普通、取り組んでいる課題に行き詰まった時、私達は一旦休んだほうが良いと考えるものです。しかし、オリエンタルラジオの中田さんは受験生時代、何かの課題に行き詰まってもそこで休まず、新たな課題に取り組むことで集中力を持続させてきたと言います。実際にこの考え方は脳科学の研究分野※でも正しいことが証明されています。
何時間も何かに集中力を持続するのは至難の業
今日は、オリエンタルラジオ中田さんの集中力を維持する方法が秀逸なので、ぜひご紹介したいと思います。
人間が集中して何かに当たれるのは、1回あたり45分〜50分くらいと言われていますよね。
確かに、これくらいの時間だったら何とか集中できるんですけれど、何時間も集中力を持続し続けるのって難しいですよね。
午前中は仕事に集中しているけれど、午後はもう集中できてなくて、惰性で過ごしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中田さんの話に戻すと、彼は慶応大学を出ていますけれど、やはり慶応大学に行くくらいですから、受験勉強は相当頑張ったようです。
受験勉強も1日10何時間とか集中してやらないと、まず慶応大学なんか受かりませんけれど、彼がどうやって集中を持続して勉強したのか、そのエピソードが参考になるのでご紹介しようと思います。
行き詰まっても課題を変えながら集中力を持続させよう
どういった内容かというと、ある教科を勉強すると解けない問題が出てきたりして、行き詰まる時がありますよね。
普通だと行き詰まったタイミングで、一気に気が抜けて、しばらく休んだりするんですけれども、中田さんの場合はここで休まないらしいんです。
英語で行き詰まったら、一旦数学をやる、物理をやる…といった形で、1つのことに行き詰まったタイミングで、違う課題に取り組むようにしていたと言います。
そうやって、その日やると決めたことを100%ミッションコンプリートして、それをずっと続けたら大学に受かっていたという話なんです。
普通だと気分転換でテレビを見る、ガッツリと寝る、挙句の果てに遊びに行く、といった具合に、一休みのはずが何時間も勉強以外のことに取り組みたくなるところを、彼は敢えて課題を変えることで、学びを継続したんですね。
実際にエキスパートや専門家と呼ばれる人は、集中力を高めた状態で練習を持続することを非常に重要視します。勉強する際も疲れたからと安易に勉強を止めることなく、できるようになるまで継続することで、自らのスキルアップを実現させます。
脳科学の世界でも、熟考したトレーニングを持続させると脳の構造が変化し、海馬が拡大することがわかっています。※
集中力を持続させる経験は自尊心にも繋がる
この考え方はビジネスでも凄く大事だと思います。
まず、仕事に行き詰まったら、飲みに行く、夜遊びに出る、という形で紛らわそうとする方がいるんですけれども、これでは行き詰まった仕事が何一つ解決していないですよね。
また、集中力が一度切れてしまった場合、そこから再度同じ集中力へと高めるまでに、大きなロスタイムが生じます。
更に、今日中にやらなければならないことがあるのに、集中力が少し切れたからと言って、YouTubeを30分も1時間も見ている、フェイスブックを用もないのにスクロールして見る、これら逃げの行動は、その人の自尊心を少しずつ蝕んでいきます。
やるべきこと、目標としていることがあるのに、それをやりきらないでサボることで、出来ないことの言い訳を作り、結果として自分自身を裏切っているからです。
ぜひ、仕事で行き詰まった時は、決めたことをやり切るまで課題を変えながら、集中力を持続させてみてください。
昨日よりもやれることが増えているはずですよ。
※日本脳科学関連学会連合
http://www.brainscience-union.jp/trivia/trivia987