大ヒットソング「ロード」でブレイクし、おしどり夫婦とし知られる高橋ジョージ・三船美佳夫妻の離婚協議により、「モラル・ハラスメント」という言葉に注目が集まる。日本法規情報の調べによると、「外面」がよく「良い旦那さん(奥さん)ですね」と言われる人ほどモラルハラスメントの傾向が強いようだ。今一度、夫婦間のパートナー関係を見つめなおそう。
一世風靡ワード モラル・ハラスメント
「モラハラ」、「モラル・ハラスメント」という言葉が今巷で飛び交っている。
大ヒットソング「ロード」でブレイクし、おしどり夫婦とし知られていた高橋ジョージ・三船美佳夫妻の離婚協議における原因の一つとして、「モラル・ハラスメント」が取り上げられているからだ。
例えば、高橋ジョージが自宅にいるときは、妻は外出禁止、門限あり、行動を逐一報告という束縛に始まり、「人間としての価値がない」などという傷つく言葉を日常的に浴びせるという行為があったと言われている。
モラル・ハラスメントとは、精神的な暴力、嫌がらせを意味し、現在では家庭内暴力であるDVの一つとされており、近年これを理由として離婚する夫婦が増加傾向にある。モラル・ハラスメント被害者は、加害者から責められ続ける毎日を過ごしている。
夫婦のことは夫婦にしかわからない、とよく言うが、夫婦という世の中で一番閉鎖し、かつ密接な関係でモラハラという”いじめ”が起きていたとすると、三船美佳の「こぼれ落ちるような笑顔」は痛々しく感じずにいられない。
モラハラは誰にも気付かれず生まれている
モラル・ハラスメントについての面白いアンケート結果を、離婚を始めとする法律関連のサイトを運営する、日本法規情報株式会社がこの度発表した。
まず、モラル・ハラスメントの初期症候と言える「結婚生活において相手の言動を自分の責任と思い込み、自分を責めたことがあるか」という回答に対しては、52%以上の人が経験があると回答した。
更に自分ではモラル・ハラスメントの被害者ではないと思っているが、結婚生活において経験したことがある行為についてもアンケートを行うと、「外面」がよく「良い旦那さん(奥さん)ですね」と言われる人のうち、家庭での態度が全く違う人は約30%にも及ぶという結果が出ている。それ意外にも下記の図にあるように「夫(もしくは妻)は些細なことで怒鳴ったりする」などの回答が出ている。
本アンケートでは、これら全ての回答においてモラハラの可能性があると解説している。良く言えば内弁慶とも言えるが、外ではペコペコし家へ帰ると身内へは態度がや冷たい、などの態度がこれに該当する。
これらの結果を元に、夫婦間では、モラル・ハラスメントの被害者、加害者ともに「自分はモラル・ハラスメントの被害者・加害者ではない」と思っていることが分かった。
夫婦は閉鎖された空間で共同生活を送り、密接した関係だからこそ、なかなかまわりも気づきにくい。問題を解決するには、1にも2にも、第3者へ相談する必要が生じる。
家庭は勝敗を決する戦いの場所ではない
当記事を御覧頂いている読者の皆様へ問いかけたい。
妻や夫との関係において「自分の勝ち負けを常に考えている」ということはないだろうか?これは、モラル・ハラスメントの加害者に共通している意識である。もしあてはまるのなら、今日からでも、家族やパートナーとの勝ち負けを競わないでほしい。
特にビジネスの世界で、熾烈で苦難を感じる勝負の世界にいる経営者にとって、自分のまわりにいる人間を「全て部下」とみなしてしまうケースは非常に多い。
妻や夫は部下ではなくパートナーであり、お互いを尊重し敬うこと忘れないようにしたい。
”敷居をまたげば七人の敵がいる”と言われるが、敷居をまたいで帰ってきたら、あなたを一番大切に思っている人が待っているということを忘れないでおこう。
参照元
日本法規情報株式会社 アンケート結果
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000006827.html