「サイト買収を行いたいが、資金が足りるか心配」「サイト売買で融資を受けることは可能なのだろうか?」
このような不安・疑問をお持ちのサイト運営者・アフィリエイターの方、少なくないと思います。
結論から述べると、サイト売買で融資を受けることは「可能」です。サイト売買は事業買収の一形態であるので、その旨を金融機関に説明できれば十分融資を受けられます。
本記事ではサイト売買の融資について、融資を受けるポイントやメリットなどを詳細に解説していきます。
この記事を読むことで、サイト売買の融資について理解を深められます。ぜひ一読して頂き、融資を受ける際の参考としてください。
サイト売買で融資は受けられる
サイト売買で融資を受けることは可能です。サイト売買自体がそれほど知名度が高くないこともあり、「融資を受けられないのでは?」と心配になる方もいるでしょう。ただ、実際は金融機関から融資を受けられます。
サイト売買では買収対象がWebサイトになるため、M&Aのように企業や事業をすべて買収するわけではありません。
ただ、Webサイトは「企業(事業)の一部」です。サイト売買で企業の一部を買収する点から、M&Aと形態が近いといえます。このような点から、サイト売買は「サイトM&A」と呼ばれることもあります。
買収対象が通常のM&Aと異なるだけで、事業を買収するという意味では同様です。金融機関から「事業買収」として認められれば、融資を受けることは十分可能なのです。
サイト売買で融資を受けるメリット
サイト売買の世界は流動的です。買収のタイミングを逃してしまうと、他の企業や個人アフィリエイターに先を越されてしまいます。買収のタイミングを逃さないためにも、サイト売買で融資を活用することが大切になります。
サイト売買で融資を受けることで、下記のメリットが得られます。
- 資金がなくてもサイト売買ができる
- ランニングコストに余裕を持てる
- サイト収益で借入金を返済できる
それぞれ詳細を確認していきましょう。
資金がなくてもサイト売買ができる
サイト売買で融資を利用すれば、手元に資金がなくてもサイト売買ができます。PV数の多いサイトや月間収益が多いサイトは、譲渡金額が高い傾向にあります。それだけ価値のあるサイトということなので、金額が高いのはやむを得ません。
ただ、サイトによっては数百万円以上の金額になることもあり、個人アフィリエイターの方だと一括で準備するのが難しいかもしれません。そんなときに、金融機関から融資を受ければ、無理なくサイト買収を行えます。
手元の保有資金額で、買収対象が限定される心配もありません。本当に価値のある、必要なサイトを買収することができます。
ランニングコストに余裕をもてる
サイト買収した後、アドセンス広告やアフィリエイト広告、自社商品販売などの収益が手元に入ってくるまで数カ月ほど間が空きます。保有資金から多額のお金を捻出してサイト買収をすると、収益が入ってくるまでのランニングコストで手一杯になる可能性が高いです。
金融機関から融資を受ければ、保有資金を十分に残してサイト買収が行えます。ランニングコストの支払いにも余裕を持てるので、支払いに追われる心配もありません。
サイト収益で借入金を返済できる
サイト売買で融資を受けた後、サイトの収益で借入金を返済できます。月間収益が安定していれば、自分の保有資金から返済する必要もありません。不動産投資で融資を受けて、家賃収入で借入金を返済する形に近いです。
サイト収益の場合は、買収後にカスタマイズを加えて収益をアップさせることも可能です。不動産投資よりも工夫次第で収益を上げやすいので、収益が黒字に転換するタイミングも早められます。
サイト売買で融資を受けるポイント
サイト売買で融資を受けるためには、金融機関の審査を通過しないといけません。サイト売買は認知度が低いので、金融機関の担当者によってはサイト売買を知らないケースもあります。
サイト売買の融資を成功させるために、下記のポイントを押さえて面談に臨みましょう。
- 収支やビジネス内容など、資料を細かく作る
- サイト操作を実演する
- 高圧的な態度はとらない
収支やビジネス内容など、資料を細かく作る
サイト売買について知ってもらうために、サイト収支やビジネス内容などに関して資料を細かく作っておきましょう。金融機関側からすれば、得体の知れない事業に融資することは避けたいです。
反対に、どのような事業か明確で、資金繰りに透明性があれば融資対象になります。
最初は融資を受けるためというよりも、相手に「サイト売買についてプレゼンをする」といった目的で臨んだ方が、相手に情報が伝わりやすいです。資料も文字情報のみならず、グラフなどで視覚的に見やすくする等、工夫してみましょう。
サイト操作を実演する
「サイト運営で収益を得る」といったビジネスに疑問をもっている人も少なくありません。中には「怪しいビジネスなのでは?」といった不信感を抱いていることもあります。
サイト運営で実際にどうやって収益を得ているのか、担当者の前で実際にサイトを操作して説明しましょう。
アフィリエイトサイトであれば、月間収益の数字や広告収入が発生する仕組みなどを解説します。ECサイトであれば、注文履歴や収入が入ってくるまでの流れなどを説明して、担当者に理解を深めてもらいます。
「集客→収益発生」という健全な過程で利益を出している点を伝えて、「怪しいビジネス」という印象を払拭するよう心掛けてください。
高圧的な態度はとらない
融資の面談で、高圧的な態度をとるのは厳禁です。金融機関の担当者は、申込者の経済力以外にも、人間性や性格などもチェックします。誠実な対応をすれば「毎月ちゃんと返済をしてくれそうだ」といった評価を得やすいです。
反対に高圧的な態度をとれば、「もしものときに、踏み倒されるかもしれない」と疑いの目を向けられるかもしれません。
相手に不信感を抱かせないよう、誠実な態度で融資の面談に臨みましょう。
サイト売買で受けられる3つの融資
融資を受けるといっても、その選択肢は様々です。どの融資元を選択するかで、審査の通りやすさや融資額などが異なります。融資の申込に対して、柔軟に対応してくれるか否かも、金融機関によって変わってくるでしょう。
サイト売買で融資を受ける場合、融資元は大きく3つに分かれます。
- 民間銀行からの融資
- 公的機関からの融資
- 消費者金融からの融資
それぞれどのようなメリット、デメリットがあるか確認していきましょう。
民間銀行・信用金庫からの融資
最も一般的な融資元が「民間銀行・信用金庫」です。大手メガバンクや地方銀行、地域密着の信用金庫など様々な金融機関がありますが、サイト売買で融資を受ける場合は「事業所近くにある地元の地方銀行・信用金庫」の利用がおすすめです。
地元の金融機関であれば、こちらの説明や申し出に柔軟に対応して融資をしてくれる可能性が高いです。サイト売買で融資を受けるためには、サイト売買について詳細に説明する必要があります。
担当者の裁量が大きい地元の金融機関を利用した方が、説明を聞いてもらいやすいので、結果的に融資を受けやすくなります。
大手メガバンクを利用しても悪くはないのですが、地方金融機関ほどは柔軟に対応してくれない可能性が高いです。ケースバイケースで使い分ける必要があります。
公的機関からの融資
日本政策金融公庫や商工会議所から融資を受けることも可能です。ただし、民間金融機関と比べて用意するべき書類が多く、審査も厳しい場合が多いです。
また、公的機関である分、サイト売買に関して知識を持っていない担当者が多い傾向にあります。公的金融機関からの融資はあまり頼みにしない方が無難です。
消費者金融からの融資
消費者金融からの融資は、原則として使用目的は問われません。サイト売買の融資にも利用できます。民間金融機関・公的機関と比べると、格段に審査に通りやすいのが特徴です。
その代わり、金利が年間で10%を超えることもあり、最終的な返済総額は高くなります。消費者金融の利用は最終手段にして、まずは民間金融機関へ融資の相談をするようにしましょう。
サイト売買で融資を受けて利用したいサイトM&Aサービス
サイト売買で融資を受けたら、サイトM&Aサービスを使って買収サイトを探していきます。ただ、最近はサイトM&Aサービスの種類も増えてきており、どれを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこでおすすめしたいサイトM&Aサービスが下記の5つです。
- サイトキャッチャー
- サイトレード
- Webサイト売買サイノツノ
- SiteStock
- プレミアM&A
サイトキャッチャー
サイトキャッチャーは「直接交渉プラン」と「サイト売買仲介プラン」の2つのプランを提供しています。サイト売買の交渉に自身がない場合は、サイト売買仲介プランを選択して、売買交渉を任せるのがおすすめです。
直接交渉プランを選択すれば、納得のいく価格でサイト売買を行えます。交渉経験がある場合は、直接交渉プランの方が無難でしょう。
サイトの価格相場は数十万円~数百万円ほどになります。個人アフィリエイターでも無理なく購入できる価格帯です。
サイトレード
サイトレードは日本で最初にリリースされたサイトM&Aサービスです。扱われているサイトの価格相場は、サイトキャッチャーと同様に数十万円~数百万円ほどになります。
サイトレードは「完全成功報酬制」を採用しているため、相談料や着手金などの事前費用は一切かかりません。少しでも融資金額を減らしたい場合に、おすすめのサイトM&Aサービスです。
Webサイト売買サイノツノ
Webサイト売買サイノツノでは、5万円~5,000万円まで、幅広い価格帯のサイトが扱われています。個人アフィリエイター向けの小規模サイトをはじめ、数千万円規模の大型サイトも掲載されており、豊富な選択肢からサイトを選べます。
大型融資を受けるのに成功した場合は、サイノツノの利用をおすすめします。
SiteStock
SiteStockは「オークション形式」でサイト売買を行える点が特徴です。サイトの価値を多くの人たちに決めてもらえるため、客観的な価格評価を得られます。
オークション形式以外にも、通常の仲介交渉を依頼することもできます。完全成果報酬を採用しているので、着手金などの事前手数料はかかりません。案件数も豊富なので、幅広い選択肢から買収サイトを選べます。
プレミアM&A
プレミアM&Aは登録制のサイトM&Aサービスになります。会員登録をしたユーザーのみが案件の閲覧・売却・購入を行える仕組みです。掲載情報の安全性は、他のサイトM&Aサービスよりも高いといえるでしょう。
運営サイトの価値評価を無料で行ってくれるので、自分のサイトがどれほどの価値か事前に確かめられます。サイト価格の相場が分からない方に、おすすめのサービスですね。
上記で紹介したサイトM&Aサービスについて、下記の記事にて詳しく解説しています。サイトM&Aサービスについて詳しく知りたい方は、あわせて読んでみてください。
サイト売買で融資を受けて、サイト売買を成功させよう
サイト売買で融資を受けることは可能です。融資を受けることで手元に資金がなくてもサイト買収を行えます。融資で資金を準備しておけば、予算の都合で買収候補が限られる心配もありません。
金融機関から融資を受ける前でも、サイトM&Aサービスで相談することは可能です。サイトM&Aサービスによっては、融資が通るまで案件をキープしてくれるところもあります。まずはサイト買収の相談を行って、購入したいサイトがあるかチェックしてみましょう。