを閲覧操作したい人は約20%に達した。
仕事をやってしまうなら自ら区切りをつける
スマートフォンなどデジタルデバイスの進化や普及は、いつどこにいても仕事ができるという世界をつくりだした。
便利な機器はビジネスの加速化を助ける一方、ビジネスマンからオンとオフの境界線を不明瞭にしたとも言えよう。
もし貴方にとってこれらの状況がストレスの元凶となっているなら、思い切って仕事で使用するスマートフォンなどのデジタルデバイス電源を、オフにしてしまったり、外出の際は家に置いていくのも一つの手だ。
休み明けに向けてしっかり鋭気を養おう。